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2回だけ、泣きました

こんにちわ、kira です。

大人になってから、嗚咽が出るほど泣いたことって、ほんとに数えるくらいしかないな〜と思います。
子どものことが絡むとやたら涙もろいですが、自分のこととなると、泣くのを我慢してしまうというか・・・
泣くのも悪くないなと思った出来事です。

病名が告知され、入院までの間、泣いたのは2回でした。

1回目は告知された時。
2回目は、親友に自分の病気を打ち明けた時です。

泣かないことを自分に言い聞かせていました。
泣いて過ごしていたら、家族が不安がると思ったからです。それに、私、
『生きる宣言』してますから。(笑

相変わらず、白目は真っ黄色(眼球黄染というのだそうです)そして肌は黄土色のままでした。特に内服薬もなく、食欲はないものの食事は美味しく食べられていました。食事の準備は休憩をはさみながら2時間位かけて作っていました。身体はだるく、夜は眠れない。子どもたちがそれぞれ登校、登園したあとに昼寝をしていました。そんな日々の中で、職場に書類を届けたり、美容院に行ったりしていたワケです。

その、美容師が、親友です。
体調が悪いので、どうにか時間外とかでやってもらえないだろうかと、相談したときでした。

「ふ~ん・・・ガン?」

・・・なんと鋭い・・・病名も何も言ってないのに。
何も言えなくなりました。電話越しなのに頷くことしかできなくて、そしてなぜか溢れ出る涙・・・やっと声を絞り出し

「うん・・・ごめん・・・。」

と言った瞬間、嗚咽が堪えられなかった。
黙って、私が落ち着くのを待ってくれて、本当にこの人が親友で良かったな、と思いました。

「自分が経営者だったらそうしてあげたいけど、まあ、とにかくおいでよ。すばやくきれいにしてあげる」

静かに穏やかにいつものトーンと変わらずに話してくれて。
私は

「うん・・・ごめん・・・ありがと」

と、泣きながら言うことしかできなかった。
電話を切ったあとも涙は止まらなくて。
でもなぜか、泣いたあとは気持ちが少し晴れていて、私のこの、今の状況を知ってくれる人が一人増えたことに、安心もしました。

実際、親友に会えることや久しぶりの美容室に行くこと、ピンクのカラーをいれちゃおう、と考えていたことは気持ちが前向きになっていたのだと思います。

「手術に負けたくないのでピンクにしてください。そしてバッサリいっちゃって」
と、親友に伝えると
「あはは!オッケー!任せて!」
と、爆笑しながら言ってました。

あとから聞いたら、カットしたりカラーすることで私のモチベが上がるなら、そうしてあげたい、と思ったそうです。
そして『(私)らしい、な』と。

ショートボブにして、ピンクにカラーしてくれて、
帰り際に
「じゃ、また。」
とだけ言った親友。その軽さが私には心地よかった。

その2日後、私はいよいよ入院します。

☆読んでくださりありがとうございます。
次からいよいよ入院編を書いていこうと思います。
拙い文章ですがお付き合いいただけると嬉しいです☆


kira

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