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年寄りは集団自決しろ?

成田悠輔さんという人の言葉です。
ごもっとも、と思うか、ひどい、と思うかはあなた次第。
どうもこんヴぁんは!キシリです。

小学生の頃「これから日本が迎える少子高齢化社会をどうしたらいいか?」みたいなテーマで作文を書かされました。
私は「姥捨て山を作ればいい」と書きました。

翌日、親が学校に呼び出されました。
急遽設けられた三者面談の席で、先生は親に昨日の作文を見せました。
そして、「おじいさんとおばあさんと一緒に暮らされているんですよね?」と確認しました。
親は「本当にこの子は・・・!」と言って私を睨みつけました。
私は「だって年寄りが多すぎて生活できなくなるって話でしょ?年寄り減らすしか解決策ないじゃん。」と言いました。
先生は「あなたのおじいさんやおばあさんが捨てられてもいいの?」と白い目を向けてきました。
私は「みんながそうするなら仕方ないと思う」と答えました。
「じゃあどうすれば解決するの?」とも。
二人はまるで恐ろしいものを見るような目で私を見るだけで、それに答えてくれることはありませんでした。

その後、先生は私を問題児扱いし、親は帰り道で私の頭をはたきました。
30年前の話です。

*   *   *

最近、成田悠輔さんという人を知りました。
最初は、最近tiktokに流れ始めたひろゆきみたいな人、と思っていました。
ある日「年寄りは集団自決したほうがいいと思うんですよね」と笑いながら言っている動画を見ました。
abemaプライムという討論番組でも同じことを言っていました。

だよね???と思いました。
フリーズしてる人もいたけど、その場全体の空気が凍ったわけではありませんでした。
時代は変わった、と思いました。

*   *   *

あの日の出来事にチキった私は、その後はあまり過激な発言をしないように生活していました。と書きたいのですが、大学時代のレポートにもヒトラーを褒めるようなことを書いて(やり方はまずかったけど政治家としての戦略はすごいしカリスマ性があるとかそういうこと)、屈辱の「可」の評価を受けたことがあります。
だからといって落ち込むことはなく、「私の素晴らしきレポートに可の評価を付けるなんてあの先生は何もわかってない!」と喚いてその教授に勝手に失望していました。
その時、大学生時代一番お世話になった先生に、「あの先生がそう評価したってことはあの先生にはそのように伝わったということ」と言われてwaterしました。

その何年後かの卒論で上のヒトラーの先生に「よく書けてた。例のレポートの時は君の将来を心配したんだけど」と言われて「あの時の私と何も変わってねーよ!」と思ったんですけど。

*   *   *

あの時から「長生きこそ善」という価値観を改め、遠くない未来に迎える少子高齢化に向けて安楽死や尊厳死について本気の議論を進めていたら、今の日本はどうなっていただろう、と思うことがあります。

成田さんの発言を批判する人もいると思います。
でも一度ちゃんと考えてみてほしい。
そう言わしめる社会を作ったのは誰か、ということを。
この国の未来を背負って生きていくのは誰か、ということを。


おわり。





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