見出し画像

2023_1202_本読み

<1256字>

冒頭の写真:
キッチンのシンクに水を貼って、紙テープを浸けています。
これは紙定規と名付けた、手製本で長さを測る時に使う紙テープ。
(窓からの光が変に入ってしまってるし、わかりにくい写真になってますが。)

どのくらい延びるものなのか、その実際の数値が知りたくて試してみました。
結果、測るのに使ってる方向はほとんど変化なし、で精度が担保され、一安心。逆方向はのびのびですが。

ちなみに紙は水ですごくのびるのです。

同じことをA4のコピー紙でやると
元の210ミリが213ミリ以上に。
驚くのが、これを乾かすと207ミリくらいに。
セルロースがそういう性質なのかな。



12月2日(土)は以下を読みました。


『巨匠とマルガリータ』 
ブルガーコフ 著

集英社 世界の文学15 ロシア Ⅲ

マタイのしようとしたことと、彼の見た、ヨシュア(=キリスト)ら3人の処刑。非常にこまかい描写がなまなましく、目を背けたくなります。
このシーンはキリスト教にとってはとても重要な部分だから、聖書はじめ、いろんな本にいろんなふうに描かれているのではないでしょうか。
そういう中でブルガーコフのこの描写がどんなポジションになるのか、そんなことが知りたいですね、みたいなことをしゃべりましたね。

(音読した人:山崎)





『犬が星見た』 武田百合子 著

岩波文庫

面白いネタが次々とあらわれて、笑いながら聴きました。
トビリシ(グルジア=ジョージアに来ました)の市場に行って、泰淳さんが燻製のニシンを欲しがり、加えて生エビも買いたがって、それを百合子さんに「言ってくれ」と。店のおじさんも、おかみさんに「なんとかしてくれ」と交代。女同士のやりとりはちゃんと通じて百合子さんは「ハラショー」の言葉をもらってました。
男って、こういうとこだめですね。

(音読した人:きよもとさん)





『漱石・子規往復書簡集』 和田 茂樹 (編集) 

岩波文庫

漱石の22通目(明治24年)終了。
文庫本で13ページにわたる、長〜い手紙でした。
漱石の『夢十夜』の中の第二夜を分析してる論文、ネットにありました。
その中で『明治豪傑譚』のこととか、子規に『気節論』という今に残っていない文章があったらしいことなど知りました。
漱石も元は武家の出なのですね。
山崎は夢にもとても関心があるので、その点でも興味深かったです。

(音読した人:めいさん)





『芭蕉七部集』  中村俊定 校注

岩波文庫
『猿蓑』
☆                   
〈 草むらや百合は中々はなの貌  半残 〉

草むらの中に咲いてるユリこそ、花の中の花、ということらしいです。
そういう光景はありそうだし、実際見たこともあります。
くさむらで急に大きな白い百合があったら、豪華です。
タカサゴユリ?テッポウユリ?と白い百合を思いましたが、どうでしょう。
ヤマユリではないかなと、勝手にイメージしました。派手すぎですから。
派手って書いたら、逆の、ピンクで楚々としたササユリもあってるかも、と思いました。
 
(音読した人:山崎)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?