「北海道のお米のこと」大谷号
当方大谷号は、主に国内の、穀物の食文化を研究するサークルである。著書はジャガイモの食文化紹介本「ジャガイモ学シリーズ」、お米の食文化紹介本「日本の米 私たちのごはんシリーズ」。その他、食文化を広めるイベントを開催するなど、けっこう真面目な評論サークルとして活動している。今回は、お米をテーマに「北海道のお米」の本当のところをお伝えしたい。
※北海道米、昔と今
北海道のお米といえば「昔はまずかった」、「今はおいしい」という評価をなされているが、なぜ北海道の米はまずかったのか。また、なぜおいしくなったのか。それについてどのように考えるだろう。食味が良くなったきっかけとされる「きらら397」の登場が1990年であり、まずいお米の記憶は27年以上遡らないとたどり着けない。「まずかった」お米を食べたことがある人でも、どうまずかったかまでは記憶していないのではないだろうか。過去に存在した、「まずい北海道米」とはどのようなものだったのかに、改めて迫ってみる。
※おいしいお米とは何か
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