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【世界初のVTuber】きみを知ったときにはきみはもういない。


キズナアイとの出会い

 興味を持ったらとことん調べる(真面目な性格とは違うと思う)。だから、自分のKindle本の宣伝と販売促進のために、なんとなく始めたVTuberめいた活動も、作品総数の三分の一を無料で提供したキャンペーンも終わり、その成果なのか、なんとなく結果が出始めて気持ちが落ち着いた今になって、VTuberというものをもっと知らないと、中途半端な知識のままでなんとなく続けていたら、せっかくチャンネル登録してくれた視聴者さまに申し訳ないと思った

 だから現在活動中のVTuberの方々の生配信を見たり、そもそもVTuberって誰が始めたの?と、その歴史を調べてみたり。そしてたどり着いたのが「キズナアイ」だった。

世界初のVTuber

 名前は聞いたことがあった。でもよく知らない。動画も見たことがない。キズナアイは六年ほど前に活動を開始し、約二年前に活動休止した世界初のヴァーチャル・ユーチューバー(本人はVTuberとは言わなかった)。だからVTuber界隈では"親分"などと呼ばれたりする。

 活動を休止してもチャンネルは残っていた。で、数日前に初めてキズナアイのラストライブアーカイブと過去の配信動画を見た。

 ITテクノロジーの進歩は早いから、たとえ数年前であっても、世界初のVTuberであるキズナアイの3Dキャラの造形は、今現在の技術から見たら大したことないだろう、私はそう思っていた。しかし実際のキズナアイは私の予想を遥かに超えていた。

 人に見えるよ。
 どうしてこんなに表情豊かなの。
 そして…すごくかわいい。
 これほどの豊かな感情表現は今のVTuberにもいない。
 すごい!

 目の動き、首の動き、眉間に皺を寄せてしかめ面をする、髪をいじる動作と考える時の上を見上げる目の動きもリアルすぎて人間の女の子みたい。生配信でどうやって実現したのか見当もつかない。キズナアイのキャラの設定はAIであり、ヴァーチャル空間に住んでいるというものだが、それなのに、本人も架空の存在であるのを公言しているのに"人間性"を強く感じる。面白い。とても魅力的だ。

 雑談配信、歌配信、ゲーム実況生配信などの、現在のよく見かけるVTuberスタイルもこのキズナアイが始めた。キズナアイがいなかったら、そもそもVTuberは生まれなかったとまで言われている理由もよくわかる。

いつか戻ってくる日を

 こんな風に言っては申し訳ないが、今のVTuberのコンテンツは面白く見ることができても、VTuber本人にそれほどのファン意識は持てなかった。しかしキズナアイは別格だ。すっかりファンになってしまった。しかし…もう彼女はいないんだね。

 キズナアイのラストライブ動画は三時間以上あります。私は二回見ました。アリーナでのアイドルのラストコンサートそのものです。

 活動休止してから二年経った今でもチャンネル登録者298万人。日本のみならず、日本よりも海外のファンが多い"親分"が自ら言い残したとおりに、いつか戻ってくる日を願って。

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