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「JOKER」とは何か〜Hiromitsu Kitayama / 北山宏光 2nd Single「JOKER」感想文

Hiromitsu Kitayama / 北山宏光さん【Digital】2nd Single「JOKER」が12/22(金)に配信リリースされました。
この記事では、グループ時代から北山さんを追ってきた一介のファンが「JOKER」Official MVの感想を書いていきます。北山さんのファンの方も、なんとなく知ってる方やはじめて知った方も、何かしら楽しんでいただけましたら幸いです。
なお、文中のアートに関する連想や考察は趣味の範囲であり、専門知識に基づくものではありません。有識者の補足や訂正がありましたらぜひご教示ください。


早速ですが、まずは見てくれください

ご覧いただけましたか?もっとじっくり見たい方がいらっしゃれば、ぜひYoutubeリンクを押して大画面で見てくださいね。

疾走感と中毒性のある音に、夢と現が交錯するような映像。
一見悪夢のようでいて閉ざされたイメージがないのは、北山さんの力強いまなざし、そして疾走感のあるパフォーマンスのためでしょうか。不思議な感覚に何度でも繰り返し観たくなります。

「JOKER」とは何か

「乱心-RANSHIN-」と「JOKER」

【Digital】2nd Single「JOKER」はその名の通りデビュー2曲目のデジタルシングルです。ソロデビュー1曲目は【Digital】1st Single「乱心-RANSHIN-」。

「ちょいとご乱心」という歌詞が印象的なこの曲は、新しい世界に飛び込む覚悟に満ちています。パフォーマンスの多彩さ、力強さ、魅力を存分に発揮し、アーティスト「北山宏光 / Hiromitsu Kitayama」とはこれだ、という自己紹介を4分44秒の間に見せつけているようにも感じます。

「乱心-RANSHIN-」から「JOKER」の2曲で私はある共通のイメージを持ちました。生み出すこと、創り出すこと、創作への衝動です。
北山さんは「アイドル」として活動する頃から、パフォーマンスだけではなくクリエイターとしても実力を発揮してきました。作詞作曲をはじめとして、ライブ演出でいくつものアイディアを出してきたことは、ファンにはよく知られています。
また、それを夢物語に終わらせず、リサーチ〜交渉〜実現までを行う実行力が北山さんの魅力のひとつです。(「CONCERT TOUR 2016 I SCREAM」で北山さんが考案し、スタッフの方々と協働で作り上げた「キスマイジェット」は今でもよみうりランドで活躍しています。)

「灰になる前に」と「JOKER」

実は、「創り出すことへの衝動」をモチーフにした作品はもうひとつあります。グループ時代のソロ曲「灰になる前に」です。

「灰になる前に」MVは、グループの10周年記念ソロ曲として2021年に公開されました。北山さん自身が監督・監修を行い、初のカメラマンにも挑戦しています。

2021年といえばコロナ禍真っ只中です。感染者の多い地域では、1月~9月までの間ほぼすべての期間で緊急事態宣言が発令されています。
特にエンタメ業界で厳しい時期が続いたことは記憶に新しいはずです。2020年のツアーが中止になるとともに、2021年のツアーも無観客開催で決まっていました。

まだまだ先の見えない鬱屈とした世界の中で、どう光をつかんでいくのか。北山さん演じる「灰になる前に」の主人公は、薄暗く真っ白な部屋を色で塗りつぶし、壁を壊し、這い上がるように無人の渋谷に走り出していきます。
何を感じるか、どう解釈するかはそれぞれですが(そして受けとったあとにひとりひとり想像を広げる余白があるからこそ名作だと思いますが)、私はこの作品で北山さんの生命力の根幹に触れた気がしました。

どんなに打ちのめされても、希望がないように見えても、北山さんのなかに棲む炎は消えない。その炎は北山さん自身を燃やし、駆り立てていく。
その衝動を何と呼ぶのか。「生命力」「創作意欲」「熱」どれも合っているようで足りないように感じます。きっともっと狂気に近い、命を燃やし尽くすような何か。鬱屈した世界から新しい世界に引きずり出すような何か。
もしかすると北山さん自身すらコントロールできない衝動に名前をつけるとしたら。
その「何か」こそが「JOKER」ではないか。今回の作品に触れて繋がった気がしたのです。

