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【西国三十三所巡礼】第九番札所 興福寺 南円堂

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 興福寺 南円堂
 本尊 不空羂索観世音菩薩
 住所 奈良県奈良市登大路町48

 近鉄奈良へ向かう電車から「平城京跡」の看板が見えた。
 奈良公園、東大寺、春日大社、国立博物館に鹿! と目白押しだが今回は目的地にまっしぐら。一日で奈良の札所を全て巡るという、超突貫である。東向商店街を抜ける。早朝なのでどこもシャッターが閉まっている。いろんなところを巡ろうとするのでなかなかゆっくり店を眺める、なんてことはできないのが少し寂しい。
 奈良に改めて来るときにはあちこち見たい。
 猿沢池向かいの階段をのぼるとすぐである。興福寺のなかに南円堂はある。すっきりしている。広大な場所の隅に佇んでいる感じ。とてもおしとやかな印象だ。山のなかにあったり、市内になったり、広い敷地内のすみにあったり、と西国三十三所のお堂はさまざまである。こういうふうに電車やバスを乗り継ぎ、ひたすら歩いているとこの「会いに行く」(秘仏の場合「そばに行く」なのか)という行為そのものが大事なもんですね〜なんて厳かな気持ちになります。ただひたすら朱印を集めるタイプ、ご開帳などを見計らって出かけるタイプなどさまざまだろうが、みんなひとまず、この「巡る」ことを通してなにかを成し遂げたいのだろう。極楽に行きたい。そりゃそうである。生身の身体を駆使して動くことが大事ね、なによりも。

 そばに一言観音があり、そこでも祈っておいた。
 ここはひとつだけ簡潔に願いを言うというもの。

 近鉄奈良駅の奈良の名所案内の看板をみる。
 なるほど、小学校の修学旅行で回った気がするが記憶はおぼろげである。
 修学旅行って結局なにしてたんだろう。何も見ちゃいなかったんではなかろうか。


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