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lyrical school tour2023「NEW WORLD」@LIQUIDROOMに行きました

2023年10月1日、lyrical school tour 2023「NEW WORLD」ツアーファイナル@LIQUIDROOMを観ました。そこで感じたこと、Xに書くにはちょっと長くなりすぎたので久しぶりにnoteに書きます。


2022年7月某日の日比谷野音、リリスク前体制の最後のライブが終わった後の特典会で、minanちゃんに「新体制になっても来てくれる?」と聞かれた私は即座に「もちろん!」と答えました。2017年から2022年の5年間、私はminan、hime、risano、yuu、hinakoの5人体制、いわゆるLS5のリリスクを自分なりに熱心に推していました。今思い返しても、適度に狂っていて楽しい日々だったなと思います。5人体制が終焉すると発表になってからの数カ月は全てのイベント、ライブに足を運び、文字通り燃え尽きるまでリリスクを、中でもhimeちゃんを最後まで推し切りました。

それから7カ月後の今年2月、リリスクは男女混成8人組クルーとして生まれ変わりました。この間の私はというと、想定以上の推しロスで病みに病んだ挙句、別のグループに新たな推しができたことで命を救われたりしていました(本記事では割愛します)。
新体制お披露目ライブは新しい推しのグループのワンマンライブと被っていたため、後日配信で観ることにしました。

既に男女混成8人組になったことは知っていたし、自分には別の推しもできているし、新しいリリスクも楽しそうだな、どんな感じかなと興味8割不安2割くらいの気持ちでアーカイブを再生しました。驚きました。今だから書けますが、観るのがめっっっっっっっっちゃくちゃしんどかったんです。

何度も繰り返して聴いた大好きな曲のイントロが流れた瞬間フラッシュバックする当時の思い出、でも知らない人がラップし始める違和感。もちろん加入したてのメンバーのラップはまだまだ拙く、所作も目線も定まっていません。野音で観た、HIP HOP IDOLの完成形のような堂々たるライブとは別物として見なきゃいけないと頭ではわかっているのに、どうしたって頭の中で比較してしまう。比較をして、前体制を思い出して、現メンバーのよくないところ、足りないところを無意識に探してしまう。前のグループの時はライブが始まってから終わるまで、ただただずっと楽しかったのにと、そんな見方をしている自分に気づいて自己嫌悪にもなりました。

こんなに「面白がれない」のは想定外でした。こんな気持ちではしばらくライブに行けるわけもありません。ただ、そんな中でも8人のために書かれた「NEW WORLD」を歌っているときだけはただただカッコよく見えたのが希望で、とにかくいち早く新曲が量産されるのを願いました。ライブでやる曲の半数くらいが8人による新曲になったら、もしかしたら大丈夫になるかもしれない。

それからは適度に距離を置いて過ごしていました。自分の周りにもすんなり新体制を受け入れて前と同じような熱量で推している人もいれば、きっぱりNOT FOR MEな人もいて、私は「いまは自分が100%楽しめる現場を優先しよう」とシンプルに考えていました。

新曲が少しずつ増えてきて、それがどれも好きな感じだし、いわゆるリリイベなら半分くらいは新曲やるよねってことでマルイメンと錦糸町タワレコの2か所には足を運びました。Negiccoとのツーマンにも行きました。ただ素直にずっと楽しめたかというとそうではなく、モヤモヤした気持ちはずっとありました。リリスクのライブを観に行くというよりminanちゃんと話しに行く、の方が目的として強かったです。

WWWでのワンマンや上野の野外ライブも見送った私はLIQUIDROOMのライブもどうしようか迷っていました。というかほぼ見送ろうとしていました。それなのに観に行くことにした理由は2つあります。一つはライブ直前に打ち出された捨て身の集客キャンペーンです。


「チケット1枚あれば3人まで入場可能」という前代未聞のキャンペーン。キャパの1/3以下しかチケットが売れていないことがわかってしまうのに、それでも何とか今の8人のライブを多くの人に見てほしいという熱意を感じました。友人からもずっと誘われていたし、こんなことまでされたら助けなきゃダメでしょう。

もうひとつのきっかけはその数日前、minanちゃんがしていたこのツイート(死語)を読んだことでした。


当たりまえのことなのですが、前メンバーのラップやフロウが"正解"ではないんだとハッとしました。
今のメンバーがそれぞれの解釈とスキルでやってる表現を、素直に受け止めたい。

そして迎えたライブ当日、会場はまさに"みんなが集まるリリカルスクール"状態になっていて、かつて現場で会っていて足が遠のいていた人も数多く集まっていました。フロアは元々チケットを持っていた人と招待された人で前後に区切られていましたが、開演するころにはそれなりに埋まっている感じになっていてひと安心。適度にスペースもある快適な空間です。

16時をやや過ぎ、DJのreinaが登場すると沸き立つオタクたち。音にのせてメンバーが登場。1曲目「秒で終わるYABAI夏」でぶちあがるフロア。観衆の熱量と呼応するようにメンバーの目はキラキラ輝き、リキッドルームが一体となって沸いていきます。

冒頭2曲くらいで私はもう泣きそうになっていました。メンバー1人1人のパーソナル情報はあえてインプットしないようにしていたけれど、この空気はよく知ってる、ずっと好きだったリリスクのライブの空気でした。

お披露目から7カ月ちょっとなのに、メンバーからは「私たちがlyrical schoolだ!味わえ!!」という前向きなバイブスが溢れていました。かつてのLS5時代やそのもっと前のリリスクとは形が大きく変わり、そぎ落とされたものもいろいろあるけど、今のリリスクは今の8人だからこそできる表現や工夫をたくさん盛り込んだライブをしていました。男性メンバーのハモ、めちゃくちゃよかったですね。終演後、女性ファンの多くが「tmrwは王、あれは国が建つ」と言っていてわかるわかるとなりました。

本編とアンコール合わせて2時間弱のライブ、本当にあっという間でした。メソメソしてる時間なんて微塵もなかった。昔と比べてどうとか考えることもほとんど無かったです。勢いも熱量も工夫もある、楽しい楽しいライブでした。

心のうちに密かに留めていたこんな気持ちを文章にできるようになったのも、リリスクが昨日のライブでソウルを見せつけてくれたおかげです。そしてまだまだいろんな面白いことができるチームだと思います。新しい推しが見つかったわけではないのでこれからもめちゃくちゃ熱心に通うわけではないと思いますが、他では味わうことのできない唯一無二のクルーであることは間違いありません。信じる道をまっすぐ進んでいってほしいなぁと願いつつ、私はひとまずreinaさんとsayoさんをフォローしました。


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