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キリロム工科大学附属小学校に子どもを通わせるママに直撃インタビュー!

キリロム工科大学の校舎の一角には、付属の小学校があります。その名も「ブイキリロム・インターナショナルスクール(以下VKIS/我々はブイキスと呼んでいます)」。現在20名程度の小さなインターナショナルスクールです。

キリロム学園都市は、都市から離れた山の中にありますので、教員や運営スタッフも家族で暮らしているケースが多くあります。家族が安心して暮らせるようにと始まったのがVKISで、現在では日本からの親子留学や地元の子どもたちも通う多様性のある学校になっています。国籍もカンボジア、インド、フィリピン、日本と多様ですが、授業はすべて英語で行われており、雄大な自然の中で、のびのびと基礎学力を身につけられる小学校です。

今回は、日本から親子でキリロムに移住し、お子さんをVKISに通わせる二人のお母さん(Mさん、Rさん)にインタビュー!日本との違いや良いところ、改善点など、リアルに聞いていきます!

今日はよろしくお願いします!まずお子さんのプロフィールをお聞きできますか?

Mさん
うちは10歳の息子と、7歳の娘がVKISに通っています。日本からこちらに来てもうすぐ2年になります!
Rさん
ウチは7歳の息子が通っています。日本から移住してきて1年経ちました。時間が経つのは早いですね。

お二人とも日本から移住ということですが、そもそもどうしてカンボジアに??

Mさん
はじめからカンボジアに来ようと思っていたわけではないのですが、日本の学校が子どもたちの個性にあまり合わないと感じていて、海外も含めて子どもがのびのびと過ごせる環境を探していた時に偶然出会ったのがキリロムでした。一度視察に来た際に、二人の子どももすごく気に入ってくれて、移住を決めました。親としても、子供の個性を注意して抑え込むのではなくて、褒めてあげられる環境で健全に過ごせそうだと思いました。
Rさん
私たちも本当に偶然の出会いですね。私たち家族はカンボジアに移住することは決めていたのですが、どこに住むかまでは決まっていなくて。キリロムという学研都市があることを聞いて視察に行き、私も息子も気に入ってすぐに住み着くことを決めました。

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海外移住するというのはとても大きな決断だと思いますが、何が決め手になったんでしょうか?

Rさん
キリロムって奇跡のような環境だと思うんです。国立公園の大自然の中で多種多様な動物、植物、人間が共存して生活しています。こんな環境の中に、住む場所があり、高等教育を受けられる大学があり、ましてや小学校まであるなんて、世界中探してもなかなかないと思います。私としてはここに移住しない選択肢がなかった感じです(笑)まさに求めていたものでした。
Mさん
子どもたちが気に入ってくれたというのが一番の理由ですが、他にもいくつも理由はあります。日本人が経営する学校ということもあって、生活面を日本語でもサポートしてもらえることは、英語がまったく出来なかった私たち家族には本当に心強かったですし、少人数の学校だというのも安心感がありました。

確かに特殊な条件が揃った学校ですよね。少し話に出ましたが、移住された時の語学レベルはみなさんどれくらいでしたか?

Mさん
キリロムにいる人たちはみんな英語を使うのですが、私も子どもたちも来た当初はまったく英語が話せませんでした。
Rさん
私は、日常会話はできるレベルでしたが、息子の英語力はほぼゼロだったと思います。日本ではひらがながようやく読めるかな、くらいの語学レベルでした。

Mさんは約2年、Rさんは約1年をキリロムで過ごされたわけですが、お子さんたちの英語力はいかがですか?

Rさん
はじめの2、3ヶ月は本人も苦労していたと思います。学校に行きたがらなかったですし。でもさすがに子どもはすごいですよ!学校での授業は英語で行われますが、ほぼ意味を理解していますし、先生やお友達とも英語でコミュニケーション出来るようになっています。すっかり学校にも馴染めています。最近では、親の "r" や "th" の発音を指摘するようになりました(笑)
Mさん
うちの子たちもはじめの2、3ヶ月は苦労してましたね。そこの乗り越えてからは早かったですよ!息子は今では私よりもずっと英語が上手で、最近では私の通訳をお願いしているくらいです(笑)3ヶ月くらいで授業の意味が理解できてきて、半年くらいで自分の意見も英語で話せるようになったと記憶しています。小規模の学校なので、先生がレベルに合わせて教えてくれるというのも本当に大きかったです。おかげで少しづつ自信を付けながら英語を習得出来ているのだと思っています。
Rさん
映画をみる時も以前は吹き替えじゃないと嫌がってたんですけど、最近は字幕版を好むようになっています。英語で大体の意味が理解できるようになったんでしょうね。

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もうすっかり英語の環境に馴染んでいるんですね!子どもたちの1日のスケジュールを教えてもらえますか?

Rさん
うちの子はまだ低学年なんですけど、朝8時半から夕方の16時まで授業があります。日本よりも長いですよね。授業は、英語・算数・理科・社会・アート・体育・プログラミングと盛りだくさんです!ランチは食堂でみんなで食べます。先生も大学生もスタッフも親もみんないっしょの食堂でワイワイ食べることが多いです。私もMさんも日中はオンラインでそれぞれの活動をしていますから、子どもたちのランチタイムに合わせてひと休みする生活リズムですね。
Mさん
学校が終わってからは晩御飯までおなじアパートの友達同士で遊んでますね。日本人家族は同じ建物に住んでいるので、放課後は日本人の子ども同士で遊んでることが多いかな。遊び方はワイルドですよ。秘密基地を作ったり、丈夫な枝や棒を探して自慢し合ったり、石と石をぶつけて一番硬い石を探したり、穴を掘ったりペットボトルに雨水を溜めたり。木で作った弓矢遊びもブームになりましたね(笑)
Rさん
キリロムは国立公園の山奥ですけど、Wi-Fiもちゃんと通じていますから、You Tubeやオンラインゲームもみんなよくやっています。子どもたちが何で遊んでいるかは、子どもも大人もみんな同じ敷地内で活動しているので、日本にいる時よりもわかりやすくなった気はしますね!

