人からの力

 日記を毎日つけようと思ったが、昨日はあまりにも疲労してしまい、夕食と入浴を済ませたあとすぐに眠ってしまった。そのため、朝のうちに昨日の分の日記を認めたい。
 5/1の日記でも述べた通り、今回の帰省の一大スケジュールとして、サッカー観戦を予定していた。5/3に開催される名古屋グランパス対ヴィッセル神戸、私が元々名古屋グランパスを応援していることに加え、それぞれ3位と1位の高順位に位置しているチーム同士の対戦で、1サッカーファンとしても関心の高いゲームだ。さらに、ゴールデンウィークに合わせ、ホームの名古屋グランパスの施策で子供向けにチケットを配布したこともあり、観客数が明らかに多かった。事実、試合終盤に公表された観客数は4万人を超え、国内有数のスタジアムである豊田スタジアムの客席がほぼ一杯であった。

観客で埋まる豊田スタジアム

そんな環境で始まった試合。お互いに日本をはじめとする各国代表を経験したことのある選手を中心とした好チーム、上位同士らしい激戦となった。詳細は省くが、敵地で戦うこととなった神戸が60分までに2点をリードする展開。1サッカーファンからみて、ここから名古屋が盛り返すのは難しいように思えた。それでも声を出して応援を続ける。たくさんの観客の前で負けてほしくない、勝ってほしい。そんな思いで応援していると、名古屋が押し返し始める。73分に味方のシュートを神戸キーパーがセーブ(これも低く抑えた良いシュートをキーパーが横に飛んで弾いたナイスセーブ)したこぼれ球をエースが押し込み1点を返すと、後半アディショナルタイム(昔で言うロスタイム)の最後の最後にミドルシュートが決まり、土壇場で追いついて試合終了。あまりにも劇的な幕切れに会場、もとい私は興奮しっぱなしだった。名古屋を応援していた私は正直同点ゴールが決まった直後の記憶が曖昧だ。ただ歓声だけは獣のように上げていたことはなんとなく覚えている。あの瞬間、試合中声を出し続けていた疲れを補って有り余るエネルギーを貰えたのだ。試合後の選手を見送り、私もとてもいい気持ちでスタジアムを後にすることができた。
 よく選手がインタビューで「ファンの声援が力になる」といったものを見たりするが、応援する側からしても、選手のプレーから力を貰える。こういう人からの力の与え合いが出来るのがスポーツ観戦や音楽のライブなどの生ものの良さであるとの思いが強くなった。最近、コロナに関する制限がなくなって、こういったイベントは活気を取り戻していくだろう。少し雑なまとめになるが、もしそういった趣味があって、少し離れてしまった人がいれば再開してみてほしいし、興味はあるが行ったことがないといった人にはぜひ行ってほしい。私もこれからも続けていきたい。人に力を与え、そして自分も与えられるように。

試合後、ゴールを決めた選手とそれを迎えるサポーターたち

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