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300日経ったら日常が広がっていた

 グラレコの筋トレというものを2018年7月10日からほぼ毎日やっています。

 100日ごとに振り返りを書いています。この記事は300日が経過してのふりかえりです。過去の振り返りは記事の最後にリンクを貼っておきます。

感慨はないが、続けることで魅力を見つける

 さて、節目を迎えても達成感のようなものはありませんでした。
 数字を意識しなかったといえば嘘になりますが、気づけば超えていました。続けることは僕にとってもはや苦痛ではありません。「同じこと」をやり続けることには疑問を感じていますが。

 目的というのは徐々に変化していくものだと思います。
 学生時代にモテたくて、スポーツを始める。でも、だんだんとスポーツ自体が好きになってきてのめりこむ。実力が伴ってプロになり、お金を得て生活することを重視する。

 そのように目的や取り組む姿勢は徐々に変わっていくものです。
 僕が最初にグラレコをやろうと思ったのは、ファシリテーションとの組み合わせで使いたいと思ったからでした。だから、あくまでも道具として捉えていたグラレコへの関心は、さほど高くありませんでした。

 しかし、続けていくとだんだんと好きになっていきました。
 人や物事の魅力というのは、実はやる前にはわかっていないのだと思います。やっていくうちに発見していくものです。
 今では、下手なファシリテーションを学ぶくらいなら、まずグラレコを練習した方がよっぽど役に立つと考えています。なぜなら、ある程度ファシリテーションは体系立てられているとはいえ、場を見るという行為がそもそも抽象的だからです。
 個々の関係性や想いなどの見えざるものの空中戦を扱うよりも、まずは紙に落とし込んで具体的な視覚情報に着地させる。その方がよっぽど即効性があり、またわからない人でも操作できるようになり、納得しやすい。

 自分の見ている世界、聞いている世界を紙に描いてみると、自分の持っている枠組みが見えてきます。物事を以前よりも抽象度の高い視点で捉えるようになり、構造に意識が向くようになりました。
 そして、認知できると、それを変えたい、越えたいと思うようになりました。

 200日を超えたくらいから、嬉しいことに「これはなかなかの出来だな」と思えるものが描けるようになってきました。ただ、それはたまたまで、翌日には描ききれなかったと首をひねる日々を過ごしています。

 それ以外にもたくさんの発見がありましたし、そこから人とのつながりが生まれたりしました。

より微細な変化を求める

 ただ、そんな体験はもはや僕にとって当たり前の日常になっています。以前の振り返りでは「一歩手前に戻る」感覚がありました。しかし、今回は手前に戻ったとは感じていません。どちらかといえば留まっている。
 停滞と違うのは、自分自身では足掻いているものの、結果的に足踏み状態が続いている点でしょうか。
 習慣化したことは喜ばしいけれど、同時に刺激に乏しくもなっています。

 これは慣れる特性を持った人間の宿命です。ここで辞めることもただ継続することもできますが、あえて僕は変化を持たせたいです。
 つまり、今までとは違う部分やより細かい部分へのこだわりたいのです。

 たとえば、シンプルに画力の問題です。先日も犬を描きたいのに、ほかの人にわかる形で描けず、時間もかかりました。
 伝えたい内容によっては絵や図にした方がいいのですが、それがとっさにできないのです。そのあたりのイメージ力がついてくると更に良いものになっていくのでしょう。
 グラレコは模写をしているわけではないので、今のスタイルで続けていても画力が改善される見込みは低く、時間もかかります。したがって、現在とは別のアプローチが必要になります。

 とはいえ、なにもかもを変えるわけではありません。
 矛盾するようですが、変化のタイミングは同時に、変えないタイミングでもあります。あらゆることを変えるならば、それはもう新規で始めるのと一緒です。つまり、変化する時には必ず変わらないものがあります。

 今回は「継続すること」や「描く」という行為は変わらないでしょう。

グラレコで人生は変わる

 グラレコの筋トレから間もなく始めたグラレコれんしゅう会は、当初、人が集まらず寂しいものでした。しかし、気づけば、毎回満席かそれに近い形で開催できています。内輪の会ではなくて、全く面識のない方もリピーターの方も混ざりながら続けられています。

 僕はずっと自分の場が持ちたいと思っていました。
 自分がファシリテーターとして活動するためには、どれだけ場数をこなすかが勝負です。何百、何千冊と関連書を読んでも生の人間はこちらの予想外の言動をするので役に立ちません。

 思わぬ窮地に立たされた時の身の振る舞い方は、実地で学ぶしかありません。けれども、場を持ちたいと願っただけで人が集まるわけではなく、悶々としていました。

 しかし、グラレコれんしゅう会をするようになったおかげで、毎月場を設定するようになり、そこから得られた経験値は計り知れません。

 グラレコをやれば、人生が変わると僕は本気で思っています。
 たくさんの人にやってほしいと願っています。
 そして、一緒にやりたいし、あなたの見聞きしている世界を教えてほしいのです。それが僕の世界をも拡張させてくれます。
 だから、グラレコれんしゅう会には、たくさんの人に何度も来てほしいと考えています。

 いつ来ても楽しみながらできるように、毎回本気で考えています。

 上手い下手を気にしてしまう人もいるかと思いますが、来ていただければそんなことは関係ないとわかります。だから、苦手意識は持っていて構いませんので、是非覗いてみてください。次回は2019/06/15 10:00~12:00です。

 

↓100日の振り返り↓

↓200日の振り返り↓


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