[詩]大切な宝物

寒空、半月が見る中
零れ落ちる感情が
ノートに落ちる
ひどく冷えてしまった方の手で
無感情にそっとはらえば
歪に滲んで
薄汚れる一ページ
同じく汚れた手と比べると
今度は涙落ちるほどに
胸の中が荒れていく
こんなにもくだらない事に
敏感で繊細で
でもそれが私が私でいれる
わずかな瞬間
きっと大切な私の宝物

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