北村 直久

構成作家。ワタナベコメディスクール講師。ECサイト関連の会社を経営しながら構成作家とし…

北村 直久

構成作家。ワタナベコメディスクール講師。ECサイト関連の会社を経営しながら構成作家としても活動中しております。お笑いに関することからビジネス、政治経済、フレンチブルドッグのことなど、様々な興味のあるジャンルについて思うがままに文章を書いていきます。

マガジン

最近の記事

僕なりのツッコミ論(後)

僕なりのツッコミ論(前)ではツッコミに必要な能力とストレートなツッコミを入れる際のタイミングとフレーズについて僕の思っているところを書きました。 後編では、2つ目の基本的な技術となる、観客より遅いタイミングで曲げたフレーズでツッコミを入れる技術について書いていこうと思います。 曲げたツッコミとは?山里さんの例から学ぶまずは、【観客よりも遅いタイミングで曲げたフレーズでツッコミを入れる】という意味合いのニュアンスの共有のために、有名な漫才で行われた一例を、クイズ形式で挙げた

有料
300
    • 僕なりのツッコミ論(前)

       最近の漫才のツッコミの技術ってすごいなぁ〜って心から思います。  2019年や2018年のM-1グランプリなどは、ツッコミの披露会になってきているとさえ思います。ひと昔前は、いかに斬新なスタイルや発想のボケをするかの勝負をしていたのが、最近ではむしろツッコミ重視。いかに斬新なツッコミのパターンや、王道の技術を見せるのか。もはやM-1では漫才というのが競技化していると思います。  なので今回は、僕の思うツッコミの人が習得するべきな基本的な技術と絶対に必要となる能力について

      有料
      300
      • zoom企画第一弾〜ネタ会議はじめます〜

        ありがたいことに、以前からリクエストをいただく機会が多かった【ネタ会議】をzoomを使って行うことにしました! ネタ見せ会やスクールの授業では大体一組あたりの時間は15分前後。 そのネタについて一方的に僕の感想を述べているとあっという間に15分が過ぎてしまいます。なのでもう少し会話などもしながら、一緒にネタをブラッシュアップを行う機会としてzoomを利用したネタ会議を始めたいと思います。 1回あたりの時間は60分で料金は3,000円。 既存ネタのブラッシュアップや、芸人

        • 動画でのネタ見せとか色々始めます

          ありがたいことに、僕が個人的に開催している月に一度のネタ見せ会は、いつもたくさんの予約をいただいています。 ここ2ヶ月は受付開始後2分ほどで全て予約いただいております。 とある人からはレア出勤の人気メンズエステ嬢の予約争奪戦じゃねぇかという例えをされました。どうやら僕のネタ見せ会はヌキありだと思っているみたいです。 ネタ見せ会参加者の多くは継続的なリピーターさんなので、なかなか新規でのネタ見せへの参加が難しくなっているようです。 そんな中でも、ありがたいことに多くの方か

        僕なりのツッコミ論(後)

        マガジン

        • 養成所の教科書
          7本

        記事

          R-1が終わりました!

          R-1ぐらんぷり2020が終わりました!! 結果としては予選ブロック敗退!ダメでした! 入り時間11時半なのに、9時50分に入ってうちの奥さんの手作りスパムおにぎりを頬張るワタリ その後に現れた怒れる戦闘民族スーパーサンシャイン 本番四時間前に緊張のあまり嗚咽するワタリ 敗者復活戦を戦い終わった戦闘民族 そして本番。 敗者復活戦の雛壇で、金髪を隠す池崎さん。 衣装代7万円。カツラも被って、準備万端! その直後にVTRで金髪を晒される悲劇に笑いました。 残念なが

          R-1が終わりました!

          ワタリ119という男

          明日、R-1ぐらんぷり2020の決勝戦と敗者復活戦が行われます。 その舞台に立つのが、ワタリ119という男。 このワタリ119という男、なかなかにして、なかなかです。 以前の記事で少し書きましたが、前回のR-1から一緒に参戦していますので、今年で二度目の参戦です。 たった二度目の参戦なのですが、R-1に対しての意気込みはすごくて 「今年はマジで優勝しないとダメですね・・・」 とか本気で言うんです。 これね、何年も連続で決勝に進出しているおいでやす小田さんとか、ルシフ

          ワタリ119という男

          「女芸人」もうやめませんか?

          昨日開催されたワタナベお笑いNO.1決定戦で、なはしょーが優勝しました。 何年か前の事務所ライブでのネタ見せで、ボロカスにダメだしされて悔しくて泣き出したはなと、ぐっと堪えて歯を食いしばっていたしょうこの姿がすごく印象深いコンビです。 おそらくはなしょーの二人と最初に絡んだのは、一回目の池崎さんの下北での単独ライブのお手伝いに来てくれていた時だと思います。 お手伝いにきてもらっても1円のギャラも払えない状況でした。 そんな中、若手が休めるほんの少しの貴重な休憩時間にも関

          「女芸人」もうやめませんか?

