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まちづくりは自己犠牲ではなく自己投資

「なぜ自分を犠牲にしてまでコワーキングスペースを作るのか?」津別町でコワーキングスペースを作っていた時に、スタッフに言われた言葉です。

みなさんこんにちは。人口4400人の町でコワーキングスペースを作ったり、町民がマスターのシェアバーをやったり、小松菜ハイボールを飲もうの貝をやったりしている道東テレビキロック立川です。

冒頭の言葉は自分の資金を投資して、コワーキングスペースを作ろうとしていた時に言われた言葉です。人口が減っていく町に投資をすることを、自己犠牲だと思ったんだと思います。

僕は一番最初に、人口64万人の千葉県船橋市で映像制作会社のキロックムービーを起業しました。3年くらい厳しかったですが、4年目くらいから利益が出て、やっと大変だった時の借り入れを返せるようになってきた時くらいに、北海道津別町に移住しました。

スタッフからすると「なんで稼げている船橋を出て、過疎地に行くかわからない」と。その気持ちもわかります。

ただ船橋で映像制作行をやろうと思うと、やはりケーブルテレビさんの下請けになっちゃう。レギュラーでお金いただけるのはありがたい。それでそこそこお金になるから、その仕事をやるのですが、テレビの仕事は素材の権利もこちらに残らないので、正直仕事としては助かるけど、いつか脱却しないとと思っていました。

で、道東に目を移した時に映像メディアがほぼ不在の地域だったので、ここなら元請け、メーカー側になれると思い移住しました。

「大好きな映像制作の仕事をきちんと一生できる仕事にしたい。」これが僕の行動の元です。そのために移住しました。

そう思った時に、やっと自分の素材として残していける環境ができたのに、町自体が消滅してしまったら今残している素材も無駄になる。それは嫌だ。と思い、まちづくりに関わるようにしてきました。

単純に好きっていうのもあると思いますが、ボランティアでも自己犠牲でもなく、自分の仕事を守るためにまちづくりをしています。

つまり、自分のためなんです。まちづくりは移住定住促進なのですが、そのためにはブランディング(こんな素敵な町に住んでみたい!と思ってもらうこと)が大事です。

ブランディングは価値をつけることですので、まちづくりの一つの指針は土地の値段を上げることだと思います。

なので100万円しかないけど600万円投資した。ウェーイってやってますが、あくまでも未来への投資ですので、回収するように頑張ります。自己犠牲ではなく未来を買っています。

僕をいつも応援してくれる山上裕一朗さんの会社(株)山上木工さん。現社長(裕一朗さんのお父さん)のやり方が大好きです。

社長は機械好きで、中古の機械で掘り出しものがあるとすぐに買ってしまいます。会社にはブルーシートに包まれた使われていない機械が点在しているのですが、これらの機械は「今は」役に立っていませんが、「いつか」役に立つ機械たちです。さらに材料も買えるタイミングでストックしています。

社長はお金という資産ではなく、「道具」と「素材」を残しています。そのままでは無価値なものを、道具を使い素材を削って組み立てることにより、お金に変えていけるものです。

当然社長と同じレベルくらいの作り手にならなければ機械は使えません。後継者の裕一朗さんは社長ゆずりの機械バカなので、きっと使いこなすことでしょう。

お金はバカでも使えるけど、道具と素材でものづくりはバカにはできません。そうすることが後継者を育てることにつながる。

仮に社長が居なくなった後でも、社長が投資した機械や材料は、暗闇の灯台のように裕一朗さんの行く道を照らしていくことでしょう。

それってすごい素敵なことです。

ということで今日はまちづくりは自己犠牲ではないよという話でした。

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