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あれから「少しの変化」が写真に現れた

今後の写真活動について(2021年8月の展示「GROUND RESUME」から2年半が過ぎて・・・)

https://dot.asahi.com/articles/-/37264

「GROUND
RESUME」(造語:土地の履歴書)という仕事は、東京都23区をほぼ一回りしたあたりから、その目指す地点が今まで以上に「クリア」になり始めている。

地球上の地図には「大都市」と呼ばれる場所がいくつかある。その中で一番足元にあるモチーフとして「東京23区」を捉えているのが現時点だ(2024/01/23)

そこから、人類の普遍性とそれについてのアプローチをどのように僕なりにしなけばならないか?というのは、この混乱の世紀において写真や芸術を担うひとが避けてはならない課題のように感じ始めているという事でもある。

「東京23区」の景観には、現代人類の「習性・性癖・ハビタット」が多くミラー反射のように立ち現れている。それは敢えてこの場面では写真を「パンフォーカス」にする事によってもたらされる「情報量の豊富さ」が決定的なポイントだし、その全体から一部・細部まで見える事が現代の都市構造の解析と、未来の社会の目指す要素の一端を見出す事ができるからだ。

誰でも、僕の「東京23区」の写真を観ればそれが「理解」できるようにしてあるのだから、あとは鑑賞者に委ねるのみでもある。

今回の結論を云えば、写真はその瞬間から「過去」のものとなっていくが、同時に、「未来への問い」を多く含んでいるという事だろうと云える。つまり、各個々人が身近な家族から始まり「地球の表面」のざわつきまで、過去を捉えて「今後如何に考え行動しますか?」という「問い」を含んでいるのが写真のひとつの特性だろうと考えているところでもある。

キレイな写真は、あっという間に消費され、記憶に残ってもそれが未来への身近な問いになるケースは少ない。instagramの写真などが良い例だし「感動を届けたい」というフレーズを聞くたびに、「それは写真ではなく、その場に行って感じた方が良い」というのが、僕の応え方でもある。

さて、皆さんは写真と云うときに色々なカテゴリの写真がありますが、どのカテゴリの写真についてアプローチしますか?僕は、上記のような取り組みを今年から整理しながら行っていきます。

何れ、発表の場を設けなければなりませんが、その時はぜひよろしくお願いいたします。

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