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【喫茶和/コーヒー】9月13日 生きもがく、全ての人に。

9/11~13まで、SCAJというコーヒーの展示会が行われていた。展示会と同時に、コーヒーを極めたい人にとっては目標となる全国大会が行われている。

その全国大会の会場には、いろんなバリスタさんが来ていた。みんな、この舞台に立つことを目標としているのだろう。「すげぇ…」と思わず口からこぼれた男性の真剣な眼差し。競技中の仲間を心配そうに見守る関係者。一挙一動を逃さないように、瞬きもしない審査員。間違いなく日本一を目指す場所にふさわしい会場だ。


「日本で一番になりたい。」


どんな分野であれ、きっと誰しもがそう願う。いや、正確には、言いたいけど言えないし、思いたいけど思えない。

日本一というのは文句なしに1億人の中の1位なのだから、気の遠くなるような話だ。「日本一」というのはそれだけで自分の存在価値を証明してくれるプラチナチケット。

「それを口にすると正直イタいよ。」と思っている、もう一人の自分がいる。もう一人の言葉に従い続けた結果、現実を生きる自分は何者にもなれずに終わる。

これまでの僕は、そうだった。そして、きっとこれを読んでいるあなたもそうかもしれない。

人生を、いい意味でも悪い意味でも諦めてしまっていた。

生きもがく、全ての人に。

僕もかつて、日本一のバリスタになろうと思っていた。きっかけは、もちろんバリスタの大会を見て。小さな大会だけど、負けては泣き、勝っても泣き、そこで戦う誰もが一番を目指すバリスタの姿に心を打たれた。

大学を辞めるつもりで、修行させてください!と言わんばかりの勢いであるカフェに面接に行った。

「将来を、今ここで決めていいのか?」

面接でそう言われ、覚悟を決めたつもりだったのに自信満々に「はい!」と言えなかった。

面接には、落ちた。そして、僕は人生を諦めようとした。無気力で、生きるお金だけ稼いであとは街をフラフラしていた。生きる意味を見出せなかった。一番を目指さない時の無気力さと言ったら、死んだも同然だ。

そんな僕を救ってくれたのは、友達だった。

友達は僕に怒ってくれた。「いつまで落ち込んでるの?そうやって後悔してるのなら、またやればいいじゃん。とりあえず東京戻れよ。」と。

そこから僕は、再びコーヒーの道に少しづつ戻ってきた。いろんな繋がりができた。いろんな経験ができた。いろんなことができるようになってきた。

そして今年の3月、和菓子とコーヒーに出会った。僕の直感は「やるしかないぞ。」と叫んでいた。

そこから半年かけて、9/23に喫茶和(きっさあえる)という形で実現できることになった。

和菓子とコーヒーをやっている喫茶和は、日本で一番の和菓子とコーヒー屋さんになる。最高の和菓子と、進化し続けるコーヒーと、ここにしかない空間をあなたに届け続ける。

僕は、喫茶和を日本で一番のお店にしたいのだ。

9/23、喫茶和の最初のオープン日。

あなたにとって忘れられない1日を、僕たちと一緒に作り上げていこう。


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