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2020年夏、気がつけば松本穂香さんのことをめちゃくちゃ好きになっていた話②


①からの続きです。

8月に松本穂香さんの主演映画「おいしい家族」と「君は世界のはじまり」を観てあーいい役者さんだなぁと思っていた私。どっぷりと入沼するに至ったきっかけが岩井秀人プロデュース「第3回 いきなり本読み!」でした。

「いきなり本読み!」は劇団「ハイバイ」の岩井秀人さんが今年立ち上げた企画です。完成された本番の舞台劇も面白いけど、稽古場で作品ができあがっていく過程を見せるのも絶対面白いっていうことで、役者さんを舞台に呼び、その場で脚本を渡し、その場で配役を決め、初見で台本を読んで(演じて)もらうというものです。

第1回と第2回の評判がすこぶるよくて、気になっていた企画だったのですが、第3回Day1のゲストとして呼ばれたのがユースケ・サンタマリアさん、橋本さとしさん、そして松本穂香さんのお三方。1000円での有料配信チケット、迷わず購入して観劇しました。

Day1 Day2それぞれ約2時間半ほどのプログラムだったのですが、Day1に関しては配信期間中に6回ほどフルで観ました。さらに大好きなお芝居のシーンは何度も何度も繰り返して観ました。

「いきなり本読み!」まず企画そのものが本当に楽しかったんですよ。知らない台本を手渡され、性別も年齢もとっぱらってその場で配役をくるくると変えながら、岩井さんの演出を受けて劇の世界観を作っていく3人の役者さん。役者さんたちの個性、演技力、脚本を読み取る力などの実力と、岩井さんの的確かつユーモアあふれる演出力のぶつかり合い。シーンを繰り返すほどに面白くなるし、キャラクターが立体的になってくる感覚。普段完成形(劇場での本番)しか目にすることのない我々にとって、改めて役者さんってすごい、演出家ってすごいって当たり前なことを再認識することができるものでした。モノローグを語る老人役の台詞を読んだユースケさんに対して「もっと歳が上のイメージです。木かな?くらいの。遠くから見たら『あの人木かな?』くらいのお爺さんで」なんて演出をつける岩井さんすごいし、その後のユースケさんの顔にはしっかり木目が浮かんで見えました。

加えて本来の舞台と違ってソーシャルディスタンスを保つことができるし、稽古期間もいらないのでこのご時世にピッタリ。配信もできちゃう。すごい発明だと思いますいきなり本読み。ちなみにいま第4回の有料配信が始まっています。観ましょう。私も観ます。水川あさみさんに期待。

で。第3回に話を戻すと松本穂香さんの対応力と憑依力がちょっと抜きん出てすごかったんですよね。もうなんか怖いくらいに。

これもう文字で説明するの難しいから本当に観てほしかった。筋肉隆々で190cmほどある女子小学生ゴッチン、クラスでの人気者たむけん、インテリジェンスで前歯が出てる(これも読み進めるうちに決まった設定)いけけん、たむけんに恋をするゴッチンの親友ゆき、正義感はすごいのにデリカシーがまるで無い学校の先生などを演じ分けることになるのですが、器用にどのキャラにも自分をしっかりハメ込んでて。要所でガンガン笑いとるし、泣きながらブチ切れる迫真の演技もかますし、叶わぬ恋心を吐露して涙を誘うし、ゴッチンが最終的に怪物に変体したときには(どんな脚本だよ)台本上の擬音語を無視して雄叫びを上げていました。終盤には岩井さんに「松本さんこれもう全編一人芝居でできるんじゃないですか?」って言われるくらいほんとに凄かったんです。

デビューして以降舞台の経験はほぼないそうなのですが、高校時代演劇部だった経験が活きているのか、女優さんとしての幅の広さと奥深さを存分に見せつけられた私はすっかり虜になってしまいました。


こうして何度も繰り返して配信を観てた私、配信期間が終わると同時に松本穂香ロスになってしまいました。ここからはもうあれです。皆さんも経験があるであろうお馴染みのやつです。YouTubeにある関連動画を片っ端から見て回るゾーンに入ります。いわゆる3日目のオタク状態。そうしたらまぁ出るわ出るわ尊い映像がザクザクと。

一人でコントみたいな映像も作ってたりして、このコメディエンヌぶりはどこから?と思ってたらお笑いめちゃくちゃ好きだったってのも好きポイントでした。ジャルジャルのネタサロンの有料会員で単独ライブにも行ってるとか、去年はサツマカワRPGの単独にも行ったとか、最近好きなのはジェラードンとかけっこうマジの人でした。尊敬。

サツマカワRPGの単独ライブを観にcoenのトートバッグを持って座・高円寺2に行く松本穂香さん、なんというかもう全部好きです。


で、↓の映像(18:07くらいから)を観て私はキラーコンテンツを知ることになります。

そうなんです。週間 松本穂香のInstagramアカウントが宝庫だったんです。宝物殿。本当にありがとうございます。


もうこうなったら私には暇な時間なんてありません。数々の動画コンテンツやこれまで出演した映画をウォッチし、4年分のInatagramのアーカイヴに浸り、マイナタリーで「松本穂香」と検索して出てきた写真(シャブ)をひたすらスワイプするなどしていたらいくら時間があっても足りません。至極忙しいけれどとても幸せな日々。それが沼。

ここまででも大好きになるポイントがたくさんあった松本穂香さんですが、色々なコンテンツをチェックしていく中でもう1段階「あれ、この人なんか普通じゃないぞ?」との気づきを得て深みに達したきっかけが2つありました。それはTBSラジオ「新米記者、松本穂香です。」のハライチ岩井さんゲスト回と、BSフジで放送されたドキュメンタリー「2020年の銀杏BOYZ」でした。③に続きます。


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