見出し画像

U-23は育成の場として機能しているのか

TwitterでU-23について呟いていたところ、

と、ありがたいお言葉をいただきまして、U-23についての私見を書いてみようということで筆を執ってみました。

U-23が果たす役割とは

高卒後の出場機会確保の場となるU-23チーム。
しかし、U-23の恩恵を最も享受したのはU-18の選手たちでした。

U-23発足前の2種年代の大まかなピラミッド図は
【U-18B▶️U-18A】
となり、セレッソの場合「U-18A」が高円宮杯プレミアリーグ、「U-18B」が大阪2部リーグを戦いの場としていました。よほどの逸材でない限りは高校生の間は同年代との対戦しかできません。

これがU-23発足後は
【U-18B▶️U-18A▶️U-23】
となり、2種年代にとっての戦いの場の天井はプレミアからJ3に引き上げられました。高校生ながらJ1歴のある選手や外国籍選手と対峙する場を作ることができるようになりました。
また、この引き上げにより、高校生年代最高峰リーグの高円宮杯プレミアリーグの席が空くことになります。結果、高校1年生からプレミアに出場できるチャンスが増えることとなりました。

つまり、U-23創設はU-18以下すべての年代に飛び級のチャンスを作り出したのです。

U-23は高卒組の育成の場として機能しているのか

では、高卒組の育成の場としてU-23はどうなんだろうかと見たときに、U-23発足3年目で残念ながらトップに選手を供給するまでには至っていないのが現状です。
トップチームに選手を供給することがU-23の役割ならば、まだまだその機能は果たせていない状況です。

まだ3年目と見るか、もう3年目と見るかによっても違いますし、トップチームの選手編成にも関わってくるところのため、一概に甲乙はつけることができないでしょうが、今シーズンのセレッソの超過密日程の中でもU-23の選手がトップチームに食い込めていない現状は寂しいものがあります。

自クラブのトップで出せないままにJ3で何年も過ごすことになるならば、他クラブに移籍することも選択肢に出てきます。
トップ昇格は勿論のこと、他クラブからオファーを貰えるようにアピールする環境が高卒組にとってのU-23の果たす役割となります。

U-23を持つことの最大のメリット。

私が考えるU-23が果たす役割は2つ。
1つはU-18の選手たちの天井を取り払い、育成年代に飛び級の場を作ること。
もう1つは高卒後の選手たちに次のステップ(トップ昇格or他クラブ移籍)へ行くためのアピールの場を作ること。

高卒後の出場機会確保が目的だったU-23がU-18の天井を取り払う役割として機能している。このことがU-23を有していないクラブとの最大の差です。

最後に

U-23が発足して3年、U-23を見続けるなかで私はU-23で闘う選手たちが化ける瞬間を感じることがあります。
選手が化けるこの瞬間を感じることがU-23を観る上での何よりの楽しみとなっています。
U-23を観る機会の少ない方にも、選手が化けるこの瞬間をスタジアムにぜひ観に来てほしいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?