黄金の梅ジャム

先日、思い立って弾丸帰省。
梅雨真っ只中の岡山へ。

山から立ち昇るモヤが不思議だったらしい

ぽつんと一軒家の我が実家
境界線なき山と畑と広い庭。
湿度とともに土や木々から立ち上る、あらゆる命の匂いが濃くなって、気合いを入れていないと自分も緑に溶けていってしまう気がする、そんなふるさとの6月。

小雨の中のお散歩。
墓場の横の大きな梅の木からたくさんの実が落ちている。

母は梅酒とシロップを仕込んだそう


追熟して芳醇な香りを放つ黄色い梅の実に興奮する太郎。

「ひろわなくちゃ、ひろわなくちゃ」

拾い食い常習犯の彼には口を酸っぱくして青梅は毒だから絶対食べるなと言って聞かせていたものだから「黄色もおなかいたいいたいになるの?」と聞いてくる。

「お腹は痛くならないけど、美味しくはないんじゃないかな」

そんなやり取りをしながら、拾っては鼻に近づけ香りを吸い込む。

いい香り〜!意外何もない、単純で幸せな時間。

傷の少ない物を10個程拾ってジャムを作ってみる。

皮が剥けてデリケートな質感になった実が愛おしい


むじゅかしいよーと言いながら頑張って濾す太郎

時間をかけてせっせと濾しながら、甘い香りにつられて味見をし、酸っぱーいと喜ぶ。

濾した梅の半量のハチミツと合わせて煮詰めたら完成。
黄金色のジャムが1瓶出来上がった。

氷水で割ってジュースに

味にも見た目にも大満足の太郎
ドヤ顔でばあばに味見させていた。

収穫から自分でやると、食べ物に対する一層の責任感のようなものが生まれるようだ。

夏休みは長期で帰省の予定。
心と体を目一杯使って楽しもうね

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