今はなき リンデンを偲んで。

水道橋の癒し処“リンデン”は、工事用看板に油性で店名書いちゃうおちゃめさがあり 

ベーコンエッグライスというその名の通りの最高のメニューがあった。

ネギはちゃんと切れていたことがなく、
なぜか一切れだけトマトや沢庵が入っていたり。
とにかくスプーンが進む味で、私は見事に魅力された。ランチを外で食べる時は決まってリンデンに入り浸った。

奥さんはぶっきらぼうだけど、時々私が着ている個性的な服について話しかけてくれて、褒めてくれた。遅めのランチを食べに行くと、シュークリームやら小ケーキやら 振る舞ってくれた。

マスターはキャップを逆にかぶりがちだ。

ジェンガのようなビルの二階でひっそり営業していたリンデン。チーズトーストが今にもとろけだしそうな文字に仕上がっていたリンデン。3.11当日も、何人かで訪れ、やり場のない心身を落ち着かせてくれたリンデン。ありがとう リンデン。