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100人とインタビューゲームをやれば人生が変わる

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コミュニケーションに苦手意識を持っていた人間が「インタビューゲーム」の実践を通して、得たもの、そして徐々に変わっていくプロセスを生々しく記しています。100人とやった時に果たして… もっと読む
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インタビューゲーム61~70人目#18

「100人とインタビューゲームをやったら人生変わる」  そんな言葉に感化されて、僕は100人とインタビューゲームを始めることにした。10人と終えるごとに振り返りを書いていて、この記事は61〜70人目の記録。  この間、約1年(2018年9月〜2019年9月)かかっている。これまでで最も時間がかかった。単純計算で月に1人未満のペースだ。これほどまでにやらなくなったのは、単純に必要度が低くなっているからかもしれない。 強烈な飽き 毎回終わるごとに個人的な振り返りを書いている。

インタビューゲーム51人目~60人目#17

「100人とインタビューゲームをやったら人生変わる」  そんな言葉に感化されて、僕は100人とインタビューゲームを始めることにした。  10人と終えるごとに振り返りを書いていて、この記事は51〜60人目の記録。  この間、約10ヶ月(2017年11月〜2018年9月)かかっている。これまでで最も時間がかかった。単純計算で月に1人のペースだ。相手がいなかったわけではないけれど、積極的に動いてはいなかった。  それは自分自身の中でインタビューゲームに対する姿勢が大きく変わったこ

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インタビューゲーム50人報告会を終えて

 折り返しというのは、ほかに比べて印象に残りやすい。  例えば、白紙を半分にしてできた折り目というのは、その紙面上に初めて生まれる節目であるし、フルマラソンの折り返し地点では「まだ半分もあるのか」と絶望的な気分になる。  ただ、なんにせよ意識せざるを得ないものです。 「100人とインタビューゲームやったら人生が変わる」  どこか絵空事じみていて、けれど奇妙な説得力のある言葉。  おそらくそれを言われて真に受ける人は、なんというか非常に奇特な人間だと思います。  ましてや、

誤解が生まれなきゃやってられない#16

 言葉の認識やそこに絡みついたイメージが異なることで僕達のコミュニケーションはどんどん食い違っていく。  表面化しないうちに誤解に誤解が重なり、やがてなにか大きなミスが起こる。 「なんでそう言ってくれなかったの?」 「いやいや、言ったじゃないか」  聞いてないつもりと言ったつもり。  そういう苦い経験をすると、もう誤解は起こってほしくないと言葉を重ねるようになるのが、今度は冗長すぎて伝わらなくなってしまう。 「今言った好きっていうのは、異性としてはではなくて、友人とし

子どもと大人の基本姿勢#15

 1度だけ小学生とインタビューゲームをやらせてもらったことがある。  流石に20分は長すぎるであろうということで、インタビューの時間を10分にした。インタビューゲームの性質上、詳しく中身を伝えられないのが残念なくらい面白い時間だった。  その中で基本的な姿勢が子どもは異なるのだなと気づいた。  やりたくないことに理由がある。  やりたいことには理由はない。  だから、基本姿勢として「やりたくない理由がなければ、やってみる」なのだ。それに気づいた時に子どもの成長の速さの

本心で過ごすために#14

 相手を傷つけたくなくて変に気を遣った言葉や、思ってもいない言葉を普段から口にしていないだろうか?  冗談ならばともかく、自分の気持ちを偽ることはとても苦しさが伴う。それならば、沈黙を選んだ方がいいかもしれない。 「嘘でもポジティブなことを言った方が良い」という考え方もある。口にすることで本当にそう思えてくるから、と。しかし、僕はそれに賛成できないのだ。  じゃあ、そこで思っていたことは嘘だということになる。  自分の感覚に嘘をつき続ければ、なにが快で不快なのか、自分自

