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勉強法まとめ

今ままで勉強法の本を読んだり、自分自身の勉強の経験や、講師として他人の勉強法を見てきたうえで、効果的だと思う勉強法について自分なりにまとめたものです。

学習効果を高める方法

勉強において学習効果を高めるポイントは以下の3つです。

・興味を持って楽しむこと
・目的を持つこと
・アウトプットを前提にすること

興味を持って楽しむこと
学習効果を高めるためには、興味を持つこと、そして楽しむことが非常に大事なことです。
学校に通っているときは様々な分野について勉強します。
小学校から高校までを含めると12年間ありますが、おそらくほとんどの人が学生時代興味がなかった科目についての知識は身に付いていないことでしょう。たとえ毎日真面目に授業を受けていたとしてもです。
算数や数学に興味がなかった人は、高校を卒業しても全然数学ができませんし、英語に興味がなかった人は全然英語が身に付いていません。
歴史に興味がない人は歴史上の出来事を覚えることができませんし、仮にテストのために頑張って覚えたとしても簡単に忘れてしまいます。
つまり、興味を持てないことに関しては、どれだけ時間をかけても、何かの役に立つようなレベルまで身に付けるのは難しいです。
私自身は、学生時代は数学などの理系の科目は好きでしたが、歴史や政治・経済などの社会科にはあまり興味がなく、全然知識が身に付きませんでした。

逆に興味を持って楽しむことができれば、意識して知識を覚えようとしなくてもやればやるだけどんどん身に付いていきます。
学校の教科書を読んでも内容が覚えられなかった人でも、自分が好きな漫画を読んでストーリーや登場人物を覚えるのは全く苦ではないし、むしろ楽しいはずです。
勉強というのは基本的に「しなければならない」と思った時点であまり身に付かないと思った方がいいでしょう。
勉強に限った話ではありませんが、人からやらされていると思って取り組んでいることは、あまり身に付きません。
何かを身に付けたいのであれば、自発的に楽しんでやるもの、という姿勢で取り組むことが大事です。
昔の時代は、勉強というのは位の高い人が行うもの、言わば遊びの感覚だったんだそうです。今の時代に勉強と遊びに同じ感覚を持っている人は多くないかもしれませんが、勉強を意味のあるものにするためには、そういった勉強を遊びと思うような感覚を持って取り組むことが大事だと思います。

中には、どうしても興味が持てないけど、時間をかければいつか身に付くはず!と思っている人もいます。
しかし、先に述べたように、学校教育で何年も時間をかけても身に付いていないものがあるという事実があります。
つまり、身に付くかどうかと、どれだけ時間をかけたかはあまり関係がないということです。
時間の長さよりも、興味をもって深く集中した時間がどれだけあるかの方が大事です。
興味を持って深く集中してしまえば、短期間でも驚くほど身に付くこともあります。逆に全く興味がなくて集中できていないのであれば、時間をかけても大した成果はでないでしょう。

どうしても興味が持てないが、自分がやりたいことのためにどうしても勉強しなければいけないものもあるかもしれません。
例えば、資格が必要な場合などです。
その場合、どうしても興味が持てないのは仕方がありませんが、少なくとも向上する意思を持つことが大事です。

例えば、運転免許を取る場合、運転に対する興味の有無とは関係なく、最初はだれでもうまくはできないので、うまくなろうと意識しながら練習を重ねます。うまくなる意識をもって練習すれば、車の運転が好きか嫌いかにかかわらずある程度のレベルまでは上達することができます。
しかし、一度免許を取得してしまうと、その後はうまくなりたいと思いながら練習する人はそれほど多くないはずです。
免許を取得してしまえば、後はただの移動手段としての作業でしかなく、練習しているという感覚は薄まってくるでしょう。
毎日運転をしている人でも、普段からうまくなろうと意識していなければ、技術が大きく向上することはありません。
勉強も同じで、時間をかければいつかは身に付く、という感覚で取り組んでもほとんど身に付きません。
興味がないにしても、少なくとも向上する意思を強く持つことが必要です。

