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ミセス・ヴァンパイアの年明け

お久しぶりです。2019年、あけましたね。
昨年末にR18文学賞の一次選考の結果が出て、見事に落選しており
そのことが自分で思っていたよりも応えている。

やっぱり顔も名前も出さないで挑む勝負は逃げ腰になる。
ここnoteでもその姿勢が中途半端な印象になっているのかも、などと
思い巡らせているうちに長い時間が過ぎた。

とはいえ作っているものを生身とともに晒すと
いくらフィクションだと言っても、
作品を読んだ近しい人はそうは思わないようで、
自分の生活スタイルや信条もそうだと推測されてしまう。
呆れられ、付き合いの途切れてしまった人もいた。
2018年はそんな年末だった。

詩も小説も、
遠くにいるまだ会ったことのない人に向けた手紙のようなもの。
なので手紙など必要ない近くにいる人たちには
奇妙な響き方をするのかもしれない。
ぎょっとして、見なかったことにされてしまう。
だから文学賞に応募することにしたのだ、活字になって、
うんと遠くに届いてほしくて。
生身のわたしを知らない人に。


正しさ、常識、それも大事だけど
その前に自分が自分であること、自分がどうしたいかを把握したい。
その上で現実世界とうまくやっていく折り合いをつける。
仮面を被る、脱ぐ、また別の仮面を被る、
この繰り返しなんだろう。きっと。
二村ヒトシさんの本にあった「ヴァンパイア」として暮らすことを想う。

2019年。今はまだ誰にも会いたくない。
でももう世間は動き始めている。あーあ。
晴れやかな顔をした、新しい仮面を被らなくちゃ。


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