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いろはすボトルをどれだけ小さくつぶせるか選手権  〈中日ドラゴンズ詩集〉

はい! 今日はですね、「いろはすボトルをどれだけ小さくつぶせるか選手権」を開催しますよ。どういう大会かって? その名の通りですよ。飲み干した後のいろはすのペットボトルを、どこまで小さくできるかチャレンジする大会です。

出場者? 僕一人ですよ。ヘイヘイそこ。なあんだ、とか言わないように。出場したかったらご参加ください。どうぞどうぞ。ね。出たくないですよね。大丈夫です。僕一人で開催します。

だからね、僕が優勝することはもう決まっているわけ。それでも開催するわけ。己との勝負ってやつですよ。漢字2文字で表すならば「克己」ですよ。「こっき」と読みます。自分の欲望や邪念に打ち勝つ、という意味です。

それでは始めましょう。エントリーナンバー1番! 愛知県から来ました! かとけんです!

うりゃうりゃ。グシャグシャグシャ(見事に小さくなるいろはす空きボトル)。


(湧き上がる邪念)

中日ドラゴンズ、3連敗です。

くーっ。

でも僕は負けない。自分に負けない!

(石ころ大になったいろはす空きボトルを、すっと掲げる)

「中日ファンにならなかったら、こんな苦しい思いをせずに済んだのに」――そんなことを考えているヤツはいねえよなあ!

こんなときだからこそ応援するのがファンだろ! そうだろ! オイオイオイ! バトルフェイス中日ファンオイ!


――2023-5-11 対広島東洋カープ戦