かわいいがたくさん ボウズハゼの魅力

みなさんこんにちは。北里アクアリウムラボ14期生の境野と申します。3月は旅立ちの季節、そして新たな出会いの季節ですね。現在北里アクアリウムラボでは、この時期にぴったりな企画展を開催しています。「誕生とめぐり展」では、出会いと別れをテーマに、淡水・汽水・海水のエリアに分けて紹介しています。5月6日までの展示となりますぜひお越しください。


企画展ポスター

今回は汽水エリアで取り上げられている、こちらの生き物を紹介します。

ボウズハゼ

丸っこい頭とつぶらな瞳がかわいらしいこちらのお魚。名前をボウズハゼといいます。お坊さんのような丸い頭と、藻類を食べることから、ボウズハゼと呼ばれているそうです。
決して煌びやかではなく、一見地味なこの魚。「目立たない魚だな」という印象でした。しかし飼育を続けていると、この子かわいい…!!!と思うようになりました。そんなボウズハゼのかわいい♡ポイントを紹介します。

かわいい♡ポイントその1

食事中のボウズハゼ

ボウズハゼのお口にご注目。え…岩を……食べてる…!?実は、岩に付着したコケを食べています。お口をせっせと動かして、岩に付着したコケをこそげとっているのです。石が削れるのでは…?と心配になるほど一生懸命に、岩に吸い付いてコケを食べる様子が何ともかわいい♡実際に見ると、その健気さにときめいてしまうかも…?

かわいい♡ポイントその2

水槽に張り付くボウズハゼ

たま〜に見られるこの光景。ボウズハゼが水槽に張り付いていますね。赤い丸にご注目。ボウズハゼの腹鰭は吸盤になっています。この吸盤、一体何に使うのでしょうか…?この特徴的な形態は、ボウズハゼの生活史と深い繋がりがあります。

ボウズハゼは「両側回遊魚」に分類されます。ボウズハゼは川で産まれたあと、海に下ります。海中を漂って生活した後、河口付近で成長します。そして、再び川へ戻って産卵します。川へ戻る時に避けられない高い高い壁…それが滝登りです。

滝登りをするボウズハゼ。紀伊民報より引用。

滝登りの際に大活躍するのがお腹の吸盤です。吸盤と口を利用して、急斜面を少しずつ進んでいきます。重力と水流に抗いながら、力強く登っていくのです。
逞しく滝登りに挑むボウズハゼ。実際に見られたら最高ですよね…!!!ね?

ラボのボウズハゼ。プラダン製の坂を登っている。

こちらのボウズハゼ。ラボメンお手製の滝を一生懸命登っています。水流に負けずに、少しずつ前進するひたむきな姿がかわいい♡つい応援したくなります。タイミングさえ良ければ、滝登りの様子を見られるかも…?

いかがでしたか?かわいいな…♡と思った方々、ぜひ実際に食事や滝登りの様子を見に来てください。実際に観察してみると、より魅力を感じられると思います。

北里アクアリウムラボは予約不要・入館料無料です。なお、団体のお客様は事前申込制となっております。
・希望日時
・代表者氏名
・人数
・電話番号

をご確認の上、海洋生命科学部事務室学生課(042-778-7919)へお電話にてお申し込みください。
開館時間は平日(10:00〜16:00)となっております。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
引用:紀伊民報,ボウズハゼが滝登り 和歌山県の清流・古座川「滝の拝」で,2023/08/17
https://www.agara.co.jp/sp/article/295502

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