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甘露寺蜜璃の秘密を開封                       <部屋とYシャツと私!?>

 甘露寺蜜璃は、ピンク色の「髪色」をした、とても魅力的な女性ですよね。ファンの方も多いのではないでしょうか。ただ、この「髪色」は、「鬼滅の刃」の時代設定が「大正時代」である事を考えると少し無理がある様に感じます。「鬼滅の刃」の「公式ファンブック」によれば、これは彼女が、一日に170個の「桜餅」を八か月もの間、毎日食べ続けた影響によるものという事になっています。まあ、常識的には、普通の人間は、そんな事は出来ないでしょうし、仮に出来たとしても、体重が激増して糖尿病になったりしてしまいますよね。ところが、甘露寺蜜璃は、特異体質(筋肉の密度が常人の八倍ある)で生まれた設定になっており、そのお陰もあって、髪の毛が変色する程度で済んだのでしょう。

  しかし、筆者は、甘露寺蜜璃の無理のある「髪色」は、キャラクターの可愛さを引き立てる為だけでなく、その部分を読者に「注目」させる目的で、その様な目立つ「髪色」が選ばれたと考えています。このキャラクターを眺めた時に、先ず目につく部分は、大きく開いた「シャツ」と、その下から覗く立派な「胸」、そしてこの「髪色」なのではないでしょうか。

 1990年代に、平松愛里さんの曲で、「部屋とYシャツと私」という曲が大ヒットしました。筆者の様な、中年世代の方は、良くご存じでなのではないでしょうか。筆者は、甘露寺蜜璃のキャラクターの特徴は、この曲を意識して「セット」されたと考えています。髪の毛は、「ヘア」とも言いますよね。これは「部屋(へや)」の発音と良く似ています。そして、大きく開かれた隊服から覗く印象的な「Yシャツ」があります。更に、「私(甘露寺蜜璃)」は、その「Yシャツ」の下からも、堂々と姿(胸)を現している訳です。「部屋(ヘア)と(印象的な)Yシャツと私(甘露寺蜜璃)」という事ですね。また彼女の流派は「恋の呼吸」ですよね。「部屋とYシャツと私」も「恋(こい)の歌」です。この事が、まんざら冗談では無いという事は、この続きを読んでいただければ分かります。筆者は、これが「故意(こい)」「仕込まれた」と考えています。

 特徴的な「髪色」と「特異体質(筋肉)」を持つ彼女ですが、作品の中では、それが原因で、とても苦労する姿が描かれています。ある時、彼女は「お見合い」をしたのですが、彼女のそうした特徴のせいで、相手に馬鹿にされるような事まで言われ、「破談」してしまいます。その後、彼女は、「普通の女の子」になれる様に本当の自分を隠し、髪の毛を黒く染めたり、か弱い女の子のふりをしたりして、懸命に努力を続けました。しかし、ある時彼女は気付きます。「こんなのは、本当の自分では無い」と。そこから、自分の居場所を求めて辿り着いたのが「鬼殺隊」の仲間達の所でした。

 さて、甘露寺蜜璃も剣士ですので「刀」を持っていますが、この「刀」にも「秘密」が隠されています。その「秘密」を解く「鍵」は、上述した彼女の「経験」です。先ず、彼女の「刀」には、特徴的な「鍔(つば)」が付けられています。その「鍔(つば)」は、とても可愛らしいブランドのロゴマークにも見える様な「クローバー」をあしらったデザインになっていますが、ここに注目です。彼女の「辛い」人生経験ですが、これは、言い方を変えれば「苦労話」ですよね。そう、「クロウバナシ」です。もう、お分かりでしょう。彼女の「刀」の鍔(ツバ)のデザインが「クローバー」なのは、

「苦労話(クロウバナシ)」=「クローバー」

だからなのです。

 続いて、「桜餅」が大好きな彼女ですが、そもそも、「桜餅」が大好きな理由は何でしょうか?「桜」というのは、表の意味では、美しい花の「桜」を意味しますが、裏の意味の「サクラ」は、要するに「仕込み」ですよね。ここに「仕込み」がある事を示している訳です。筆者の別の記事で、何度も触れてきました「メタファー(暗喩)」です。つまり、

「桜餅(さくらもち)」=「桜(仕込み)」を「餅(持っている)」

と解釈する事ができます。彼女の「刀」は非常に特徴的で、可愛らしい「クローバーの鍔(ツバ)」がついたその「刀」の外見は、なかなか「刀」である様に見えません。まるで、女の子の玩具の「魔法ステッキ」の様に見えます。この様に、一見、「刀」に見えないのに「刃(やいば)」が隠されたものは、「仕込み刀」と呼ばれます。年長の方は、座頭市の仕込み杖をご存じでしょう。つまり、「仕込み(刀)」を「持っている」から、彼女は、「桜餅(サクラモチ)」が大好きだったのです。これに加えて、彼女の刀の「刃(ハ)」は、一度、鞘(さや)から抜くと、何故か、鞘の長さとは全く不釣り合いに長く、おまけに、グニャグニャに曲がる特徴を持っています。この「刃(ハ)」を「鞘に収める(仕込む)」のは、「苦労(クロウ)」しそうです。そこも、「苦労(クロウ)刃(バー)」ですよね。本当に良く「練り上げられて」います。

 このように、何重にも「メタファー(暗喩)」として「暗号」を「仕込んだ」のは、これが非常に重要なものだからです。どの様に重要かというと、それは、彼女の特異体質から解ります。彼女は、筋肉密度が常人の「八倍」です。つまり、

八倍 = 「ヤバい」

と言っているのです。それでは、何が「ヤバい」のでしょうか? 筋肉密度がヤバいのは、言われなくても分かります。そのような体質は、ヤバいに決まっています。ポイントは、「筋力」が八倍なのでは無く、筋肉「密度」が八倍という表現をしているところです。つまり、「秘合い」が高いのです。ですから、既に明らかにされている「筋肉密度」の事を言っても仕方ありません。では、それ程「ヤバい」ものは何なのか? その答えは、拙著「鬼滅の暗号」にありますので、是非、ご確認下さい。これは、「現実世界」のある「危機」を示しています。

 筆者は、「俺は俺の責務を全うする」という思いで、「鬼滅の暗号」を書きました。「鬼滅の刃」の作者の方にも、筆者以上に強い「同じ思い」を感じています。

 人生は、偶然の連続。ここで拙著を手に取るも良し、通り過ぎるも良し。全ては何かのご縁だと思います。ただ、筆者は、ここで拙著を手にしていただいた皆様は、その後の人生に少なからぬ変化が生まれるものと想像しています。

#鬼滅の刃 、#甘露寺蜜璃、#時透無一郎、KITAKAZE鬼滅の暗号




 










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