目的を持つこと
学校の授業で勉強しても身に付いていない科目は、おそらく将来何の役に立つか分からずに勉強していたものも多いのではないでしょうか。
勉強は目的がないと時間をかけて勉強してもあまり身に付きません。
先に述べたように、興味があって勉強自体を楽しめるような分野であれば、目的がなくてもやればやるだけ身に付くかもしれません。
ただ、そこに目的がると更に身に付くスピードは早くなりますし、何よりモチベーションを保ちやすくなります。

身に付くことで仕事に直結する分野であれば、勉強のやりがいがありますが、明確な目的もないまま、「流行っているから」とか「周りがやっているから」という理由で始めるのは長続きしないかもしれません。
勉強するときには、「何のために勉強するのか」という目的を持つことを意識しましょう。

アウトプットすることを意識する
勉強というのは基本的にインプットのイメージが強いかと思います。
インプットというのは、例えば本を読んだり、動画を観たり、音声を聞いたり、学校に通って講義を受けたりなどです。
もちろん勉強にはインプットは欠かせませんが、アウトプットすることで理解が深まり、記憶にも定着しやすくなります。
また、アウトプットしてみることで、自分では理解していたつもりになっていたことが、実は理解が足りていないことにも気づきます。

アウトプットとは、例えば人に話して説明してみたり、自分なりの言葉で文章に書き出してみたり、などです。
アウトプットは勉強している内容によってやりやすいものとやりにくいものがあります。例えば、英会話などは、話すことがそもそもアウトプットなので、勉強自体がアウトプットよりです。
プログラミングなども、実際に手を動かさなければ何も始まらないので、そういう意味ではアウトプットがしやすいです。
勉強する分野がそもそもアウトプットが前提になっていれば、アウトプットはしやすいですが、資格勉強のような、知識を習得するタイプの勉強では自分でアウトプットの機会を作る必要があります。

アウトプットで最も効果的なのは、人に教える行為です。
人に分かりやすく教えるためには、自分自身が深く理解している必要があり、説明することで理解不足に気づけたり、理解が深まったりします。
ただ、人に説明する場面を作るのが難しいこともあります。
そういう時は、自分が先生になったことをイメージして、どのように説明するかを想像してみましょう。
可能であればそれを文章にまとめてみるのも良いでしょう。
Twitterやブログ、noteなど、今はネットで情報を簡単に発信することが可能なので、積極的に活用すると良いでしょう。
自分が理解した内容を図解して紙に描いてみるのも効果的です。
学習した知識を簡潔にまとめる作業は、理解を深めることにつながります。

一つ注意点として、勉強においてはアウトプットすることが非常に大事ですが、アウトプットだけに重点を置きすぎてもよくありません。
アウトプットしてみて、うまくできない場合は、インプットの量が足りていない可能性が高いです。
大量にインプットして、それをアウトプットする。アウトプットしてみて足りない個所をインプットして、更にアウトプットする。という風に、インプットとアウトプットのサイクルを繰り返しましょう。
どちらかだけに偏ってしまわないようにバランスを取ることが大事です。
何かを勉強をするときは、あらかじめどのような形でアウトプットするかを決めておくと良いでしょう。

勉強方法

ここからは、具体的にどんな手法を使って勉強をするのが良いかをまとめたものです。

動画による勉強
最近はYouTubeでも学習用のコンテンツをアップしている人も多く、無料でも様々なジャンルを学ぶことができます。
Udemyのような、有料で質の高い動画コンテンツも豊富にあります。
本を読むのが苦手な人や、学校に通う時間がない人などは動画を活用して勉強するのも良いかと思います。
動画のメリットは、目と耳から学ぶことができる点です。
動画にもよるかと思いますが、文字だけや音声だけよりも内容が伝わりやすくなっているものが多いので、本で学んだり音声だけのものよりも内容が頭に入ってきやすいです。

動画で学習する際のデメリットは、動画を観ただけで分かったつもりになってしまう事が多いことです。
分かりやすく解説している動画ほど、観ただけでなんとなく分かった気になってしまいます。先にも述べましたが、勉強はアウトプットすることが大事です。動画で学ぶ場合、特にアウトプットすることを強く意識することが必要です。動画で学んだことを、自分なりにアウトプットすることを心がけましょう。
学ぶ内容が実用的な内容であれば、動画を観た後には自分で実践してみることがだいじです。