「JOKER」クレジットの監督名には<DIRECTOR HIROMITSU KITAYAMA / HIROKI NAKAMURA>と表記がありました。中村浩紀さんは「灰になる前に」でも北山さんと連名で監督をされています。
このことからも、「灰になる前に」と「JOKER」は連作とも読めるかもしれません。

溢れんばかりの衝動、創作を、創り出すことをやめられない、新しい世界に走り出すことを止められない。無意識と現実の狭間で狂気のようなそれに名前を付けた。彼の中に巣食うJOKERが暴れ出す。

たとえばそんな物語として、「JOKER」MVを見ていきたいと思います。

「JOKER」MV 鑑賞しながら感想を書いてみる

オープニングでバスタブに沈む男。どこからか救急車のサイレンや電車の音が聞こえてきます。
ここ、水滴の動きをよく見ればわかりますが、映像が逆回しになっています。北山さん演じる主人公はバスタブの中に沈み込んでいるんでしょうか、それとも起き上がっているのでしょうか。
すでに世界観は始まっています。


想像、妄想、混沌、隔てない
照準を未来にフォーカス
創造、焦燥、幻想、隔てない
脳内暴れ出す JOKER

『JOKER』作詞 : 斎藤宏介 / Hiromitsu Kitayama

かかかかかかカッコよ…!!
疾走感のあるオープニング、男の瞳の中から脳内に潜り込むように進んでいくカメラ。顔に黒く汚れたようなペイントをした北山さんは表情も佇まいもまるで別の生き物のようです。JOKERに乗っ取られたのかJOKERそのものなのか。JOKERと思しき笑い声が響きます。

「想像」「妄想」の内側と外側の世界を同時に描く手法は「乱心-RANSHIN-」でも使われていましたね。この共通点については長くなるので後述します。


淡い期待じゃ物足りない
甘い甘い夢見たくない?
悴む街を抜け
幾つもの夜を数えてきたんだ

『JOKER』作詞 : 斎藤宏介 / Hiromitsu Kitayama

妄想と現実の狭間で揺れながら街をさまよう男。
殺風景な廊下が病院のようにも見えますし、線路沿いの金網が男を閉ざす鉄条網のようにも見えます。


(ジョークを飛ばしている)
気にも留めないの
(ジョークを飛ばしている)
だけどまだ Ride on
(ジョークを飛ばしている)
いつか見た夢、記憶、探し続けてる
(遠くこの追憶の果てにきっと何か埋まっている)

『JOKER』作詞 : 斎藤宏介 / Hiromitsu Kitayama
急にかわいい 赤い服着てるしきたやまくんかな?

いわゆる「ピンクの象」の世界。はじめて聞いたよという方は(分別のある大人な方のみ)検索してみましょう。


世界は美しい?
そんなお伽話
焦がれるほどの恋を

飛んでしまった頭はまだ
どうしたって君を離せないよ
上手く処理が出来ないんだ
ひどく飛んでしまった頭の中
いつだって君が溢れ出すよ
二人一度ゼロにしてさ
世界は美しい

『JOKER』作詞 : 斎藤宏介 / Hiromitsu Kitayama

歌詞・音・映像ともサビ前後からぐっと世界観を深めてきます!
混沌からの揺るぎない背中で締めるところがかっこいいですね。

ダンス、演技、歌、すべての経験を持つ北山さんの魅力が遺憾なく発揮されています。マルチな経験はアイドルとして生きてきたから得られたものでもあり、その経験にひとつずつ真剣に取り組んだ北山さんだからこそ、実力に変えられたのではないでしょうか。

導入部分では世界観そのものでクリエイターとしての魅力を見せ、サビではパフォーマーとしての魅力を表現する。まさに北山さんの多彩な魅力を表現し尽くしたMVと言えると思います。


