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子どもを叱るとどうなるか

2024年4月12日
 孫たちが幼稚園、小学校に通い始めた。小学校では初日に何やら悪さをしていた子どもたちが教室から追い出されたと聞いた。今もそんなことをする教師がいることに驚く。私が悪かったと泣く泣く許しを求めるような、教室から追い出されたら廊下に佇んでいる従順な子どもばかりではないだろうに。罰や脅しを使わないで子どもと接してほしい。
 叱られたらどうなるか。いつも引いている言葉だが、アドラーは次のようにいっている。
「自分に価値があると思える時にだけ、勇気を持てる」(Adler Speaks)
自分について低い評価できなくなった子ども、自分が好きではない子どもは、勉強に取り組み、対人関係に入っていく勇気を持てなくなる。
 アドラーの『子どものライフスタイル』は、アドラーがニューヨークで行っていた症例検討と公開カウンセリングの記録だが、ある日アドラーは盗みを働くグループの一員として補導された十二歳のマイケルと話をしている。アドラーはカウンセリングを学ぶ教師たちに、マイケルと話す時に盗みの話はしないで、「われわれは彼の低い自己評価だけに関わる必要がある」(『子どものライフスタイル』)といっている。
「もしもわれわれが彼の自尊心を増せば、勇気は自ずとやってくるだろう」(前掲書)
 子どもが問題行動をするのは自己評価が低いからだが、自分を好きになれなくするのは大人である。

 もう桜は散り始めたが、天気がよかったので少し散歩をした。

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