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命を授かるためのセックス

私は比較的「赤ちゃんが生まれやすい」体質だ。
いわゆる安産なタイプ。
妊娠も、出産も経験している。
生まれてこなかった命も、生んであげられなかった命もある。
出産は全て安産だった。

だから不妊で悩まれている方の気持ちは正直わからない。
気持ちに寄り添うことはできても、全ては理解できない。

ということを前提に、書きます。

セックスの役割として
一つは「子供を産むため」がある。

子作りとしてのセックス。
愛する人との間に子供が生まれるというのは
ものすごく幸せだ。幸せな夫婦の最大の喜びである。
一方で、レイプなどの望まない妊娠も、存在する。
どちらも同じ「男女のセックス」。
だけど、望もうが望まなかろうが、命は宿る。

何年も妊娠を望む人、いわゆる妊活中のカップルにとって
子供を授かるための努力はものすごく大変な事で、
お互いにとって日々ストレスである事も多いよう。
「頑張るのをやめた途端、授かった」という人も中にはいて。

「命を授かる」

という事は、
一体どういう事なんだろう?

と考えずにはいられない。

グダグダ考えても仕方がない。
「生命の神秘」としか言いようがないのだろう。
わたしたちの人知をはるかに超える
「大きなプロセスの一つ」なのだと捉えるしかない。

だけど、


そんな私たち、今を生きる人間として
「命を授かる」
という事から「セックス」や「男女関係」に対する向き合い方を
時代に合わせて、考えていく必要があるのではないか。


「妊娠・出産」に関しては
随分前から、体外受精や他人の子宮を借りて子供を授かる代理母
という手段が世に登場している。

「子供を持ちたい」「母親になりたい」と願う女性が、
「母親になる手段」は、
セックスだけに頼らなくても良い時代になった。

また、

「子供が欲しい」
「親というものを経験したい」
「子育てがしたい」

という願いを叶える、または「経験したい」のであれば、
孤児院や乳児院などで「親のいない子供の親になる」
という選択だってある。
離婚率が増え、貧困層が増え、複雑な環境の子供たちが増え、
むしろ、「親代りになってくれる大人」は
今、必要とされているんじゃないだろうか。

それでも
「自分で産みたい」という女性の願いは、やはり枯れないもの。

わたし自身は、セックスで妊娠し、自然分娩で出産した。
それが、当たり前のように、経験した。

だから、「それ以外の妊娠、出産」というものに疎い。
情報はいくらでも集められる。
だけど、「経験していない」のだから、分からない事の方が多い。


「子供を授かる」

の定義は、
もう「セックスをして妊娠する。出産する。」だけではない。

わたし達や親の世代では理解できない領域で
「当たり前」が変わってきている。

でも、
それでも

「自分の中に、授かりたい」
「自分で産みたい」

という事に願いや望みを託している女性が多いのが
現実なのではないかと思う。

人口的に授かろうが、自然に授かろうが、
「欲しかった子供」が授かるのだから、どちらも幸せに違いない。
どちらでも、最高の幸せ。

昔は選択肢がなかったけど、
今は選択肢があるんだよ、というだけだ。

だから、
「子供が欲しい」という目的が夫婦で同じならば
セックスで授からず、夫婦で日々セックスをすることが
不安でストレスになるくらいなら
別の選択肢を考える。早くそっちに切り替えた方がいい。

「どうしても自分の中に授かりたい」
という想いが女性に強いのであれば、パートナーの深い理解が必要だし
自分のカラダとココロを本当に愛すること、に集中する必要がある。
だからこそ「頑張るのをやめた」という女性の元に
ある日突然、命が宿ってくれるのだと思う。

リラックスをすると、命は宿るはず。

これは、かなりの確率で「真実」なんだと思う。


では、

レイプで子供が宿るパターンはどうなのか?
リラックスなんか、とてもじゃないけどしていない。
濡れてもいない。痛みを伴っているだろうし、恐怖を味わってもいるだろう。

リラックスとは対極にある状況。


だけど、

だとすれば

「命が宿る条件」=「リラックスと恐怖」

こうなる。

女性のカラダとココロが、
この対局、どちらかを
セックスによるエクスタシーとは別に、極限までに感じた時
物質的な条件とのコンビで命が宿るしくみになっている。


『わたし達の世界は全て「極」でできている』

という揺るがない「宇宙の法則」は
「生命の誕生」からすでに適用されているということになる。


そこから目を反らすことはできない。

命を授かるための、セックス。







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