ブラック企業だとわかって入社した私へ
大学4年間の生活を終え、血反吐の出そうな就職活動がようやく終わり、社会人1年目。ごまかそうごまかそうと頑張って、自分の心を自分で騙そうとしていたけれど、あなたは、今の会社がブラック企業だとわかって入社したよね。自覚していますか。
正社員として就職しないと、先がないと思っていた。
大学の先生にも就職課の担当の方にも両親にも世間にも、どこにも申し訳が立たないと思っていたし、友達にも堂々と報告できないと思っていた。
せっかく大学を卒業したのに、正社員じゃないなんてばかだと思われるって怖がっていた。
ひたすらに、周りから自分がどう見えるのか、それが気になって不安で仕方なかったよね。
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いま、私はフリーランスのライターをしています。
あなたが1人でこっそりと思い悩み、じくじくと痛む心を抱え込んでいた時期から、あっという間に7年ほどが経ちました。
好きな場所で、好きな時間で、好きな仕事を思う存分できる生活なんて夢みたいだと思って最初から諦めていたよね。
7年という長い時間はかかったけれど、こうやって実現させることができたことについて、あなたはどう思いますか。なにも特別なことなんてしなかったよ。ただ、ただ、心と身体が壊れる前に、しなければいけないことをしてきた。それだけだったよ。
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あなたみたいな人が、まだまだこの日本にはたくさんいるのだと思う。
やりたい仕事をしたい、けれど、できない。
そもそも自分がなにをしたいのか見つからない。
今の仕事じゃないことは確かだけれど、じゃあ、他にどうしたらいいのかてんでわからない。
そうやって、誰にもなにも言えずに、こっそりと苦しんで、心をゆっくりと腐らせている人たちが。あなたと変わらないよね。
きっと私が、今このタイミングでできることは、私も同じことで悩んでいたよと言い続けること。そして、誰にだって我慢のひとつもせず、送りたい人生を送れるようになるコツと考え方があるんだということを発信し続けること。傲慢だと思う人もいるかもしれない。別にお前じゃなくてもいいと蔑む人もいるかもしれない。
それでも私は、1人でも望む人生を送れるようになったらそれでいいと思う。1人にさえ届けば、1人さえ変えられれば。
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就職、おめでとう。
あなたが心の底から本当にやりたい仕事に、就けましたか?
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