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手術のそのあと

こんにちわ、kira です。
手術当日のことを書いていこうと思います。
前回記事では、手術が終わって、部屋に戻るところまででした。


今、何時ですか?

ふと気がつくと、ベッドに横たわっていました。
プシュー、プシューと音が聞こえます。血栓予防のための装置が両足につけられていました。背中からは麻酔の管が入っていて、左腕は点滴がぶら下がっていました。
酸素マスクがつけられていて、身体は仰向けのまま、動かせそうにありません。
看護師さんが近くにいたので

『今、何時ですか』

と聞くと

『夜の7時、半になりますね』
と答えてくれました。そして、そこからまた、目を瞑ってしまうのです。
そして、また、目が覚めると、近くに看護師さんがいて
仰向けのまま動けないことを自覚して、

『今、何時ですか』

と聞いてしまうのです。
何回か、同じ質問をしていたら、目が覚めるたびに、看護師さんが時間を教えてくれるようになりました。
その間隔が短くなっていることも、自分で感じ始めた時、

『眠れませんか?お薬を使って少し眠りますか?』

と、提案していただきました。
確かに、何度も目が覚めるのはつらい・・・そしていつ痛みが襲ってくるかも分からず、恐怖・・・
ということで、点滴からお薬を入れてもらい(おそらく鎮静剤の類)気がついたときは朝でした。

ここからが、大変

朝です。
担当の看護師さんが血圧測定など検温をしてくれました。
一晩ずっと同じ体勢だったかと思うと、腰が痛いような気がしてきました。

『はい、では。事前に説明していた通り、歯磨きをしてもらいますね』

確かに、たしかに説明は受けていましたよ、でも、今??
動けるの?私・・・
そう思っている間に、ベッドが動いてどんどん自分の意志とは裏腹に頭が起き上がってくる〜!
うそうそうそ、ぎゃーって、うまくいえないけど、プチパニック!
はいどうぞ、自分でやるんですよ、と言わんばかりのセッティング!
ほとんどヤケクソな感じで頑張りました。
頑張ったけど、うがいは2回でギブアップ、いつもなら口腔内洗浄液も仕上げにするけど、それも今回はパス。
『術後のマウスケアって、大事だってお伝えしましたよね』
と、看護師さんに言われたところで、出来ないものは出来ないのよ〜!
息切れしながら、なんとか、歯磨き終了。
ベッドがまっすぐになりました。
呼吸を整えて、はた、と気がつく。ベッドがまっすぐでも体勢がつらーーーい!寝返りが打てないことがつらい!

そして回診です。
『手術、うまくいきましたからね。後で詳しく説明しますね』
と、教授先生ににこやかにおっしゃっていただきました。

たくさんの管(カテーテル)

回診のときに見えたのは、お腹から3本の管でした。
1本は腸瘻といって、栄養を入れる管で、あとの2本はドレナージをするための管でした。
そして尿の管が入っていて、点滴も繋がれている。
この、腸瘻というのが、腸を早期に動かすことで内臓の機能の回復を促すのだそうです。

早期離床

ウトウトしていた午後4時ころでした。

『では、ベッドから起き上がってみましょうか』

・・・ウソでしょ・・・本気?
『はい、じゃあ、こっちの手をこっちで・・・はい、起きますよ、せーのッ!』
いやいやいや・・・え?
起き上がるってどうするんだっけ?
え?起きれないんだけど!
ここでもプチパニックになりながら、看護師さんの手を借りて起き上がることに成功しました。
さらには
『ドアまで歩いてみましょうか』
・・・は?・・・
やっとの思いでベッドになんとか腰をかけられたけど、ここから歩くって?
『とりあえず、立ちますよ、せーのッ!』
立った瞬間にバランスを崩し、ぐらり。
看護師さんが支えてくれてなかったら、大惨事になるところでした。
そして息切れが尋常じゃない。
そんな様子を見ていた看護師さんは
『続きは明日にしましょうね』
と、切り替えてくださいました。
もう、本ッ当に大変な1日でした。

こんなことが待ち受けてるとは露知らず。
手術の前にもう少し学習しておくべきでした・・・。


☆読んでくださりありがとうございます。
今回は、語り口調が多くてすみません。
またお付き合いいただけると嬉しいです☆

kira 

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