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小説同人誌の頒布価格を統一したら楽になった話

同人誌を頒布する際に悩むものと言えば、ずばり頒布価格だろう。随分前までは「ページ数×10円が頒布価格」なんて言われていたが、今は紙や印刷費が高騰し、この値段では赤字になってしまう人が多い。だから見直しが入っているし、買い専の方もそれを把握しているようだ。
だが指針はまだ出ていない。個人的にはそれを盾にして難癖を付ける人が出てくるのを懸念しているので、指針はこのままなくなって良い派だ。相当高すぎor低すぎな金額でなければ自由にして~と思っている。
そんな私が、頒布価格を統一したら、イベントで大変楽だった話を今回はしようと思う。

・きっかけ

私は小説同人誌を出すにおいて、文庫サイズで出すのが好きだ。
まるで本屋に売ってそうなサイズ感。ブックカバーを掛ければ同人誌だってことも知られない。厚くても薄くても良い。カバーがあってもなくても良い。なのでどのジャンルでも文庫サイズの本を出していた。
時折、印刷所の兼ね合いなどからA5で作っていたりもしたが、基本的には文庫をメインにして出してきた。
今どのぐらい文庫で出したか数えることにする。2017年から2023年5月の間で……24冊あった。
24冊は一人で全て書いたものになる。再録本などもあるが、それでもおかしい数だ。
本棚で並べた時の、統一感。これが堪らない。
けれど作るに当たって様々な壁があった。

・一冊単価が高くなりがち
・印刷所が対応していないことが多い
・表紙イラストを描いてもらうと小さくなるのでちょっと勿体なく感じる
・分厚くしないといけない気がする(私だけかもしれない)

また、リアルイベントが開催されなかった期間が約3年ほど。この間通販のみで頒布していたが、通販だったために金額の統一する理由がなかったのだ。

そんなこんなで通販メインの同人活動が続き、そろそろリアルイベントが開催できるようになったのでは、と思えるようになった頃のことだった。

※お金の話はセンシティブだなと思ったので、ここからは有料です。

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