文芸・ジャーナリズム論系のハラスメントに対する非常勤講師手記 まとめ

これは、早稲田大学文学学術院文芸・ジャーナリズム論系の授業および機関誌制作の終盤に起こった出来事の顛末を、授業担当非常勤講師の立場から語った手記です。

①書き手はその機関誌内で、「授業内でハラスメントを行った」と実名で告発されています。
②しかしそこで示されるハラスメントの内容「企画妨害」は事実ではありません。
③そして書き手は、この原稿の到着後から機関誌の発行までの日々で、文芸・ジャーナリズム論系および文学学術院からの、人権侵害やハラスメントに相当すると感じられる言動、および適切と思えない判断や不十分な説明の数々によって、強い苦痛を受けました。

機関誌制作の場、その後の日々で一体何が起きたのか、具体的な事実関係に則して説明します。
担当授業履修生をはじめ、関係各位のプライバシーに配慮し仮名が多いこと、時系列に沿って個人の見解も交えた手記のため、読みづらい点があることをあらかじめご了承ください。

*このページでは、全7ページに渡る手記の概要とリンクを記します。
仔細については各記事をご参照ください。


1「はじめに」
早稲田大学文芸・ジャーナリズム論系発行の機関誌において、「担当教員が授業を通じて学生の企画を妨害しハラスメントを行なった」という、第三者による教員2名の実名入り告発原稿が掲載された。
しかし授業内外において、企画妨害は意図としても事実としても存在せず、テキストは一方的な主張と事実誤認に基づいて書かれた、教員2名の社会的評価を不当に貶めるものである。
だが発行責任を持つ文芸・ジャーナリズム論系は、事実確認も学生への当事者対応もなく原稿の掲載を即決した。
そしてこの原稿到着を端緒に、手記の書き手である非常勤講師(「わたし」)は、文芸・ジャーナリズム論系および文学学術院からの理不尽な対応に苦しめられることになる。


2「原稿到着とその諸対応について(2/8~2/10)」

原稿のなかで実名でハラスメント加害者と名指されたわたしは、より本質的な問題は事実誤認や誹謗中傷を多く含む原稿の記述ではなく、依頼学生が第三者の原稿を通じて「自分はハラスメント被害者だ」と訴えていることだと考え、「論系で起きたハラスメント事案」として対応を協議するよう、論系に願い出る。
しかし論系は、「まず原稿は一篇の作品であり、修正はできないことを確認した」「当事者からの事案化を希望する場合、論系ではなにも対応できない」と、現場責任を放棄し、出版常識としても考えられない判断を下す。


3「ハラスメント防止室と学生への説明(2/12~2/15)」

わたしは①学生との②論系との、第三者を介した紛争解決を求め、学内のハラスメント防止室に行く。①について、加害者とされる側からの紛争解決の依頼は困難だと知り、別の機関経由での関係調整を模索する。
いっぽう機関誌制作は山場を迎えていた。ほぼすべての学生が、原稿の存在をまだ知らない。校了間近での混乱や学生間対立を危惧したわたしは、代表学生数名に、かれらの雑誌で起きているトラブルを、固有名を伏せた状態で状況説明を行う。


4「教務との一度目の面談(2/19~2/21)」

ハラスメント防止室の仲介によって文学学術院教務との面談が実現した。
しかしその直前に論系では、主任により、わたしによる新たなハラスメントの訴えが報告されていた。
教務は、学生の訴える「ハラスメント」や「妨害」に対する両当事者の認識の著しい齟齬、論系および主任から受けたハラスメントや業務の押し付け、大幅な時間外労働等について話を聞き、困難な状況に一定の理解を示すものの、「学生と世間にハラスメントを隠蔽したと思われる行動は取れない」と対応を留保する。


5「教務との二度目の面談(2/22)」

新たなハラスメントの訴えを契機に、論系および教務は、わたしを機関誌制作の担当から外すことを決定する。しかし解任にいたる理由は、これまで伝えられていた会議決定との様々な齟齬、不十分な事実確認による一方的な事実認定など、多くの不可解な点をはらんでいた。通達のためわたしを呼び出した教務と専任教員は、「ハラスメントの認定はしていない」と言いながら、「ハラスメント加害者」としてわたしを詰問する。


6「「S」離脱後の不可解な出来事(2/22〜現在)」

機関誌の制作は論系が引き継ぐこととなった。しかし新担当教員から特定の学生経由で情報が通達される連絡方法や、事前に決まっていた印刷所の不自然な変更などにより、現場は混乱を呈していた。さらに、わたし以外の担当講師2名についても、不明瞭な理由で作業サポートを阻害される。
そして論系主任は、担当交代の経緯について学生たちに、「前担当が、記事の掲載を阻止し発行を止めようとしたため、現担当たちが学生たちの企画を守るために戦った」という、虚偽説明による印象操作を行っていた。

7「おわりに」
この手記に登場した様々な被害は、いずれもいまだに事実確認や調査が行われていない。生じた苦痛、それをもらたしたものについて、今後も追求していく。


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