曖昧にじゃつまらないからって
我爱你 I Love You 愛してる
似合う言葉はなんだろう
手に入れる魔法見つけるから Hold On

(ジョークと思っている?)
誰も見てないよ
(ジョークと思っている?)
こっちおいでよ
(ジョークと思っている?)
真っ白い広い世界二人占めしようよ

『JOKER』作詞 : 斎藤宏介 / Hiromitsu Kitayama

現代アートとしてこのまま美術館に展示されてても普通に鑑賞してしまいそう。
繰り返し同じ挙動を繰り返す女性を見ていると時間や実体の感覚が揺らいできすし、3Dメガネのシーンは声が聞こえているのにひとりだけ黙している違和感がとても好きです。
画がシュールなだけではなく、演技力も素晴らしい。メガネの向こう側に見える冷ややかな視線が魅力的です。


(遠くこの追憶の果てに真実が眠っている)
あなたは美しい
あなたは美しい
焦げる胸の答えを

ひどく飛んでしまった頭の中
何したって君が踊りだすの
夢の国の様にしてさ
世界は美しい

『JOKER』作詞 : 斎藤宏介 / Hiromitsu Kitayama

サビ前の期待感からサビの疾走感に入る気持ちよさが最高です。
この前後にもありますが静寂と疾走の緩急が上手すぎる。楽曲だけではなく画でも声でも表情でも、秒単位で静寂と混沌を繰り返す。
緻密に計算し尽くされたジェットコースターにただただ翻弄されてしまいます。


想像、妄想、混沌、隔てない
照準を未来にフォーカス
創造、焦燥、幻想、隔てない
脳内暴れ出す JOKER

『JOKER』作詞 : 斎藤宏介 / Hiromitsu Kitayama

ふたたび幻想世界に囚われていく男。混沌が深まっていく。
スマホを持った人々に取り囲まれるシーンでは実際にスマホで撮ったと思われる縦画像の動画も挟まれていたり、めちゃくちゃ凝っていますね……!
そしてカオスな画面の中にサブリミナル的に挟まれる静かな表情。全編コマ送りで見ないと勿体ないくらい、作り込みされています。


どうしたんだ僕の頭
真っ暗で君を探せないよ
深く息ができないや

『JOKER』作詞 : 斎藤宏介 / Hiromitsu Kitayama

楽曲のスピード感や声がゆっくりと弱く揺らいでいく。
JOKERの荒々しさと繊細な揺らぎを交互に浴びていると、主人公の男とともに世界に取り込まれていくような感覚を覚えます。JOKERに飲み込まれ衝動に身を任せる荒々しい姿から、本来の繊細な自分自身が覗くような。

「自分」とはいつも同じキャラクターのようでいて、実はそうではない。大なり小なりいくつもの「自分」の間を揺らぐものです。北山さんはその感覚を(自覚/無自覚を問わず)理解している人なのだと感じました。
アイドルとして様々な人の期待に応えてきたからかもしれませんし、アイドル・演者・タレント・アーティストなど様々な顔を使い分けてきたからかもしれません。


ひどく飛んでしまった頭の中
いつだって君が溢れ出すよ
二人一度ゼロにしてさ
世界は美しい
僕ら二人一度ゼロにしてさ
嗚呼、世界は美しい

『JOKER』作詞 : 斎藤宏介 / Hiromitsu Kitayama

一転してラストまでの疾走感。JOKERに囚われきった男はむしろ恍惚とした表情をしていますね。ところどころ差し込まれる射るようなまなざしが印象的です。
個人的に、瞳の表現力は北山さんの真骨頂だと思っています。バラエティを中心に北山さんを知る方にはあまり馴染みがないかもしれませんが、北山さんのギラギラした強い瞳はJr.時代からずっと変わらずあり続け、揺るぎない意志そのもののように感じます。


エンディング。再びバスタブに沈む男。煙草の煙と指先だけが見えるもどかしさが想像力を掻き立てます。まるで映画のワンシーンのよう。破滅的な男の人生を描くロードムービーのオープニング(もしくはエンディング)にも見えるような。
いままで見ていた世界は男の頭の中にだけあったものなのでしょうか。爆発しそうな衝動を感じた幻想世界とは裏腹に、ただ静かにMVは終わっていきます。

