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2023_0701_本読み

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冒頭の写真:
じゃがいもの葉がひどい状態になってほとんどなくなってしまった、と思ったら今度はナスが。病気なのか?と思って、こういうのに詳しい弟に聞いてみるとニジュウヤホシテントウでは?とのこと。
そう思って見るとそれなりの数の成虫を発見。きっと初齢など小さい幼虫がたくさんいて、食べているのではないか、と思いました。

テントウムシやナナホシテントウなど、肉食タイプのものの幼虫は良く知ってるがニジュウヤホシテントウの幼虫はあまり意識してなくて知らなかった。終齢くらいと思われる大きい幼虫もいくつか見つけて、これか〜と思う。薄黄色で、虫好きのわたしが言うのもなんだが、気持ち悪い。
近い仲間なのに、肉食と草食(菌食も居る)にわかれてるテントウムシって面白いと思います。


7月1日(土)は以下を読みました。

『巨匠とマルガリータ』 
ブルガーコフ 著

集英社 世界の文学15 ロシア Ⅲ

ピラト(=総督)と書記官とヨシュア(=イエス)の会話が続きます。
何語でしゃべった、という記述が面白かったです。

〈総督は(中略)やがて、アラム語でおだやかにたずねた。〉
〈このとき、ラテン語で話しはじめた総督のとぎれがちなしゃがれ声が聞こえた。〉
〈ピラトはギリシア語で問いかけた。〉

あらためて考えると、アラム語はピラトの母語的なもの、ギリシャ語はイエスの母語的なもの、ラテン語が広く使われる公用語、といったところなのでしょうか。

〈「ヨシュア(ヘブライ語でイエスのこと)」と捕囚はあわてて答えた。〉

という文もあって、うーむとなりました。

何語、という描写がこれからどう生かされてくるのか、楽しみです。

(検索すると、聖書が記されたことばについて という記事が面白そうでした。)

(音読した人:山崎)




『沈没船はタイムカプセル』  

たくさんのふしぎ 2023年7月号 福音館書店

水中考古学、という分野の紹介、その続き。
今回もおどろくような事実の連続。
その一つが、17世紀最大の軍艦はスウェーデンのヴァーサ号。1628年に進水してすぐに沈没しました。その理由は本当にしょうもないことだったようです(あとで、大和のことをちょっと思い出しました)。
それはさておき、保存のためにポリエチレングリコールのシャワーを浴びせる必要があり、その作業が30年にも渡ったとのこと。

(音読した人:はやしさん)





『俳句的生活』  長谷川櫂 著

中公新書
第12章 老い

虚子について、常に戦い続けた人、というような表現がありました。

虚子は、第二次世界大戦中は日本文学報国会の俳句部門を仕切っていました。

Wikipediaによれば
日本文学報国会は〈情報局の実質的な外郭団体〉。
情報局とは〈第二次世界大戦当時の日本の内閣直属の情報機関〉。
外郭団体とは〈日本に於いて、官公庁の組織の外にありながら、その官公庁から出資・補助金を受けるなどして補完的な業務をおこなう団体のことである。〉

そういう立場だったからこそ、戦後は随分と攻められたに違いない。

(音読した人:きよもとさん)





『芭蕉七部集』  中村俊定 校注

岩波文庫
『猿蓑』

これまでの、小題(この場所にあることばの正しい呼び方を知らないのですが……)が、「堅田」や「草津」という地名だったり、「冬」などの季節だったりしたのですが、今日のところは「貧交」。
注によれば〈 杜甫の貧交行の詩にならった句 〉。「貧交行」については、さっと説明することができないですが、芭蕉は杜甫に非常な影響を受けているそうです。

千鳥が四句続けて出たり、そのほかの水鳥も出たりしたので、杜甫の詩にあったろうか、と思ったのですが、そうではないようでした。

(音読した人:山崎)

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