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【観戦日記】2019明治安田生命J3リーグ 第30節 セレッソ大阪U-23 VS ガイナーレ鳥取

2試合連続の逆転勝ちで迎えたJ3第30節ガイナーレ鳥取戦は2-3の逆転負けとなりました。

メンバー

セレッソ大阪U-23、CBには本来CHが本職の西本と桃李くんの2人が起用されました。さらに、SHには高校2年生の吉田くんと近藤くんが、そしてFWにはタワンが起用されました。
一方、ガイナーレ鳥取はセレッソ大阪にも属していた北野と魚里がスタメンに名を連ねました。

試合雑感

試合は序盤からセレッソがリードを奪う展開となりました。
セレッソはボールを持つと、吉田くんと近藤くんの高校2年生SHコンビが中に絞り4-2-2-2の形に。
先制の場面では、CB桃李くんからFWタワンへ楔のパスが入ると中に絞っていた近藤くんにパス。近藤くんはさらにCH丸岡へボールを落とすと、丸岡は大曽との左SB舩木へ展開。舩木からのクロスを大外に待ち構えていた吉田くんが頭で合わせて先制に成功しました。

ガイナーレは守備時は4-4-2を形成していましたが、絞るセレッソの両SHの位置取りにより、ガイナーレの大外は空く状況が生まれており、セレッソの中外外と展開できたこの場面は綺麗な崩しとなりました。

さらにセレッソは舩木のコーナーキックから西本がヘッドで合わせて追加点。2-0と理想的な流れで前半を終えました。

しかし、2点のリードとは裏腹に守備では少しの怪しさが顔を見せていました。
ガイナーレはボール保持時、3-2-5の形を形成。シャドーはセレッソのCH裏のスペースを狙い続けていました。
セレッソは4-4-2で守備陣形を敷いていましたが、SHの絞りが緩む場面もあり、中を使われるシーンも発生していました。

後半も自陣ゴール前での技術的ミスで危ない場面もありながら時間が過ぎていっていましたが、76分に安藤が入ってから急転直下の逆転劇となってしまいます。

安藤はファーストプレーで出足の早さからボールを奪い前線へドリブル。持ち前の推進力でボールを運ぶも途中でボールを失い、ガイナーレはゴールキーパーへボールを下げました。
そこへ勢いそのままにプレッシャーを掛けに行く安藤、それに引っ張られる形でセレッソの澤上・下川・丸岡が前線に走り出します。しかし、あっさりと4人のチェイスは躱されてしまい、一気にセレッソゴール前へ運ばれてしまうと、クロスの落としを真ん中で合わせてしまい失点。

2-0で勝っている場面だと考えれば、全く不要な前線からの追いかけ回す守備。セレッソの守備陣形が縦に間延びしてしまいました。

この試合に限らず、安藤は守備をしようとすると、一人で走り追いかけ回す守備をよく見せますが、それはイタリア人が怒る守り方です。

そして、どんどん間延びしていくセレッソ。同点に追い付かれた場面も結果的には西本のクリアミスとなりはしましたが、吉田くんの戻りも緩かった。

まだ高校2年生ではあるけれども、前半から守備の緩さは見え隠れしていた吉田くん。SHとして起用するならば、守備の仕方は今後の宿題となりそうでした。

そして、81分。ディフェンス裏へ蹴られたボール、桃李くんはラインアウトすると見て追いかけるのを止めてしまったところ、ガイナーレの選手は諦めずに追いかけ結果、そこから失点。

わずか4分間で3失点を喫し逆転されてしまったセレッソ大阪U-23。なんとか追い付こうとするも、個人の力でガイナーレの守備は破壊できずにタイムアップ。

2試合連続逆転勝ちの先に待っていたのは2-0からの逆転負けでした。

気になった選手

MF 53 近藤 蔵波

非常にテクニカルな選手。DAZNのフルタイムマッチ映像で1:31:30過ぎの胸トラップからガイナーレの守備を2人置き去りにした反転は技術の高さを表したプレー。まだ高校2年生、今後に期待。

ちなみに、セレッソ大阪が初優勝した5年前の全日本少年サッカー大会、吉田くんがその優勝メンバーですが、近藤くんは当時セレッソ大阪U-12の対戦相手にいた選手。そして、セレッソ相手にゴールも決めています。
より高いレベルで自分の力を試したいとセレッソ大阪に来てくれました。
「2年生でJ3リーグに出て、3年生ではトップチームから声が掛かるだけの力をつける」とは彼が徳島新聞のインタビュー記事で語った言葉。
2年生でJ3の有言実行は果たしました。さて、来年はどのような活躍を見せてくれるでしょうか?

ひとりごと

2-0で終えていればガイナーレとの順位を逆転できましたが、残念ながら逆転負け。しかし、代表遠征に行っている西尾くん・林田くん・松本凪生くんが次節には戻ってきます。J2の降格圏にいるクラブたちには悪いけれども、次節藤枝MYFC戦は連敗とならないように頑張ってもらいたいところ。

また、次節ホームゲームは11/24(日)15:00~、ヤンマースタジアム長居にFC東京U-23を迎えての一戦です。同世代対決は負けられません。

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