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いま少し話に出ましたが、日本で子育てをすることとの違いはどんなところなんでしょうか?

Mさん
ランドセルがないところ?(笑)。ほぼ手ぶらで学校に行ってます。あ、お菓子は持っていくか(笑)。私自身子どものころに、「なんで毎日こんな重いものを持ち運ばなきゃいけないんだろう」って思ってたんですけど、キリロムでは教材がほとんど電子化されていて紙が少ないんですね。ランドセルがない、っていうのは一つの事象ですけど、無駄が少ないな、というのは感じています。
Rさん
確かに日本のランドセル文化っていうのは象徴的ですよね。こちらの方が、より個性が許容されている感じはします。あとこれはキリロム特有かもしれないけど、学校の行き帰りに信号がない、舗装された道がない、というのはすごい違いだと思います。安全だから「まっすぐ家に帰りましょう」という日本だったら当たり前のことを言う必要がないんです。子どもたちは自分たちの考えで寄り道をして、発見をして、夕方にはウチに帰ってきます。あと舗装されていない山道の中を、いつも裸足で走り回ってます!素足で自然を感じられるというのは発育過程においては貴重なことだと思ってます。
Mさん
この環境で暮らすうちに、娘は日本にいた頃とは別人になりましたね。保育園でも優等生で、いつもキッチリしているタイプだったんです。わがままになることもなかったし、泣くこともあまりない子でした。でもこっちに来てからは超ワイルドになっちゃって(笑)。彼女の本来の姿がこの環境で開放されたんだと思います。はじめは驚きましたし、どうしようと思いましたけど、逆に日本では抑圧されていたんでしょうね。今ではすごく良かったと思っています。

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子どもの別人になるというのはすごいことですね。それを受け入れるMさんも素敵です!日本との違いでいうと当たり前だけど日本語教育はないわけですよね?その点はどうですか?

Mさん
そうですね、家庭内では日本語で話すし、友達も日本人が多いので、日本語会話は問題ないと思いますけど、読み書きは学ぶ機会がありません。特に読みは最低限習得させてあげたいなとは思っていて、7歳の娘は家庭内で補習してます。ひらがな・カタカナやカンタンな漢字とかですね。上の子は本の虫なので、Kindleで沢山本を読んでます。ハリーポッターとか何度も繰り返し読んでますね。彼は3年生まで日本で国語教育を受けていたので、日本語レベルは問題ないかな、と思います。
Rさん
私も同じです。特に日本語の読みは出来たほうが今後生きやすいと思いますので、そこは学年相応のレベルを補習してあげたいと思っています。日本の両親も日本語力については心配してくれていて、中古でドラゴンボールのマンガを全巻買ってくれたみたいです。船便で送るといっています(笑)

ドラゴンボール、大人たちも読みますね、きっと(笑)ここまでお話を伺って、総じてキリロムでの生活に満足されていると感じました。敢えて不満点をあげるとしたら?

Mさん
敢えてあげるなら、、、「なんでも急に決まること」ですね!(笑)。明日から変更とか、今日いきなり面談、とかスケジュールがいきなり決まるしいきなり変わる。そしてそのスピード感がやたらと早い(笑)
Rさん
そうですね(笑)。カンボジア自体がそうなのかな?「明日から外食禁止、アルコール販売禁止」とか前日の夜中に政府からいきなり発表されたりするスピード感だから!面食らいましたけど、そういうものなんだろうな、と慣れてきましたよね(笑)
Mさん
はい、間違いないです(笑)

最後の質問です。キリロムに移住して、すっかり馴染んでいるお二人とお子さんたちですが、どういう人だとキリロムに馴染みやすいですか?

Rさん
うーん、馴染みやすい人というか、合わない人の方が答えやすいのでそうしますね。「キッチリしていたい人、潔癖な人」は合わないかもしれません。さっきも話に出ましたけど、学校の運営も街全体の運営も状況に応じて変化が早いし、日本品質のホスピタリティがあるわけでは当然ありません。ルーズな部分もあるし、いい加減な部分も当然ある。逆に日本がすごくキッチリしているすごい国だと思いますけどね。
Mさん
あとは潔癖すぎる人はツライかも。虫とか小動物とは共存してる感じですからね(笑)。「自然が好き」というのと「ワイルドでも大丈夫」は、似ているようで違うと思うんです。キリロムはワイルド側です!
メリットもデメリットも当然ありますが、私はキリロムに来て子どもVKISにに通わせて本当に良かったと思っています。
Rさん
私も本当に良かったし、とても満足していて、感謝しています。もっと日本からのお仲間が増えるように、もっと宣伝頑張らないとですね!

は、はい!がんばります!(汗)お二人とも今日はリアルで貴重なお話を聞かせていただいて本当にありがとうございました。

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ブイキリロム・インターナショナルスクールにご興味をお持ちの方はこちらのHPからお気軽にお問合せください!
https://kirirom.studio/international-school/


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