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うんこ文学のうんこ文学


うんこ文学 頭木弘樹 編 ちくま文庫

私的うんこ文学のうんこ文学

頭木弘樹さん編のうんこ文学を読むと
私だって、、、いっぱいあるさ。
などと胸をはったりして、ね。
困ったものだ。

さて「何」を「どれ」を話そうかと考えて
とっても恥ずかしくもあり
とってもイカッタ7年前の出来事を
お話しましょう。

八月でした。
当然暑い。
汗だくで電車に乗っていると
急にお腹が波打ちだしました。
夏は暑さで体力が低下するせいか
それとも冷たいもののとりすぎか
こんなことままありますよね
(え? ない。おかしいなあ、、、)。

これは目的地までもたないぞ、
とふんだ私は荻窪で下車。
小走り速歩きで
央改札口付近のお手洗い(なんとまあ、具体的!)
に直行です。
がら空きでした。
ほっとして一番奥の個室へ。
イチオー
目立たないようにという気持ちのあらわれです。

ああ、
間に合った。
洋式の便座に座り
お腹がしずまるまで
心ゆくまで
お腹ゆくまで
汗だくになるも
安堵のため息をつきながら
まさに居座ります。
個室は三つだか四つあるうえに
列はフォーク式ですから
気にすることはなにもありません。

10分、いえもしかしたら15分
くらい座っていたでしょうか。
お腹が痛い時って時間がかかるでしょ。
ああ、すっきりしたと
扉を開けると
なんと長蛇の列!
すっきりした顔は
瞬時にムンクの叫び。
列は入り口まで続いていました。
並んでいる皆さん方の私を見る目の
禍々しいことったらありゃあしません。
「なんて女だ」
「恥知らず」
「どんだけ待たせる」
「ゆるせん」
「いい歳してうんこかよ」
てな感じです。

何故だ!
恥かしくて居たたまれぬ私は
手を洗うのもままならず
お手洗いを出たのですが
その時、目に映ったのは
私が入った奥のトイレ以外は
全て
「和式」だったのですね。
して
その和式には誰も入っていない。

そういうこと!か。
みんな洋式にはいりたかったのね。

納得したのですが、
恥かしさの次に私に訪れた感情は
腹だたしさでした。
だって、
そうでしょ。
列があり、それが動かなければ
和式であろうとも
入ればいいじゃないですか。
(勿論、膝が悪いとか着物だったら
無理なのだけど)。

皆さん、ずらりと並んでいるのね。
そこには
凄い「底意地の悪さ」がうずまいている、、、
だって
和式といえど
空いている個室があるのだから
なにも長蛇の列にならなくったって、、、
老若女女
「どんな女か見てやろう」
「ここまで並んだのだから
この列を見せてやろう」

中高生が学校の「便所」でやりそうな、、、
ような。

ホント
情けなかったですね。
しかし
人間ってそんなもんでしょうね。
だって
この私だって
地方のお手洗いって個室が1個だったりして
なかなか空かないと
わざと咳をして
「待っているんだけど~」表明するし
コソコソと出て来た人をチラ見しますものね。

でね、
最終的に辿り着いた
私のうんこ文学結論は
「荻窪駅よ、あんたがワルイ!」
だって
中央線の荻窪駅ですよ。
それが
今時(7年前といえど)
洋式1に対して和式4(3)はないでしょう。
ということです。

さすがに
いくらなんでも
現在はすべて洋式になっていることでしょう。
いえ
なっているにちがいない。

ためしに再度
行ってみようかと
頭木氏のうんこ文学を読んで思った次第です。

お口なおしに私の好きなものを。。。冷たいジンに青カバ君にペリカンのまどろみさん。



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