「JOKER」を読むためのキーワード

夢と現実、意識と無意識

荒々しい幻想世界に飲み込まれる姿が疾走感をもって描かれている「JOKER」ですが、現実には何も起こっていないのかもしれません。オープニングとエンディングに現れる男がバスタブの中で幻想を見ているだけにも思えます。

この「想像」「妄想」の内側と外側の世界を同時に描く手法は「乱心-RANSHIN-」でも使われていました。
「乱心-RANSHIN-」では主人公の男がVRヘッドセットと思われるものを被り、華やかで生命力に溢れた「乱心-RANSHIN-」の世界に入り込みます。エンディングではヘッドセットを外し、冷ややかにフロッピーディスクを投げ捨てて去っていきます。

北山さんの中には常にふたつの視点があるのか、「見る側」「見られる側」の対比なのか、人当たりがよくバランス感覚に優れたタレント「北山宏光」とJOKERとともに生きるアーティスト「Hiromitsu Kitayama」のふたりの自分なのか、どのようにも解釈できそうです。

シュルレアリスム

「JOKER」MVにはシュルレアリスム作家のオマージュとも言えるシーンがいくつもあります。ルネ・マグリットの「The Lovers(恋人たち)」もそのひとつ。

シュルレアリスムとは何か、を一言で言うのは難しいですが、秩序や理性に支配された「意識」ではなく「無意識」下にこそ本質があるという考え方を基盤としています。
まさにJOKERに囚われ幻想世界に沈んでいく主人公のようですね。夢と現実、どちらが本当の世界か、どちらに本当の自分がいるのか。JOKERに囚われることは悪なのか。それとも。
そんな問いかけが聞こえてくるようです。

時々差し込まれる現代アート風の映像といい、このあたりの引き出しを北山さんがどこでどう手に入れたのか気になるところです。
ルネ・マグリット「The Lovers(恋人たち)」はコロナ禍にマスク姿の恋人たちが真似をしたことが一部で話題になりましたので、そのあたりから知った可能性もあるかな、と考えています。

このへんもそれっぽい

世界は美しい

歌詞に登場する「世界は美しい」というワードがとても印象的です。
作詞はXIIXの斎藤宏介さんと北山さんの共作です。ラジオ『J-WAVE SPARK(MC:今市隆二さん)』 に出演した際、サビは北山さんが担当したとコメントがありましたので、北山さんが作詞した部分かもしれません。(語り口からは、担当を分けたというより、おふたりで世界観を共有して共作したという印象を受けました。)

この歌詞をはじめて耳にして考えたのは、「世界は美しい」ばかりではないと知っている人が「世界は美しい」と言い切るからこそ、その言葉が美しく響くのではないか、ということです。

世界は美しい?
そんなお伽話
焦がれるほどの恋を

『JOKER』作詞 : 斎藤宏介 / Hiromitsu Kitayama

歌詞からわかるように、語り手は「世界は美しい」を無心に信じてはいません。

飛んでしまった頭はまだ
どうしたって君を離せないよ
上手く処理が出来ないんだ
ひどく飛んでしまった頭の中
いつだって君が溢れ出すよ
二人一度ゼロにしてさ
世界は美しい

『JOKER』作詞 : 斎藤宏介 / Hiromitsu Kitayama

それでも離せない、衝動を抑えられない。信じられなくてももう一度信じてみる。新しい世界をつくり出す決意であり、覚悟のようにも読み取れます。

目=視線

たくさんの目に見つめられ蹲る北山さん。このシーンはご本人のInstagramにて先行公開されていました。

かっこいいの撮れた!
でもお尻にゴミついちゃってます

Hiromitsu Kitayama Instagram

コメントかわいすぎか……?
まだ「JOKER」リリースすら発表されていないタイミングです。TLはもちろんざわつきました。
多くの目のモチーフは写真家・森山大道氏の作品を彷彿とさせますが、なんとなくダリっぽくもあります。前述のシュルレアリスムのエッセンスを考えるとそちらのオマージュの可能性もあるかもしれません。

