ITエンジニアにとっての基礎練を考えたい

子供の頃は基礎練が嫌いだったのですが、大人になってから何をするにしても基礎練をやらないと気が済まないようになりました。決して好きではないのですが、土台となる基礎を身につけておかないと後々伸び悩むことを経験から感じているからです。

私はプログラマなのでプログラマとしての基礎練をしたいと前から思っていました。しかしプログラマの「基礎練」というものは世の中に確立されてないように思えます。そもそも「プログラマ」の定義が大きすぎるのも問題かもしれません。「Web系のプログラマ」なのか「AI系のプログラマ」なのか「組み込み系のプログラマ」なのかで「基礎」となるものは大きく変わってきそうです。まあその中でも共通する基礎はあるでしょうが。

例えばサッカーの基礎練は、パスの練習だったりドリブルの練習だったりシュートの練習だったり、リフティングだったりします。このような明確な「基礎練」はプログラミングの世界ではないように思えます。

最初は、ならば私が自ら「こういうことするのが『基礎練』になりそう」と思うのをやれば良いかなと思っていたのですが、最近は、そんなことを考えられるのはとても高度な知識や技術を持った人にしかできないと思うようになりました。

またサッカーの例えになりますが、サッカーでは実は上手くなるには「止める」技術を上達させる必要があります。もらったパスを利き足で蹴りやすい位置に止めれば次の動作にスムーズに繋げれるようになるからです。また、トラップが大きいと相手に取られる危険が大きくなります。しかし、サッカーを始めたての初心者では「止める」ことの重要性に気づけません。なので「止める」のを上達するための基礎練をする考えに至らないのです。

また、サッカーではもはやみんなが基礎練のやり方を知っていますが(知らない人も本やネットを見たら知ることができる)仮にサッカーの初心者が何の情報もなしにドリブルの基礎練やパスの基礎練やリフティングなどを思いつくでしょうか?おそらく今広く知られてる基礎練は全てサッカーの熟練者が考えたものでしょう。

つまり、プログラマになってせいぜい3〜4年ぐらいの私のようなペーペーが基礎練なんて考えつくわけないのです。ましてやプログラマーに必要な能力は多岐に渡ります。プログラミング技術はもちろんのことWebの知識やサーバーの知識、設計技術など様々なジャンルの技術要素がある中で効果的な「基礎練」が確立できるのかはかなり怪しいところです。

それでも私は諦めきれずに「基礎練」について考えてしまうわけですが。プログラマにとって土台の技術を身に付けるための効果的な「基礎練」を追い求める自分のことを、私は嫌いではなかったりします。

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