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舞台ノラネコシティ本当にありがとうございました!!!


まずは、キャストの皆さま、スタッフの皆さま、全12公演お疲れさまでした!

舞台を行うことが今まで以上に難しく大変になってしまったご時世ですが、公演に携わる(感染対策にご協力いただいた観客の皆さまも含め)すべての方々の努力のおかげで、こうして無事に千穐楽を迎えることができたことを、大変嬉しく有難く思っております。心より感謝いたします。

さて、せっかくなのでこの機会にちょっとだけ原作小説『ノラネコシティ』の歴史を振り返ってみようかと思います。

この作品、どうやら2014年に提出した企画から始まったようです(あとがきの情報)。
今しがた古いパソコンを引っ張り出してきて企画書を確認してみたんですが、最初は「黒猫のクロ」「トラ猫のトラオ」「スコティッシュフォールドのスコット」「アビシニアンのアビー」という猫耳イケメン4人組の賞金稼ぎの話になる予定だったようです。
それが、当時の担当さんのご要望もあり、今のような連作短編の群像劇という形になりました。
2015年のweb連載を経て、2016年に文庫が刊行されます。

毎回主人公が変わる独立した形式の短編集でありつつも、各話がちょっとずつ他のエピソードと繋がっているというスタイルは初挑戦でした。個人的にはものすごく上手く書けたプロット(文章は下手ですが)だと思っていたし、キャラクターデザインもドストライクで、本当に大好きな作品だったのですが、残念ながら私めの力不足で続編を出すことができませんでした。
(その心残りをぶつけたのが、同じく超能力もののお話の『DOPE 麻薬取締部特捜課』でした)


当時の私はまだ新人で若かったので、続きを書けないことがすごくショックで、とても落ち込みました。
これは、この仕事をしていると必ずぶち当たる壁ではありますが、もっとこのキャラクターたちの話を書きたかったな、もっと多くの人に読んでほしかったな、という無念を肴に自棄酒を呷ったものです。

それから、さらに時が経ち、2022年。
まさかこうして舞台として作品が復活することになるとは、本当に夢にも思いませんでした。
舞台をきっかけに作品を知っていただき、予習や復習のために小説を読んでくださる方もいらっしゃって、再びこうしてスポットライトを当てていただいたことが嬉しくて堪りません。

観劇中も感動しっぱなしでした。
大好きなキャラクターたちが実写で生まれ変わり、舞台の上で元気に動き回っている光景にはぐっとくるものがありました。夢のような景色でした。
演出も音楽もスタイリッシュで格好良くて、オープニングからテンション上がりまくりでした。
そして、脚本。これを舞台にするのって本当に大変なんじゃないかと、最初に舞台化のお話をいただいたときに思ったんです。だって、担当さんからは「群像劇にしてほしいけど、(読者が読みやすいように)視点移動は極力少なくしてください」というオーダーを受けていて、「それだと一本の群像劇にするのは難しいから、いっそのこと一話ずつに分けよう」と思って書いたものを、あえて一本の群像劇にしないといけないんですよ。この話を読んだことある人なら誰もが思いますよね、絶対大変だって。小説だからこそ楽に書ける描写や伏線も多いので、まじで「どうやって舞台にするんだろう」って思いました。

舞台を観ながら、「なるほど!」「そうきたか!」「すごい!」という驚きの連続で、大変勉強になりました。

好きなように変えてもらって全然構わなかったのに、脚本もキャラクターのビジュアルも極力原作に寄せようとしてくださっていて。
キャラを演じていらっしゃる役者さんも、全員まさに自分の中のイメージそのもので。
アンサンブルのキャストの方々ひとりひとりの演技もすごく細やかで丁寧で。
舞台のセットや照明・映像も、どれもものすごく凝っていて。
スタッフ・キャストの皆さまがすごく大事に舞台を作ってくださっていることが、見ているだけで自然と伝わってきて、涙が出るくらい嬉しかったです。

いろんな人から「面白かったよ!」「よかったよ!」という報告を受けておりましたので、心の中でだいぶハードル上がっていたんですが、それを軽々と飛び越えてくる素晴らしさでした。
1時間仕事しているだけで腰が痛くなる婆なので、2時間も座っていて大丈夫だろうかと実はちょっと不安だったんですが(笑)、腰のことなんて気にする暇もないくらい面白くて、びっくりするぐらいあっという間で、気付いたときには2時間経っていました。体感時間10分くらいでした。
同席していた友人もすごく楽しんでくれていて、まるで自分が褒められているような気分で嬉しかったです。
最高の舞台を観た後のお酒は美味かった……。

