あとはもう寝るだけなのに。

深夜に書く文章は、筆の進みが早い。

もう寝なくてはいけない。しかし、そんな時間になってから、スマホを開いて文章を書き始めると、すごい速度で埋まっていく。同じ時間を使っても、昼休みの時間や仕事を終えた直後にはなかなか文章を書くことができない。寝る前の時間ともなれば、もはやエネルギー切れ直前のはずだ。しかし、ふとスマホを開くともう止まらない。部屋の電気も消して、あとは寝るだけという無責任な状態が一番書いていて心地がいいのかもしれない。

しかし、なぜこんな時間になってしまうのか。

仕事を終えて、ご飯を食べ、ゲームをするなどしてから恋人との電話を終えたときはだいたい午前1時くらいである。

恋人は1時にもなると眠くなるのだが、私はそうでもない。インターネットの海をさまよって、そのまま2時、3時と起きてしまう。そしてそろそろ寝なくては、と思い始めたまさに今、一番書き進める速度が上がる。

気持ちとしては、1時に寝たいと思うのだがなかなか眠ることができない。健康的な生活はやはり早寝早起きだと思う。恋人が電話口で「そろそろ寝るね……」と呂律の回らない口調で言っているあたりで、私も一緒に寝るべきなのだ。

それなのにこうして文章を書いている。書いた文章も、できればちゃんと印刷して赤ペンを入れるとか、最低限の校正はしたいのだがなかなかそこまでこなすエネルギーがない。少し前までは、パソコンで校正をしてから投稿していたのだが最近は書き上げたあとさして見直しもせずに公開している。

とにかく、エッセイを書く時間がない。今この瞬間はエッセイを書くためにあるのだ! と宣言できる時間になかなか巡り会えない。むしろ「こんな時間に文章なんて書いていていいのだろうか……」というときにばかり、どんどん文字がスマホに打ち込まれる。いつもそうだ、休日に掃除をしないくせに朝出かける前に少し気になってものをどけるとそこから掃除が始まってしまう。エッセイも、そろそろ寝るかと、一日に幕を下ろす時に「あ、忘れ物」と思い出し、今日はちょっとだけ書こうと決めたら、あっという間に1000文字を超え、2000文字に近づいていく。もうやめよう、今日はやめよう、などと思うのだが、相反して文章を書くテンションは上がってくる。どうせ終わりにするなら、もう一文くらい書き足してやろう。そんな気持ちで足された一文がまた積み重なって一段落分の文章になってしまう。

仕事のことはあまり書けないけれど、ここに書きたいくらい嬉しかったことがたくさんあった。例えば、私が寒さに弱いことがいよいよ有名になってきて、外に出た同僚がいかにも寒そうな声で「〇〇さん、外は寒いですよ」と報告に来るのだ。去年の冬は、そこまで寒さに対するリアクションは無かったのだが、誰よりも早くダウンジャケットを着込み、厚着している私に「寒いですよ」と全身で教えてくる。

上司さんなど、いかにも寒そうに首をすくめて声を震わせながら「さっむ……」などと言っている。もはや報告ではないが、独り言のほうが報告より寒そうに感じた。

社内で「こいつは寒いのが苦手」というキャラクターが随分定着するのと同時に、周りの人が寒さに敏感になったように思える。

そして私は、そのリアクションに対して「……外に出たくないです」とか「今日は泊まりましょうかね……」とか言っている。

寒い寒いと笑いながらする仕事は楽しい。もう少したくさん経験を積んで「昔こんなことがあったんです」と、話せるようになるまではまだまだ時間はかかるが、今は同僚や塾に来る子供たちと話して、考えて、教える時間がとても充実している。

明日もまた仕事だ。そろそろ塾の先生も2年目に突入する。

この先どうなるかはわからないけれど、今はまだ楽しい時間を過ごしている。

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ピコン!
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コメント2件

体も、そして頭の中も疲れているのに、心のスイッチが入ってしまうこと。まるで、神が降りてきたかのように。そんなことが、たまには私にもあります。でも、毎日になってしまうと体に癖がついてしまいますよw
ナランチャさん
心と体のスイッチが同時に入らないことって多いですよね。夜、眠る前が一番多いです。
寝る前に書くのはもうすっかりクセですねぇ。
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