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令和5年 降誕会

あきちゃん

婦人部員の私だったころ。年長さんになる娘は、大聖堂でのお稚児さんのお役をいただきました…ピンクの稚児さんの衣装を着て、頭に冠をかぶり、クロスにした手にはお花をもって緊張した面持ちで式典に臨みました。きっと、あの時もたくさんの稚児さんがいたのだと思いますが、私はわが娘しか見ていません。当時は、聖堂から旧本部までの練り歩いたような気がします。初めての草履で、娘は嫌だとも、痛いとも言わず、にこりともせず、一生懸命歩いて、ゴールである旧本部の花見堂に到着。灌仏会でやっとその花を私に預け、仏さまに甘茶をかけました。

正面から写真を撮ろうと、「〇ちゃん、笑って~」の声に、やっと「お口がくっついちゃった…」と涙をぽろぽろこぼしながら、小さな口を開いてくれました…??? よくよく聞いてみると、初めての口紅が、スティックのりだと思ったようです…だから、ずっと口を閉じたままだったんだな~。よく、頑張ったねと、思いっきりほめてあげました。

2年間の幼稚園生活の中で、お休みをしたのは、その日だけ…幼いながらも皆勤賞を目指していた娘は、小学校も、中学校も皆勤賞。「私がお休みをしたのは花まつりの時だけだった…!!」としばらく言われました。 そんな娘も、今は一人娘を持つママとなりました。いつか、お稚児さんの衣装を着て花まつりに参加するだろう時に、あの時のこと、思い出したりするのかしら…。


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