音声による勉強
最近は音声のコンテンツも増えてきました。
音声のメリットは、通勤時間など、移動中の隙間時間を活用して学習できることです。デメリットは、視覚での情報がない分、想像力が必要になることが多く、その分内容によっては伝わりにくくなります。
人にもよるかと思いますが、基本的に人間は聴覚よりも視覚の方が記憶に残りやすいらしいです。
なのでまとまった学習時間が取れるのであれば、音声だけでの学習よりも動画の方が良いかもしれません。
移動の時間や細かい隙間時間が多い人で時間を有効活用したい人には音声のコンテンツは有効かと思います。

読書による勉強
本で勉強をするときにのオススメの勉強法は、学習したいテーマに関する入門書を3冊以上読む、というものです。特に、自分がほとんど知らない分野を新しく学び始めるときほどこの学習法がオススメです。
3冊読む主な理由は、1冊読んでも分からなかった部分が、複数冊読むことで理解できることがあるからです。
同じテーマの本でも、著者が違えば説明の仕方や例の出し方も違ってきます。1冊目での説明が自分にフィットしなかったとしても、2冊目や3冊目を読むことで理解できることがあります。
また、どの本にも載っている内容であれば、重要な内容であることが分かります。
重要な箇所は複数の本で毎回読むことになるので、復習になり、より理解が深まります。
最近はマンガでの入門書も増えているので、初めて学ぶ分野に関してはマンガから入るのもオススメです。

本から学ぶこのによるメリットは、読書によって読解力が鍛えられることです。本から多くを学ぶためには、読解力が必要です。
逆に言うと、本から学ぶ人の多くは読解力が高いと言えるかと思います。
読解力が高いと、何かを学ぶときに非常に効果的に学ぶことができます。
ネットで情報を検索したときに、文字だけの情報から多くの情報を得ることができます。
動画や音声で学ぶ場合、読解力は必要としないことがほとんどなので、読解力は鍛えられません。
何かを勉強しつつ、読解力を上げることもできるという点で、本による学習はおすすめです。

学校に通う
1人で勉強を続けるのが難しい場合、学校に通う選択肢もあります。
学校での勉強は、お金はかかりますが、メリットも多いです。
・モチベーションを保ちやすい
・いつでも分かる人に質問できる
・フィードバックがもらえる
・仲間を作れる
といったメリットがあります。
自分1人では続けるのが難しい人は、学校を検討するのも良いかと思います。

利き感覚別の勉強法
勉強する手段として、動画・音声・本・学校を紹介しました。
この中でどの勉強方法が自分に向いているかは人によって異なります。
どの勉強法が向いているかの一つの目安として、利き感覚と呼ばれるものがあります。
人間の五感(視覚、聴覚、など)で、どの感覚が優位になっているかを表すものです。
これは主に人とのコミュニケーションをスムーズにするために活用されるものですが、どのような勉強方法が向いているかにも有効なんだそうです。
例えば、視覚が優位になっている人は、図や絵で全体像をイメージする事で理解が深まる。
聴覚優位の人は、本を音読したり、音声で聞くことで理解がしやすい、などです。
気になった方は「利き感覚」というキーワードで調べて、自分の学習方法に活用すると良いでしょう。

性格別の勉強法
性格によってもどんな勉強法が向いているかは変わってきます。
これについては下記の書籍が参考になりますので、興味があればぜひ読んで参考にしてみてください。

私の勉強法
ちなみに、私自身は普段どうやって勉強しているかというと、主に本で勉強しています。勉強する内容によっては動画コンテンツを見て勉強することもありますが、基本的には本が多いです。音声コンテンツでの勉強はほとんどします。
理由は、私は通勤中など、移動の時間は音楽を聴くことが好きなので、その時間を勉強に当てたくないというシンプルな理由です。
動画での学習も嫌いではありませんが、本の方が自分で読むスピードを調整できますし、直接書き込めたりするなど、メリットが多いと感じているため、勉強するときは大抵本に頼っています。

資格勉強法

ここからは資格取得を目指すための勉強法についての話です。
資格取得を目指すための勉強とそれ以外の勉強では、勉強法を変えたほうが良いでしょう。資格取得は、資格試験の合格が目標になるため、最短でその目標を達成するための効率の良い勉強をすることが大事です。