もう、感謝しかありません。
舞台を作ってくださったこと、舞台に出演してくださったこと、すべてが有難いです。
スタッフの皆さま、キャストの皆さま、大好きな作品をこうして再び蘇らせていただき、本当に本当にありがとうございました!
終わってしまってちょっと寂しい気持ちもありますが、またどこかでお仕事ご一緒できますことを心から願っております。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

まだまだお礼も感想も言い足りないところではありますが、各キャラクターごとの感想など超絶長文メールで担当さんに送り付けておきましたので、どうかスタッフさんキャストさんにこの熱い思いと感謝の気持ちが伝われば嬉しいです。(興奮しすぎてちょっと気持ち悪い文章になっているかと思いますが、その点はどうかお許しください…。)

そして、舞台に足を運んでくださった観客の皆さまにも、心よりお礼申し上げます。
原作をご存じない方がほとんどかと思いますが、とても素敵な舞台なのできっとハッピーな2時間を過ごされたんじゃないかと存じます。いろいろ感想なども頂戴できますと幸いです。

時を経て舞台として復活するという奇跡をいただいた作品です。今後また、絶対どこかで新たなコンテンツを提供できる機会に恵まれるはずだと確信しております。いつかきっと続編を書く機会をいただけるだろうと思います。
是非、舞台ノラネコシティのDVDを何度も繰り返しご覧いただきながら、そのときが来るのを楽しみにお待ちいただけましたら幸いでございます。

いやまじでみんなに観てほしい。まじで最高だから。グッズと一緒に是非DVDもゲットしてくださいね。通販がありますので。観て。まじで観て。
みんなで一緒に同時再生してウォッチパーティしたい気分です(笑)

舞台観た後に原作読んでから、またDVDで観ると、いろんな発見があってさらに面白いと思います。

原作の方は今は書店さんに置いてない可能性が高いですので、ネットで在庫を探していただくか、電子書籍でお求めいただくのが確実かと。鈴木先生のキャラデザと漫画チックなスタイルの挿絵もすごく良いので是非見ていただきたいです。
紙の本が入手困難で本当に申し訳ございません…。

それでは、長くなってしまいましたので、この辺で。
舞台・原作共々、『ノラネコシティ』という作品を今後ともどうぞよろしくお願いいたします!

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以下余談と近況報告です。

約4か月ぶりのnoteの更新になってしまいました。ずっとサボってしまってすみません。こんなんじゃ駄目ですよね。反省しております。
noteだけでなくTwitterもずっとサボっておりました。ここ数か月いろいろとバタバタしておりまして、なかなかゆっくりログインできず…。
Twitter&note不精とSNSへの苦手意識、どうにか克服したいと思っているのですが……これは来年の課題ですね。

インスタの方はちょくちょく更新しております。
ゲームしたり酒飲んだりへったくそなウクレレ弾いたり曲作ったりと、やりたい放題しておりますので、フォローされる際はご注意くださいませ。
実写の木崎が度々登場するので閲覧注意です。プライベートでどんなことをしているのか興味のある方だけ覗いていただけましたら幸いです。

木崎通信(近況報告)としましては、相変わらずキックボクシングに励んでいるくらいで、特に大きな事件もなく楽しく過ごしております。筋肉も順調にムキムキになっております。

最近のニュースといえば、東京で立ち飲み屋デビューしたことですかね。初の立ち飲み屋がまさか東京のお店になるなんて。勇気を出して入ってみたはいいけど、腰が痛くて焼酎一杯しか飲めませんでした。私は座ってゆっくり飲む方が向いてるんだなと気付きました。まじ婆。悲しい。

今年の下半期はちょうど複数の仕事が重なったことで、かなり慌ただしくなってしまいまして……。(暢気にゲームしてたのが悪い)
原稿の方も今めっちゃ急いで書いているので、無事に終われば近いうちに告知できるんじゃないかと思います。無事に終われば。
頑張ります。楽しみにお待ちください。

そんな感じで、2023年も引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
ちょっと気が早いですが、よいお年を!






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