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実は対立していない

 人と人とが関わっていると、どうしても対立が起こることがあるけれど、その対立は別に大したことではないかもしれない。

 立場も役割も生活史も違う人間同士が関わるのだから、対立自体は避けられないことです。
 1度対立してしまうと、しばしば物事は停滞してしまいます。
 よって対立を避けようとして、だれかが我慢する場合もあります。その場合、表面上は円滑に進みますが、水面下で不満は蓄積されて、いつか爆発します。それでは元も子もないです。
 別のアプローチが必要です。

それは本当に対立しているか?

 対立が起こった時に、その事実に意識を取られてしまいがちです。
 けれど、それは1つの方向から見た2次元的な見方です。よくよく検討して、俯瞰してみると、実は奥行きがあって、意見は直接対立していなかったという場合があります。

 まず、「お互いのことが気に入らない」や立場や所属上の理由で対立している場合は、意見と人を分ける必要があるでしょう。

 そして、「なぜ」「なにが」対立しているのかを探ることが糸口になります。

 たとえば、新しいアイディアを実行する時に、賛成反対に分かれます。しかし、その理由をじっくり探っていくと、「リズムが狂うのが嫌だ」とか「自分の手間が増える」とか「なんとなく新しいことがしたい」などと漠然としている場合があります。

 そういう場合、実は意見が対立しているわけではないんですよね。

 だから、その重要性であったり、結果的に手間が減るだったりをしっかりと提示できるとすんなり解決できます。

 だから対立が起こったら、慌てて解決しようとしないこと。まずは対立が本当に起こっているのかを確かめてからでも遅くはないでしょう。

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