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【西国三十三所巡礼】第四番札所 施福寺

 施福寺
本尊 十一面千手観世音菩薩
住所 大阪府和泉市槙尾山町136

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 今回は第五番の葛井寺から、施福寺に向かうこととなった。乗換案内アプリを見る限り、けっこう早くにつきそうである。
と、いうのがすべての間違いであった!
 河内長野駅からバスで1時間、終点滝畑ダムへ。長いことバスに揺られてるうちに、正直僕は今いったいどこにいるんだろう(ノルウェイの森)みたいになって、思わずGoogleマップを開いた。なるほど、大阪の南のほう、なのね。
山の中、突然聴いていたYouTubeが切れたと思ったら電波圏外である。電波は少し立つけどちょっと不安になってきたところでダムの停留所に到着した。なんとか電波も立っている! 大丈夫だろう。
 運転主さんに「かなり歩くよ」と心配される。え? だって歩いて二十分くらい、ですよね。あ、門から三十分歩き続けるっていう例の石段のことですかね? 僕はね、結構体力あるんですよ。今日だって早朝起きて新幹線に飛び乗っちゃうし、めちゃフッ軽っすよ。「がんばりまーっす!」とちゃらく挨拶をして意気揚々と……まだ僕はなにもわかってはいなかったのだった。

 まずは槙尾山登山口へ向かう。さっきも書いたがガイドによれば石段が長い、難所、とある。ひとまず難所前まで一気に進む、つもりだったんだけどトレイルである! 山である!
 ひえーーー。
 難所到着以前に遭難しそう(メンタル弱ってる)。
 落ちたらことだぜ、そもそも俺山登りトレイル初心者なのに! ずるっとっすべったら命がとヒヤヒヤしながら進む。そもそも一人だし、人と遭遇しないし。
 ベンチのある休憩所にたどり着く。え、施福寺まであと2.1キロとある。マジか。半分も過ぎてねえのかよ……。ボテ峠トレイル後半戦である。なにせ山歩きに慣れていない。笛とか持ってきたほうがよかったのではないか。以前行った善峯寺で売っていた笛守り、なんで買わなかった! もし転げ落ちたらとヒヤヒヤしながら進む。ソフト◯ンクよ、なぜ電波が繋がらないんだ。いま僕一人しかここにはいないんだ。助けをどう呼んだらいいんだよ!
しかしなんですかね、準備万端で突き進む人もいれば適当にヒヤヒヤ歩く奴もいる。まるで人生。人間性でるな〜。
 にしても乗換案内よ、どこが「ダムから20分」だ! 平地で物をとらえないでくれ! 凹凸でみろ! こちとら三次元を生きているんだよ! いやちゃんと地図見て考えなかった自分が悪い。
 ともあれ、やっとのことで施福寺に到着した。なんと、石段を登らずに。どっちがよかったんだろうか。
 ご朱印をもらった後、中を見ることに。写真OKということでパシャパシャ撮影した。いいよ〜素敵よ〜(カメラマンのイメージ)、と心の中で呟きながら。いや、仏様だぞ。
 なんだか「やっと会えたね」って気分だ。辻○成さんも中山さんに会ったとき、こんな気持ちだったのだろうか(出会ったときそんなことをおっしゃった、という都市伝説がある。実際のところどうなんだろうか)。
 本尊の弥勒菩薩、札所本尊の十一面千手観音世菩薩をじっくりと眺めた。仏像は秘仏であることが多いので、これは嬉しい。長い道のりを超えてやってきた甲斐があるというものです。
 方違大観音を前に拝むことができたのも貴重な体験であった。日本で唯一だそうだ。悪い方角をよい方へと変えてくださるそうである。ほかにもなで仏や馬頭観音など、とにかく楽しい。いや、楽しいなんていっちゃいけないのか? でも、楽しい気持ちになってしまった。やっぱり苦労の末のなんていうんですかね、解放感ってやつもぜったいありますね。なかなかお目にかかることもないってのももちろんありますが。

 帰り道はスタンダードに? 難所と言われる石段を下った。
 空海さんの髪堂(髪が祀られている)やら剃髪された跡地など見どころ万歳。お寺めぐりをしていると空海さんが近しく感じられてくるのである。
 そしてさっきの道に比べたら、もう命の危険がないので楽だ(言い過ぎ)。
歩いている間の乗ってく人たちとすれ違い、頑張ってくださいっ、の気持ちを込めて挨拶するのであった。なんでしょうね、終わったことで心が広くなっているんですかね、巡礼の力ですかね。さ、帰ろう、と鼻歌を歌いながらくだっていくのであった。
(まさかこの後40分かけて槙尾山口のバス停まで歩くことになるとはこの時のキタハラは知らないのであった。ほんとうに、難所である。皆様、お覚悟を!)

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