          一生懸命真面目にふざける

          僕が勝手に恩師だと思っている、桑原貞雄さんから養成所時代に教わった言葉。 一生懸命真面目にふざけましょう。 この言葉を胸に、23才でこの世界に飛び込んでから14年、ずっと真面目にふざけ続けています。 先日、サンシャイン池崎単独ギャラクシー第七撃「サンシャイン・ラプソディ」が終演しました。 年に一度の単独ギャラクシー(めんどくさいので、以後単独ライブと書きます)も今年で7回目。 7年連続で、一生懸命真面目にふざけきった自信があります。ライブタイトルからフライヤーからネ

          一生懸命真面目にふざける

          僕なりのネタの作り方

          養成所には、生まれてこの方ネタなんか作ったことのない人が大勢入ってきます。 ネタってどう作ればいいんですか? この質問に答えるのが本当に難しいです。百人いれば百通りの作り方があると思います。しつこいようですが、正解なんてもちろんありません。 【自分が面白いと思ったことをただ表現すればいい。】 【こんな奴いたら面白いなぁ。こんなシュチュエーションが現実起きたら面白いなぁ。その脳内に浮かんでいる様子を舞台で再現すればいい。】 【ただ単におしゃべりしてる二人の会話がくだら

          有料
          300

          僕なりのネタの作り方

          闇営業問題で気になること

          世間では闇営業問題について連日騒がれてますが ど〜しても気になる点が あなた達芸人が受け取ったお金は、詐欺被害者が騙されたお金なんですよ!? っていう怒り方 これはすごく気持ち悪いなぁって思います ※もちろん、反社会的な集団という認識がなかったという点に嘘がないという前提にはなりますが こういう怒り方をしてるニュースのコメンテーターとか。タレントさんとか。SNSで本人叩いてる人とか。そういう人たちに是非聞きたいです。 その論法でいくのなら、パーティーに会場を貸し

          闇営業問題で気になること

          僕なりのフリとオチの解説

          芸人なら一度は聞いたことがあるフリとオチ 聞いた事はあっても、どういう事か言葉では説明できない 感覚ではわかってるけど、、、 僕もそうでした。しかし、講師というお仕事をする以上は、養成所生にわかりやすく説明する義務がある。 緊張と緩和ってよく言うよなぁ、、、 で、緊張と緩和ってどういうこと、、、? なに、緊張て?緩和?なにが? あれ?自分自身も実はよくわかってないのか? そもそも反って叫ぶ芸人の座付き作家が講師なんてできるのか? いやいや大丈夫。GO皆川さんとか大好き

          有料
          300

          僕なりのフリとオチの解説

          ネタ見せという授業

          入学して2ヶ月もすると、来る日も来る日もネタ見せ。 同じネタを見せても講師によって言うことが全然違う。 この講師に褒められたネタが、あちらの講師では大不評。絶対こんなネタやるなと言われる。なんなら、ブチギレられる。 で、そっちのアドバイス通りにしたら、なんでそんな直し方しちゃったの?とガッカリされる。 こちらを立たせればあちらが立たず。どうしろって言うんだよ、、、 あっ!これなら両方のアドバイス取り入れられるネタの形になるんじゃない!? でもこれおもろいか?? ワタ

          ネタ見せという授業

          自己紹介と自己PRは違うよ

          面白いネタができる人イコール面白い人ではない。 だからネタに必死になりすぎないほうがいいよ? そんな内容から始まる僕の授業ですが、次のステップは自己PRです。 自己PRしてというと、大体の生徒は自己紹介をはじめます。 ●●県出身で、部活は▲▲していて、親が実は■■で、この養成所に来ようと思った理由は、、、 どうでもいいです。その時点で僕は話を聞いてません。ノートに自分の名前の漢字の練習を始めます。 自分を紹介する自己紹介ならばそれでもいいですが、自己PRは自分の良さ

          自己紹介と自己PRは違うよ

          養成所の1週目で必ず行う授業

          面白いネタができる芸人=面白い芸人ではないよ? だから、ネタ作りに必死になりすぎるな。 養成所の授業で1週目に必ず行う授業です。 ワタナベコメディスクールに入学する生徒の9割以上はTVに出演したいという目標を持っています。 残りの1割位はどういう人かというと TVではなく舞台で飯を食っていきたい人 自分の本職にお笑いの知識を活かしたい人 Youtuberになりたい人 などでしょうか。 ちなみに、舞台でネタだけやって飯を食いたいという生徒にはこう言います。 入る

          養成所の1週目で必ず行う授業

          R-1ぐらんぷり審査について

          実は、2年ぶりにR-1ぐらんぷりに作家として参戦していました。 脇役とはいえ、久しぶりに参加させてもらう賞レース、それはそれは楽しい時間でした。 ですが、今日の準々決勝の結果発表で敗退が決まりました。 力及ばず申し訳ないなぁ〜 でも正直、準々決勝は頑張った方じゃない? にしてもあんだけの笑い取って落ちるかね!? まぁ、ちょっとずるい笑いの取り方もしてたかもなぁ・・・ ネタとしてもキャラクターの活かし方としても、笑い声の量も合格した芸人より全然勝ってるネタでしょ!

          R-1ぐらんぷり審査について

          はじめに

          僕は2019年1月現在、縁があってワタナベコメディスクールで講師をさせてもらっています。 そもそも、お笑いなんて人に教えられるのか? 5年間講師をしてみて、僕の出した結論はNOです。 僕が養成所で、一年の最初に生徒に必ず言うことがあります。 僕(講師)を信用するな。利用しなさい。 考えてもみてごらん? もしも、笑いの基準や正解というものを僕が知っているとしたら、僕は養成所の講師なんていうチマチマした仕事ではなく、もっととんでもなく大きな仕事をして大金を稼いでいるでし