以下に示す内容は、今まで読んだ勉強法の本や実体験を元に、資格取得にベストだと思う勉強法をまとめたものです。

準備するもの

・過去問集
・教科書(参考書)
・ノート

まずは、事前に「過去問集」「参考書」「ノート」を用意しましょう。
過去問集は、問題の多さと解説の分かりやすさを基準にして、自分に合いそうなものを選びましょう。

教科書も自分に合ったもの(内容をさらっと眺めて分かりやすいと感じるもの)を選びましょう。教科書は、できる限りページが少ないものを選ぶのがオススメです。
ページが少ないということは、最低限資格試験に必要なポイントがまとめられている可能性が高いです。
資格に関係なく、特定の分野について勉強したい場合は、情報量が多い本の方が良いかもしれませんが、資格試験に関しては、試験に合格することが目的なので、できるだけ試験に関する重要なポイントがまとめられている方が良いです。

ノートは何でも構いません。
勉強用に持ち運びできて、かつ自分が使いやすいと思うノートを選びましょう。

勉強の順番
資格の勉強でまず初めにやった方がいいのは、過去問を解くことです。
それも、できる限り本番の環境に合わせて、試験時間を図って解いてみます。当然、勉強し始めは全く解けないこともあるかと思いますが、それでも構いません。
最初に、ゴールのレベル感を知っておくことが大事です。
一度過去問を解いてみることで、どのくらいの時間でどのくらいのレベル感の問題を解かなければいけないかが分かります。
最初に過去問を実施して、試験日までに自分がどれくらいのレベルにならないといけないかを事前に把握しておきましょう。

過去問を実施したら、教科書を使って勉強をします。
内容を記憶に定着させるためのコツは、定期的に復習することです。
例えば、1時間本を読んだら、その後に、5分間時間を取り、1時間で読んだ内容を復習したり、章が進むたびに今までの内容を復習する、などです。
1度目は分からない個所があっても読み進め、2度目以降で理解が浅い個所を重点的に学習していくのも良いでしょう。
特に大事だと思う個所は付箋やカラーペンを使ってマーキングしたり、ノートにまとめたりするのも良いでしょう。

教科書を一通り読み終えたら、後はひたすら過去問を解いて慣れていくことです。この時、間違えた問題はノートにまとめていきましょう。
・間違えた問題
・間違えた回答
・実際の解答
・間違えた原因
・次間違えないための改善策

をまとめましょう。
まとまった時間が取れる時に過去問を解いて試験に慣れつつ、隙間時間でノートを活用しながら解ける問題を増やしていきましょう。
試験日が近づいてきたら、ノートを使って間違えたことのある問題を重点的に復習するのが良いでしょう。

時間の使い方
仕事をしていたり、学校に通っていたりすると試験勉強の時間も限られてきます。いかに時間を有効に活用するかがポイントです。
日中に活動して夜に寝るという生活サイクルの場合、一般的には午前中が最も脳が冴えていて、午後になるにつれて徐々に疲れてきます。
過去問を解くのはどの資格試験でもそれなりに労力が必要だし、集中力を要します。なので、過去問は午前中に実施するのがベストです。
睡眠中は、記憶が整理されると言われています。
なので、寝る直前に覚えた内容は、記憶に定着されやすいとされています。
つまり、ノートを見たり教科書を読んで内容を覚える、いわゆる記憶の勉強は、夜寝る前の方が効率が良いとされています。
朝と夜だけでなく、隙間時間を活用するとより効率よく学習できます。
隙間時間は、時間が限られている分、集中力が上がり、意外と学習効率が良いです。
通勤の時間や、ちょっとした空き時間にノートを見るなどして、時間を有効活用しましょう。

モチベーションを保つ
これまで効率よく学習するための方法を述べてきましたが、結局のところモチベーションを保てるかどうかが一番重要です。
最初はやる気満々でも、時間がたつにつれて徐々にやる気がなくなってしまったり、ついつい怠けてしまう事はよくあります。
モチベーションを保つためには、
・目標を紙に書いていつでも見えるところに張る。
・同じ目標を持つ勉強仲間を作る
・勉強する場所を変える
・SNSで進捗状況を発信する
などなど
自分なりの工夫をすることで、最後までモチベーションを保つことが大切です。


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