見出し画像

パチスロ 4号機の歴史

今や日本を代表する娯楽産業の1つであるパチンコ・パチスロ業界ですが、パチスロの歴史を振り返ると、1965年に「1メダル1ラインのオリンピアマシン」が初めて世に登場してから約50年以上の歳月が経過しています。

当時まだ生まれてない方も多々いる事でしょうし、私自身もまだ生まれてはいませんでした。

そんなパチスロ遊技機ですが、風営法での回胴式遊技機(パチスロ遊技機)の規則改正、保通協(回胴式遊技機を検査する機関)の検査制度導入など、この50年もの間にパチスロは様々な進化を遂げてきています。

パチスロにおいて「〇号機」と言う言葉を聞いたことはあるかと思いますが、この「〇号機」が意味するのは、パチスロの規則改正が施行される毎につけられる、言わば年号みたいなものです。

例を挙げると、天皇が退位して「明治」から「大正」に年号が変わったのと同様に、パチスロが規則改正で「1号機」から「2号機」に変わったのと同じ事です。

さて、パチスロ「1号機」がスタートしてから現在は「6号機」時代に突入していますが、今回は「4号機」についてお話をしていこうと思います。

パチスロ 4号機

パチスロ「4号機」時代が始まったのは、今から約30年前の1992年ですが、この当時を振り返ると、まさにパチスロ黄金時代でした。

遊技者を魅了する様々なタイプの遊技機が沢山登場し、ホールのイベント効果(現在はイベント規制あり)などもあり、パチンコ・パチスロ業界は大いに盛り上がっており、ホールの店舗数・遊技人口・遊技機設置台数は過去最高潮でした。

以下に、パチスロ「4号機」のタイプ・仕様・代表機種を簡単にまとめてみます。

画像1

パチスロ「4号機」において、業界史に残るであろう遊技機と言えば、「北斗の拳」「ミリオンゴッド」の2機種が挙げられます。

北斗の拳

「北斗の拳」は、パチスロ史上最も販売台数が多く(約65万台のヒットでギネス記録)、当時最も人気のあった遊技機で、業界に大きく貢献しました。

バトルボーナスの連チャンで出玉を増やすタイプで、ケンシロウとラオウの攻防による継続か否かという非常にシンプルな見せ方ではありましたが、法則性があって、遊技者を熱くさせたものです。

これをきっかけに「北斗の拳」を知らなかった方が漫画などを読んで知るようになり、一躍その名を世に広めたのです。

ミリオンゴッド

一方で、「ミリオンゴッド」は、パチスロ史上最も射幸性が高い遊技機として大ヒットしました。

1/8192で成立する「GOD」揃いをすれば、一撃約5000枚(等価なら約10万円)の超大量のメダルが獲得でき、その分、千円あたりのベース(回転数)は約17回転と極悪な仕様で、まさにハイリスクハイリターンでした。

借金をしてまで遊技してしまう方が増え、中には「自〇」してしまう方も出てくる程、ある意味、業界を震わせた遊技機とも言えます。

そんな盛り上がりを見せていたパチスロ「4号機」時代ですが、「射幸性が強くなり過ぎている」という理由から、規則改正が施行されることになり、長く続いたその時代は終焉を迎え、「5号機」時代に移行する流れとなったのです。

あとがき

2023年4月を間もなく迎えますが、4号機のモンスターマシーンでもあった「初代北斗の拳」の正統後継機でもある「スマスロ L北斗の拳」がホールデビューします。

現在公表されている「スマスロL北斗の拳」の機種情報としては、初代北斗の拳のゲーム性をベースに、「+α」の要素を加えたスペック仕様になっております。

完全6号機時代及びスマスロ時代になり、衰退しつつあるパチスロ業界ですが、「スマスロL北斗の拳」が救世主となれるのか?

今後のパチスロ業界に注目したいところです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?