美容室業界とシャンプーやトリートメントは切っても切れない関係で、市場の動きはいつも気にしていますが、消費者向けに活発に活動しているのがユニリーバかなと見ています。

ニュースリリースだけでなく、FacebookなどSNSやリアルイベントも上手に使い、高い存在感を示しているように思います。

その中でいくつか取り組みをご紹介。

この2つはプロダクトの開発や製造のプロセスを今の時代にあうように見直した例です。シャンプーやトリートメントの多くは、新しいキャッチ―な成分を入れ、質の勝負をしてきていますが、利用後の質感や髪・頭皮にやさしい、自然に良いなど、なかなか限界があるのだと思います。

そんな状況の中で、大手ならではですが、容器や製造する人を見直し、商品のブランド価値を高めていこうとする取り組みは、ファンをより作っていくのだと感じました。

Facebookで友人の投稿を見ると、LUXは当初100%女性だけで作ろうとしていたけど、サプライチェーンなど男性の協力が必要だとわかった部分もあり、結果的に「100% inspired by women」となったようですが、かなりこだわりながら、現実も見ながら進めていたことがわかります。

多分、物凄い調整が必要だったのでは。。。。。

それと、個人の巻き込みについても面白い取り組みをしていて、プレミアムフライデーセミナーとして月1回外部の参加者も交えて「働き方」、「心理学」、「リーダーシップ」、「SDGs」、「幸福」などの学ぶ場を提供しており、人材育成やムーブメントを起こす素地を、共感する仲間を増やしていく形で造っている。

このほかにも「WAA（Work from Anywhere and Anytime）」といった取り組みなど、動きが早い。実情はわからないが、この取り組みを指揮しているのは、きっと1人の女性取締役なのではないかみているのだけど、プロジェクトの組成、チームメンバーやチーム外メンバーの巻き込み、課題発生時の突破力、やり続ける（遂げる）力など、かなりパワフルで見習うところの多いリーダーなんだと感じる。そういった人の下で働ける人は学べるだけ学んで、自らの活動に生かす良い機会で、自分自身も刺激を沢山もらっている。