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甘夏ピール

季節の保存食づくりは、この柑橘ピールから始まります。毎年4月下旬に仕込んだピールは、冷凍保存しておき、折々にチョコレートがけでいただく。

今年は甘夏の皮16個分。
4つに割って皮と実を分け、皮を4回ほど茹でこぼします。2回目くらいに皮の内側の筋や綿をスプーンで軽くこそげとります。

皮を煮るシロップの糖度を徐々にあげて、シロップの中で休ませるという工程を繰り返します。一度に煮るのではなく徐々に甘みを含ませることで、皮がしっとり柔らかく仕上がります。

1日目:水1200㏄に砂糖500gを煮溶かし、湯でこぼした皮をつけて1晩置く。
2日目:皮を引き上げ、シロップに砂糖500g追加して煮溶かす。皮を戻して軽く煮て、1晩つけておく。
3日目:2日目と同様に砂糖500g追加する。
4日目:皮をあげて、シロップを3分の2に煮詰めて皮を戻す。
5日目:シロップを3分の1まで煮詰める。焦がさないように注意。
6日目:皮をあげて好みの具合まで乾燥する。室内で2~3日かかる。

冷凍保存は大きいままでOK。チョコレート掛けするときは、ピールの上下と左右の端を切り落として成型。切り落とした端は、レーズンやクランベリーと一緒にラム酒(ブランデー)漬けにしておくと、ケーキづくりに重宝します。

甘夏の実は袋や種を分け、ジャムにします。

手間がかかりますが(正確には手間というより時間がかかる)、かけた甲斐のあるおいしさです。

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