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「夢がない私」が働くことについて得たヒント

先日これからの働くについて考えるトークイベントに参加させてもらった。
目次の1個目はイベント側の方への感謝なので、2個目から読んでくださればよいかと思います。

1 イベント全体への感想・感謝
2 ゲストの方のお話で印象に残っていること、ホッとしたこと


1 イベント全体への感想・感謝

参加者にとことん寄り添った構成だったな、と感じました。偉そうに評価したいわけじゃなく、少なくともわたしは「かなり居心地がよかったな」という話です。めちゃめちゃ感謝してる。。。

①割と序盤に、自己紹介等、参加者同士で話す機会があった

わたしは人見知りではない(便宜上、人見知りだと言ってしまうことはあるが)のだけれど、人と話すことにエネルギーを必要とするタイプではあると思う。イベント参加となると、ほぼ皆さん初めましてなので、正直前日からめちゃめちゃ緊張してた…。

でも序盤に隣の席の方と話す機会を強制的に得ることができて、「全く知らない人に囲まれている空間」が「挨拶して、ちょっとお互いのことも話した人が横にいる空間」に変わった。「(座っている人の場所の都合で)ペアになれなかった人がいたらスタッフが行きまーす」とすぐ声かけがあったのも安心した。

そこからゲストの方々のお話を聴く時間になったので、いくらか緊張がほぐれた状態で話に入り込みやすかった。

②統一の結論を出すことを強制しない形でアウトプットする機会が豊富にあり自分の考えを掘り下げられた

これを感じた出来事はふたつあって、ひとつめは「Sli.do」というアプリが使われたこと。「Sli.do」というのはイベント参加者がリアルタイムで、ゲストへの質問を投稿でき、それに対して他の参加者が投票もできる。疑問を忘れないうちに言葉にできるし、投票数が多い順に表示されるので、関心度の高い質問がわかりやすい。ちょー便利だな(手をあげて質問するのに勇気がいるタイプとしてはかなり有難かった)。


ふたつめは①の自己紹介、ゲストの方々のトークセッションに続いて、隣の方と意見を交わす時間が再びあったこと。

ゲストの方々の話をふまえて自分の感じたことや考えを話すことができたので、より解像度の高いアウトプットができると感じた。具体的でパーソナルなテーマが与えられていたのも話しやすかったし、テーマについてひとりひとり結論を出したので、(自分の意見が採用されるための)優等生な発言ではなく、思ったことを素直に言葉にすることもできた。

③最後の交流会の前に、パックマンの法則(うろ覚え)の説明がされた

要は、数人で立ち話している様子を上から見たときに、パックマンの口がひらいている部分に他の人が話に参加しやすいように空間を空けておく、というルール。ひとりでポツンとしている人がいないように、と司会の方がおっしゃていた。優しいな。とはいえ自分から話しかける勇気は必要で、「社交性を意識的に出せるようになりたい」と心底思いました…コミュ力〜!!!(笑)

でも主催者さんがそういう気持ちを持ってくださってる場というだけで励まされたし、だいぶ安心して人と関われたと思う。

(多分ご本人たちには届かないと思うけど)本当にありがとうございました。


2 ゲストの方のお話で印象に残っていること、ホッとしたこと


「なるほど〜!これは取り入れられそう!」と思うことがたくさんあってどこから書いて良いやら…という感じなので、一番心に残っていることを。

ちょっと時間を過去に戻して約一年前。働き方(副業)についてお話を聴く機会が別にありました。そのときも「嫉妬するのは隣の芝生にその人がいるから→相手と同じ芝生に移動する(一緒に仕事をする)といい」とかすごく勉強になることばかりだった。ただ、ひとつ心細く思ってしまう話があって、それがずっと引っかかっていた。

「あくまでわたしの解釈」という前提でざっくりまとめると、以下のような話になる。

今は副業をOKとする流れがあって、会社に所属する意味が小さくなり自由な社会になる。しかし「自由と自立はセット」で、「自由は時として残酷」である。個人として何ができるかということがシビアに問われるようになるのだ。
発信してそこに共感者が集まると価値が生まれる。好きなことややりたいこと、やっていることを発信しよう。楽しそうにしている人に仕事が来る。

(繰り返すようだけれど、わたしの解釈がだいぶ混ざっていると思うのでそこだけ考慮してください)

この話を伺ってわたしが思ったことは「わたしには夢がない。特別やりたいことも特技もない。では、わたし個人を何でアピールすればいいのか」ということだった。「個が重視される世界において、夢がない自分は弱者である」という途方もない(ある種、絶望的な)気持ちになったのだ。

時間を進めてイベント数日前。ゲストの方が

人間は、夢を語る人とそれを叶える人に分かれるという言説に対しても、僕は懐疑的です。(中略)「夢がない人なんていない」と思います。拒否されるのが怖いだけ。(略)

と仰っていて、夢がない派を自称しているわたしは、もっと詳しくお聞きしたいと思っていた。すると当日、ゲストお二人ともが、そのことに触れてくださった。(以下、例によってお二人の発言をまとめると)

 夢がないと感じている人の中には「自分には無理だ」と諦めちゃっている場合もある。それは粒度が高すぎるから。それならいきなり大きいことをやってみるんじゃなくてミニマムなところから始めるといい。カフェをやりたいなら、美味しい珈琲や食事を友達にふるまってお金をもらう、とか。
 小さい成功体験をいくつ積み上げられるかがとても大切。そうすれば絶望しない。

確かに、自分が実現するには大きすぎて諦めちゃってる夢ならわたしにもいくつかあるな〜!と思った。例えば「障がいを持つ方々の働き方をもっと多様なものにしたい」とか。これを一番ミニマムにしたものは「ダウン症である妹と一緒に仕事をして賃金を発生させる」かな。自分自身すら養えていないのが現状なのでこれでもかなり大きい。もっと小さくできるかもしれない。

依然として全ての人に夢があるという意見には賛成しかねるし、夢を持たなければいけないとも思わない。でもとにかく、わたしにも夢と呼べそうなことがいくつかあった。そのことがとても嬉しかった。そして、それを可能な限りミニマムにし、三振を恐れずに成功体験を積めばいいんだ。一年前に抱いた疑問に対する答え合わせができた気がして、めちゃくちゃホッとした。

貴重な疑問を抱かせてくださった一年前のゲストの方、今回のゲストのお二人、企画してくださった方、スタッフの方々、わたしとお話してくださった方々、感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

最後まで読んで下さっただけで、充分嬉しいです。 ありがとうございます♡