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【発売中】ページ数足りなくてちゃんとあとがき書けなかったのでここに書きます【百合の華には棘がある】

①お知らせ


本日『百合の華には棘がある』(メディアワークス文庫)発売中でございます!
ドキドキしております!

イラストを担当してくださったカズアキ先生の美しいカバー(とカッコよすぎる千尋)が目印です。
書店で見かけましたら是非お手に取っていただけますと嬉しいです。

著者コメントちょっと遊んでみました

担当さんが良い感じのポップを作ってくださいました。
「アラサー」って単語を発している榎田が個人的にツボでした(自分で考えたくせに)
本を置いてくださってる書店さま、ポップを飾ってくださっている書店さま、本当にありがとうございます!


➁どんな作品?

『百合の華には棘がある』は『博多豚骨ラーメンズ』のスピンオフ作品です。
はかとん最終巻から5,6年後の世界を想定しております。
スピンオフとはいえほとんどが新キャラです。博多豚骨ラーメンズをまったく読んだことがない方でも大丈夫です。


詳しくはこちらにも書いてありますのでご覧くださいませ。

あらすじの範囲で噛み砕いて内容を説明しますと、

私立探偵の槙小百合という超絶かっこいい女性が主人公で、
友人の国会議員・松田千尋という胡散臭いイケメンからの依頼を調査していたある日、
荒川ローサというハチャメチャ暴力娘を拾ってしまい、
なんかよくわからんうちにヤバい事件に巻き込まれてしまう。

という感じでございます。

前もどこかでお話したかもしれませんが、もし「博多豚骨ラーメンズ読んでみたいけど既刊12巻は長いな~」という方がいらっしゃいましたら、ぜひ本作から挑戦してみてください。
「はかとんを友達に布教したいけど12巻もあると勧めにくいな~」という方もぜひご活用くださいませ。

➂購入者限定web特典あります

新たな試みとしてプライベッターで特典を公開してみたところ、
インスタやお手紙にて「あのシステムよかったよ!」と読者さまからお褒めの言葉をいただけて嬉しかったので、今回もご用意いたしました。

『博多豚骨ラーメンズ』のミサキとメケの掌編です。新刊の世界観に合わせて二人ともちょっと成長しております。
こちらから読めます↓
パスワードは本編に書いてあります。お手数おかけしてしまい恐縮ですが探してみてくださいね。

簡単なものを書こうと思ってたんですが、なんだかんだで3000字超えてしまいました。
本編と合わせてお楽しみいただけましたら幸いです。


④あとがき(ネタバレ注意)

ようやくですが本題に入りたいと思います。
ここからはネタバレがありますのでご注意くださいませ。本作を読み終わってから目を通されることをおすすめいたします。

以下、あとがきです。

ど、どうでした……?
楽しんでいただけましたでしょうか……正直めちゃくちゃ不安ですが……。

最初は「今までの読者の方の気に障るんじゃなかろうか…」と怯えておりましたが、もう全力をぶつけたので悔いはないです。
これで楽しんでいただけなかったときはもう私の実力不足ということで、その場合は本当に申し訳ないですが…。

さて、本作はちょっと大人な「博多豚骨ラーメンズ」ということで、登場人物の年齢層も若干上がっております。
主人公は、馬場善治の元恋人・小百合です。どうやら殺し屋稼業から足を洗ってカタギの仕事についているらしい。
今回は初の女性バディに挑戦したのですが、「静」の小百合と「動」のローサのコントラストもお楽しみいただけるのではないかと思います。
小百合は性格上あまり前に出る感じではないというか、主人公タイプではなくサブとして輝くキャラクターだと思うのですが、
そんな彼女をいかに格好良くクールに動かすか、というのが本作の執筆で最も難しかったように思います。
また、相棒のローサというキャラクターもだいぶ癖が強く、下手すると愛されない恐れもありましたので、
ヤバい女、だけどちょっと憎めない、というちょうどいいラインを探っておりました。特に冒頭のローサの登場シーンにはだいぶ神経を使って書いたような覚えがあります。