ルールはなんのためにあるか?#13

 インタビューゲームには大事な大事な3つのルールがある。  これがあるからこそ、たった20分間で相手と踏み込んだコミュニケーションができると言っても過言ではない。 ①なにを聞いてもいい 僕達の普段の会話にはたくさんの暗黙の了解がある。  例えば、身体的な特徴についてはそうだし、差し障りのない話から始めなくちゃいけないというのもそうだろう。  その他年収や性的嗜好など避けるべき話題のようなものはたくさんある。 「あなたの年収いくらですか?」  出会って間もない人にそんな質問を

いつまでも初心者#12

「それだけやれば相当すごいんでしょうね」  たまに50人もやれば、とんでもなく話すのが達者だったり、心の隙間と隙間を縫うような質問ができたりする、と思っている人がいる。  けれど、実際に僕と会った人はそんなことはないとわかるだろう。 「この人はすごい人だ!」と感じるならば、それは自分が色眼鏡でその人のことを見ているか、それとも相手が自己演出してそう見せているかのどちらかでしょう。  そして、凄そうなオーラーーすなわちある種の威圧感を放つことは、対話の場面において損でしか

「上手くいった」というまやかし#11

 インタビューゲームをしていて、未だに拭えない感覚がある。  僕は他己紹介文を書くことが苦手だ。  インタビューを終えた後で、20分程度で他己紹介文を書く。その最中に未だに葛藤を感じることがある。  聴いた内容から情報の取捨選択をして、どのような順番で組み立てていくのか。編集と構成の過程でいつも、息が詰まってしまうことが珍しくない。  時折スムーズに書けたと思える場合はあるが、引っかからずに書けたことと自分の中での納得感は直結しない。 「もうちょっとできたのではないか」

前向きな他己紹介#10

 とても不思議なことがある。  インタビューゲームの中でお互いの話が聴き終わったら、B6サイズの紙に他己紹介の文章を書く。  その内容がどういうわけか、前向きな内容に偏りやすい。「これは悲観的だな」という内容を僕は聴いたことがない。  では、インタビュー相手が全員曇りなきポジティブ思考であったかといえば、そうではない。 「自分に自信がない」といった類の言動をする人はちらほらいた。  けれども書いてみると、それほど後ろ向きな内容にならないのだ。  いや、他人事のように言

雄弁な沈黙#9

 コミュニケーションにおいて、沈黙を怖れる人は結構多い。  インタビューゲームをやっていても、「途中で沈黙ができちゃって」と言う人がたまにいて、それは無意識的に沈黙を避けるべきものとして捉えている証拠だ。  僕も10代の頃は沈黙が恐ろしかった。  なんとか言葉の隙間を埋めようと必死になって、けれどそれが上手くいかずに自己嫌悪するということの繰り返しだった。  沈黙はチクチクと僕を苛んだ。時間が長くなればなるほどに、鋭利になり、痛みは増していく。  けれど、今では沈黙に愛

相手の何を見るか#8

 インタビューゲームをやるということは、その人の身体とか関わることでもある。  声を発し、言葉を聴きとり、文字を書く。それらは全て身体で行われるからだ。  インタビューゲームをしていると、内容にばかり気を取られている人がいるけれど、僕は結構その人が非言語的に発しているものを気にかけている。  なぜかといえば、時に本人も気づいていない本音が隠れていることがあるからだ。身体は無意識的な信号も送ってきている。それを見逃さずに受け取ることで、より深いインタビューになると思っている

100人と終えた時の風景とは#7

 2018年3月現在、僕は53人とのインタビューゲームを終えた。  先日、僕と同じように100人とインタビューゲームを目指し、50人を終えた友人と棚卸しをした。  その中で、100人と終えた時の話になった。  始めた当初はあまりにも遠すぎて、どんな風になるのか想像もつかなかった。  けれど、半分まで辿り着いた今ならば、輪郭くらいは捉えられるようになってきた。また、途中だからこそ見える風景もあるだろう。  だから、50人を終えた視点から見据える未来を記録しておきたいと思

インタビューゲーム41人目〜50人目#6

 この間は約6ヶ月(2017年5月〜11月)かかっている。こうして数値化してみると、だいたい5ヶ月〜6ヶ月が僕にとって良いペースなのかもしれない。

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