そもそもオム・テグ初主演ドラマの日本語タイトル表記は何が正しいんですか。「約束の地～SAVE ME～」？

それとも「君を守りたい～SAVE ME～」？

前者は40分×24話構成。エピソード1無料、レンタル330円。
後者は60分×16話構成。プライム会員全話無料。

結論を書くとオム・テグ主演ドラマ、英語題"Save Me 2"に該当するのは後者ということでよさそう(スタジオドラゴンって製作会社ウェブサイトに16エピソードって書いてあったから)。
前者は日本ローカライズDVDのストリーミング版ですかね(ここ参照)。

16時間かけて描かれるのは
　1)           詐欺師vsチンピラ
　2)3)        詐欺師サイド(＝長老、牧師)2組
　4)-6)      チンピラサイド(＝妹、手下、警察)3組
　7)-10)     村人(＝夫婦1、夫婦2、おっさん&おっさん、その他)4組
以上10種の素材から複数ピックアップしていくものの、端的にいえば1)の物語。
チンピラことオム・テグが主人公である以上、まあまあのバイオレンスにまみれた挙句のカタルシス、って展開や着地の予測は容易につくわけですけれど、16時間かけてそれだけ？ とならないのはサブストーリーの集め方がうまいおかげ。力作です。

……という思いが強まったのは、ドラマの原作である100分アニメ映画『我は神なり』(2013)を見たから。
前述の通り、ドラマには素材が10種あるのですが、映画は
　1) 詐欺師vsチンピラ
　2) 詐欺師サイド(＝長老、牧師)
　3) チンピラサイド(＝娘)
　4) 村人
とシンプル。主人公声優を務めるのはヤン・イクチュン。監督はヨン・サンホ。という人名におお、とならない人でも、オム・テグ版のあとに見ると興味深いこと必至なので、これはね、もっとセットで認知されるべきですね。

ついでに言うと、オム・テグ版のタイトル『君を守りたい～SAVE ME～ シーズン2』(2019)、じゃあシーズン1のあらすじは？ というと、ネットフリックスから引用するかぎり

高校時代の同級生とその家族が、カリスマ教祖率いるインチキ教団の餌食になっていると知った4人の若者。彼女を救うため、町を支配する強大な悪に立ち向かう。

つまり
　1)           詐欺師vsチンピラ
ってところは変わらないんですね？(＝このうえ16時間を費やす気にはなれない)(だから俺ドラマ見ないんだって)

韓国における新興宗教と社会の関係がこじれがちな話は、たとえば新型コロナウイスル感染拡大初期に耳にした「新天地」は記憶に新しいところですし、ドラマの舞台になるほどキャッチーなトピックなのは理解できる気が。

なおオム・テグもクリスチャンで、まだ見ぬ結婚相手のためにお祈りをささげています(ときどきお祈りそのものをサボってしまうこともありますけど)って小話はどこで見かけたのか忘れました。

なにしろオム・テグの実力なり魅力なりに相当するだけの日本語コンテンツの量が不足していると思う現状なので、わざわざ書くほどでもないドラマレビューをアップした次第です。以上、活動報告でした。

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