連続短編小説 非日常 3日目

俺を置いていかないでくれ。

見知らぬ女がそこに立っていた。

あなたは普通すぎるの。普通な男には魅力なんてないのよ

普通の何がいけないんだ。普通でいいだろ!

私には刺激が必要なのよ。刺激のない異性と過ごす意味なんてなにもないわ。さようなら

おい、待ってくれ!

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その瞬間に目が覚めた。変な汗をかいている。

見知らぬ女にフラれ、目覚めは最悪だ。

あの女は一体誰なんだ。。

汗をかいたのでシャワーを浴びるとするかー

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元々引っ込み思案な俺だが、こんな俺にも大学時代に彼女がいた。

スロットに明け暮れていた。半ば廃人のような生活を送っていたが、彼女がいることが唯一の癒しと安心だった。

当時は毎日のように朝からパチ屋に並んで抽選を受けていた。

データなんて、ネットからは見れない時代。

毎日閉店前にはデータをとりに行く

誰から教わったわけではないが、狙い台を絞るのには自信があった。

長いことデータをとっていると、自然と傾向がわかるものだ。

その傾向台に的を当てて、絞るだけである

軍団長とも仲良くなって、よく情報交換や番号交換をしていた。

彼女も軍団と仲が良く、いつ結婚するの、遊びに行っていい?などとおだてられていたもんだ

その子とは半同棲生活していたが、卒業を機に自分は地元へ帰ることとなった。

特にしたいこともなく、帰るのも不安だったが、仕方のないことであった

当時の自分は、このまま結婚するものでいた。

安定のために公務員を目指した

ただでさえ遠距離になったのだ。

少しでも安心させてあげたい!

そう思って、公務員になろうとしていた

やばい、そろそろ時間だ。
そう思って、シャワーを出た

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