このプロットを考えていた頃、ちょうどコロナが流行り出しました。
まったく外にも出られず、ジムも休業になってしまい、ずっと家の中でモヤモヤしていたため、
「なんか大暴れしたいなぁ」「タフな女性が悪い奴をボッコボコにする話が書きたいなぁ」と思うようになりまして、
日頃の鬱憤をプロットにぶつけまくった結果、この荒川ローサという暴れん坊が出来上がってしまった次第でございます。

また、執筆作業中ちょうど私がキックボクシングでスパーリングをやるようになったためか、作中にかなりの量のアクションシーン(しかも無駄に細かい)が含まれております。
部屋で独り、架空の敵とシャドーで戦いながら書きました。傍から見ればだいぶヤバい姿だったと思います。
そんな入魂のアクションシーンにもご注目いただけたら幸いです。

そしてもうひとつ、本作で最も力を入れた点は、「松田千尋をいかに格好良く書くか」ということでした。
5,6年経ってますからね。アラサーになってますから。しかも議員先生なのでね。
やはり大人っぽく、色気のある感じを出しつつ、でも昔の悪戯っ子感はそのままに……という塩梅がなかなか難しかったのですが、個人的にはめちゃくちゃ良い感じに格好よく書けたんじゃないかと自画自賛しております(笑)
「榎田が国会議員なんて想像できない!そんなの榎田じゃない!」と思われた方も、本作を読んだら「これは榎田だ!!国会議員になった榎田だ!!」と納得いただけるのではないでしょうか。
榎田推しの方にも喜んでいただける出来を目指しつつ、特に2話のラストシーンと3話の冒頭はニヤニヤしながら書きました。お楽しみいただけたら幸いです。

これはどうでもいい余談ですが、作中に「○〇隼人」という新キャラが登場します。
作者の推しです。読者さまにはバレバレでしたが(笑)
これがまたかなり美味しい立ち位置にいるキャラクターといいますか、かっこよく仕上がってるのではないかと。
彼の台詞は書いていてすごく楽しかったです。ニヤニヤしながら書きました。

キャラクターについてはそんな感じですかね。
ちなみにタイトルの「棘」というのは、小百合自身が持っている棘でもあり、「ローサ(=薔薇)」の意味でもあります。


ストーリーについては、読者さまが作品から感じ取った印象や読んだ後の感情を邪魔したくないので、ここでは詳しく触れないことにしますね。
『博多豚骨ラーメンズ』が「いろんな出来事が一つに繋がる」構成であるのに対し、『百合の華には棘がある』は「小さな出来事が大きな事件に繋がる」というイメージで書きました。

世の中膨大な量の情報で溢れていますが、あらすじにも書いてある通り「自分が今見ているものは果たして本当に真実なのか」を疑うことが本作のお話の肝なのかな、とも思います。

皆さまのご感想がすごく気になってドキドキしております。
お手紙はもちろん公式の読者アンケートや、各SNSでも構いませんので、お気軽にご感想などいただけますととても嬉しいです。何卒よろしくお願いいたします。

⑤ありがとうございました

最後になりましたが謝辞を。
イラストを担当してくださったカズアキ様。
いつもお世話になっている担当編集様。
デザイナー様、校閲様を始めとする出版に携わってくださった皆様。
おかげさまで、こうして素敵な本を世に出すことができました。本当にありがとうございました。

そして、本作を買ってくださった読者様。
手軽な娯楽がたくさん存在するこの時代に、こうして小説を手に取っていただけることがとても有難いことだと常々痛感しております。
ご購入いただきまして誠にありがとうございました。どうか少しでも楽しんでいただけますことを祈っております。

皆さまの生活の刺激になるエンタメを作れるよう、もっともっと精進いたします。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。

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