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薬の名前

前回の記事で富山という地名を出してから、高山植物や雷鳥に会いに行くために何度か足を運んだ立山の光景を思い出している数日でした。

立山は、富士山・白山と並ぶ日本三霊山のひとつと言われています。3つとも登り(富士山は4つの登り口を制覇するため、4回登ったことになります)、立山が一番相性がよかったです。

「なにも吸い取らない」山だったので。

山によっては「おまえは入るな」ってところもありました。それを感じたらすぐに下山。(感じ方は個人差あります)

タイトルは「薬の名前」とあるのに、長々と立山の魅力を書き出しそう。
つまり、富山と言えば越中薬売りです。ってことが言いたかったのです。
前置きが長くなりました。

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今回は
薬のこと・ずっと誰かに言いたかった薬の名まえのことを書いてみます。私はカタカナが苦手なので、西洋薬(新薬)ではなくて漢字の漢方薬です。

薬効等を書き出すと長くなるので、漢方薬の名前のかっこよさ、強さ、やわらかさ、そしてテキトーさに絞ってみます。

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まず有名どころ。
7番 八味地黄丸(はちみじおうがん)
中医学で言う”腎虚” でよく使われます。”丸”とあるのは、この薬は元々丸剤だったため。

1番 葛根湯(かっこんとう)
テレビCMで風邪のひきはじめに葛根湯!なんて言ってますが、無責任にドラッグストアーでも言ってますが、
喉の痛みがある場合のひきはじめは飲んじゃダメですからね!
悪寒がある時だけ、なので、医者か薬剤師さんに聞いてみてくださいね!
って言いたかっただけです。まちがって飲んでる人が多すぎるので。

23番 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花。」
やはり男性はか弱い女性が好きなのでしょうか?
今で言う、女子力高めってこと?
当帰芍薬散は美人の薬、とも言われています。私、変わらず平民の顔。


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この二つはいつも飲んでいます。生理痛とPMS対策ですね。
67番 女の神と書いて、にょしんさん
神々しい!

でも"めがみ"ではなくて、女性特有の血の道症に対して効果があることで「女性に神効がある散剤」というところが付いたようです。

おかげで、生理前のイライラ・鬱々がなくなり、始まる前触れが分からないくらい。分からないので、いきなり!?ってあわてるほど。
男性には分からない感覚ですが。

しかし劇マズ・・・(涙)


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48番 十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)
41番 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

かっこいいと思いませんか?響きが。強そう。
ここぞ!という時にお世話になります。(勝負下着のような意味ではなく)
もう心身ともフラフラってときに、王子!助けて!と。

薬局で働いている時、同僚と
「十全と補中、どっちが好き?もしくはどっちがかっこいい?」
なかなか一般的ではない、マニアックなトークで盛り上がりました。

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34番 白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)
95番 五虎湯(ごことう)
19番 小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

虎と竜、薬の名前に入れちゃうなんて。
五虎湯は激しい咳の時に効果的です。肺の守護神が白虎であるからだけど、実在しない生き物を薬の名まえに入れるところがさすが中国。大陸的。
(薬のはなしてはないのですが、スピリチュアルな人には竜が見えるようですね。竜下ろし、とかたまに聞きますがどういうことなんだろう)


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昔から続く土地の名前に履歴があるように、漢方薬の名前も神とつながることで薬効を期待してきた歴史がある。
かっこよく、まとめたかったけど・・・

109番 小柴胡湯加桔梗石膏(しょうさいことうかききょうせっこう)
83番 抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
12番 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

入っている生薬名の羅列だけのものもあります。生薬名との間で”加”を入れることで音にアクセントがつくので、なんとか舌をかまずに読めます。
名前を考える時に、いいひらめきがなかったか、面倒になりなげやりになった感、そんなバイブスを感じてしまう名前ですが結構効きます。


*ここに並べた漢方薬は保健医療のクリニックで処方される漢方です
「ツムラ」さんの他にも会社はあるので(番号と名前は一緒)、
医師と薬剤師にご相談ください。

*袋のデザイン、色分けと意味ありげな横線。このデザインはツムラさんだけ。ずっと謎のなのでいつか調べてみます。


なるべくなら薬は飲まない方がいいと思います。自然治癒力を高める漢方薬と言っても「薬」、健康食品ではないですし。。。

話は変わり、2年前、来双船という屋号にはこんな思いも込めていました。
ということを記しておきます。

《「薬草」に繋がるすべてのこと・ものを乗せた船。

薬草を中心にさまざまな草木の撮影をしていきます。
単なる草木が薬草と知ると魅力が増し、さらに薬効を意識すれば効果が倍増します。

私が撮った「薬草」の写真を乗せた船が、必要としてくれる場所にたどり着き、誰かのさしあたりのものであったとしても、その「薬効」を発揮してもらいたい。》

今は薬草以外のことも発信し始め、”写真家”ではなくなり、どんどん撮影がヘタになってきていますが (笑)

*topの写真はインチンコウという生薬になります。植物名はカワラヨモギ





いただいたサポートはこれからも来双船がよい出会いができるよう、心から感謝しながら使わせていただきます!