森山大道氏のインスタレーション《Lip Bar》@KAMU kanazawa
2022年ツアー福井公演のついでに行ってきました

この画像を見てはじめに思い浮かんだのは、SNSをはじめとして多くの人の目にさらされ続ける北山さんの姿です。
他にも、「JOKER」MVの中にはスマホの光が象徴する「視線」に追い詰められるようなシーンがあります。

グループからの卒業〜新事務所への参加、ソロデビューという本人の事情に加え界隈全体の事情が重なり、北山さんへの視線は一部で異常なほど加熱しているように見えます。SNSは便利なだけの場所ではありません。有象無象の自分勝手な声が、隠されることなく、精査もされることなく、同じ重さで世界に拡散していきます。

選んだ道を正解にするということ

グループの卒業を発表してから、北山さんは様々な声に晒されてきました。
「卒業してまでやりたいことって何?」
「それはグループじゃできないの?」
言外には「私の愛してきたものの形を変えてまでやる価値はあるの?」という厳しい意味も含まれていたでしょう。
グループを愛し、グループの未来を掴むために尽力した北山さんを知っているファンほど、決意には並々ならぬものを感じていたと思います。

北山さんは言葉を尽くしてくれたと思います。ただ、言葉は万能ではありません。すべての人に理解してもらうことなどできない。その伝えきれない想いを、いま作品を通して見せてくれているような気がします。

北山さんは卒業前のインタビューで、こう言いました。

今、勝負したいと感じた自分のこの気持ちに、もし嘘をついてしまったら、俺は心の灯をを自ら消してしまう気がして。これまでの大事な思い出すら、キレイじゃなくなっちゃう。そんなの悲しいじゃん?だから、今は進むしかないんだと思う。

TV GUIDE Alpha Episode PPP 2023 Jun.

そして移籍後初のインタビューでこうも語っています。

思いを貫いとかないと、絶対に後悔するなと思ったんです。もしかしたらこの先、一人になったことを後悔するかもしれないけど、でも、やらないで後悔するより、やって後悔したほうが、僕は絶対に納得行く人間なので。
(中略)
これからの長い人生を考えたときに、自分に失望するような後悔だけはしたくない。そう思ったんです。

『AERA』23.11.27 No.57

溢れんばかりの衝動、創作を、創り出すことをやめられない、新しい世界に走り出すことを止められない。無意識と現実の狭間で狂気のようなそれに名前を付けた。彼の中に巣食うJOKERが暴れ出す。

「乱心-RANSHIN-」「JOKER」は決意であり、覚悟であり、まさに今の北山さんを表す作品なのだと思います。

さいごに

最後まで読んでくださってありがとうございます。

率直にいうと、まあまあな年数を追いかけているはずなのに、あまりに底知れない才能を見せつけられて慄いています。
「JOKER」とは何か?どころか「北山宏光」とは何か?とか言いながら遠くを見つめたくなるくらいには。

私の視点から見た「JOKER」という作品について語ってみましたが、感じ取ることは人それぞれだと思います。これだけ作り込まれた作品では、見方を固定してしまうことこそ勿体ない。
できるだけ忠実に言語化しつつも、言語化して定着してしまうのが惜しいと思えるほど、言葉にならないものをたくさん受け取りました。

この記事をきっかけとして、また鑑賞を楽しみ、みなさんの「JOKER」世界を深めていただけたら嬉しいです。

もしまだの方がいらっしゃれば、「乱心-RANSHIN」Official MVもどうぞ!
北山さんのダンスパフォーマンスを堪能できる、Dance ver.とDance Practice ver. も揃っています。

ファンの方ならご存知だと思いますが、北山さんはバランス感覚の優れた人です。MCの評判の良さからもわかる通り、視野が広くかつその場にいる人達の個性を見極め活かすことができる。TVバラエティのみで北山さんを知っている方には穏やかで安定感のある姿のほうが印象に残っているかもしれません。
そんな北山さんのJOKERを垣間見ることができるこの作品は、とてもとても貴重なものかもしれません。

これからもご活躍を楽しみにしています!


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