やっぱロックンロールじゃん シーガルスクリーミングキスハーキスハー『NO!NO!NO!2000』
(ブライエイド/2000円)
やっぱロックンロールじゃん!と再認識したのは、2年前に見たこのバンドのライブだった。シーガルスクリーミングキスハーキスハー。
この時はベースとギターの2人組。
クールな姉御、愛葉のカリスマ性に、客はみんな首っ丈だったっけ。
トッドラングレンの曲が流れ(最近見たHARCOのライブも同じだったな)、客電が落ちると、矢継ぎ早に演奏が始まる。
基本的にはギターとベース、ドラムという典型的3ピースのロックンロール。
キーボードとバイオリンが加わるけど、要は8ビートのガレージパンクだ。
ちょっとずれてることのファンキーさってあるじゃない。
キンクスのデイビス兄弟のハモりとか。あれね、狙ってできるもんじゃないうま下手感っつうの?
ジャズのライブばっか見てたころだったんだけど、そのシンプルさにあらためて「やっぱロックンロールじゃん」って思ったもん。
単純でやかましい。クラシック畑の方からよく耳にするロック批判は、そのまんま僕らポップスファンには褒め言葉に映る。
そしてこのライブ盤は、スタジオ盤では伝わらない彼女らの「やかましさ」が最高の形で表現されてると思う。
どっか叙情的に聴こえる“Angel”の当たり前なポップさに涙。
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